民主党代表選で菅直人が圧勝し、特に小選挙区制をとる党員・サポーター票で大差がついたらしいことは聞いていたが、植草一秀のブログ*1をちらっと見て、党員・サポーターの得票率は、およそ菅直人60%、小沢一郎40%くらいだったことを知った。
思い出したのがこの記事。
民主党代表選挙、菅候補が小沢候補を逆転し、引き離しつつあるのか? : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)
民主党代表選挙は、どういう情勢か?
「このままいけば」という前提ですが、「菅候補が、小沢候補に追いつき、一歩リードか」という状況でしょう。
国会議員票で菅候補と小沢候補が互角だが、現職の強みで菅候補が、追いついた状況。
地方議員票は組合系議員を中心に、菅候補リード。
党員、サポーター投票では、大都市部ではやはり菅候補がややリード。
以上をまとめると、現職の菅候補一歩リードか、という情勢でしょう。
下手をすると、香川県知事選並の差(6対4)くらいの差はつく。
あまりにもズバリの票読みに舌を巻いた次第。党員・サポーターの得票率で6対4というのは、やはり大差だろう。しかも、総ポイントの比率もおよそ6対4である。党員・サポーターの票では、小選挙区制をとる分だけポイント数の差が広がったが、国会議員票では、小沢一郎にお世話になった人たちが多い分、差が縮まった。そして、その小沢一郎のパワーの源泉は何かというと、いうまでもなく「金の力」だろう。民主党の若手議員にとっては、義理とか何とかいう以前に、資金面でお世話になった影響が大きかったに違いない。これぞ師と仰ぐ田中角栄から受け継ぐ、小沢一郎の手法である。
政策面では、選挙戦を通じて、菅直人は終始消極的支持しか得られなかったが、小沢一郎が当初掲げた(のちに少し修正したが)「一括交付金化による財源捻出」は小沢自身の地方票の伸びを止めてしまったように思う。小沢一郎の敗因は、現職に取って代わるほどの魅力を有権者にアピールできなかったことに尽きるだろう。
それにしても見苦しいのは植草一秀である。以下植草のブログより引用する。
そして、より重大な点は、この党員・サポーター票に不正が介在する余地が極めて大きかったことである。投票を保管した倉庫から、小沢一郎氏に対する投票を一部抜き取れば、今回の代表選結果を得るということも、完全に否定できる想定ではない。
敗北を真摯に受け止める小沢支持者に未来はあっても、敗北を直視できない小沢信者に未来はないし、植草一秀に至っては内心小沢一郎の敗北を喜んでいるのではないかとさえ私は疑っている。
なぜなら、小沢一郎の敗北により、植草一秀はこれまで同様「反権力」のポーズをとり続けることができるからだ。「菅直人は悪徳ペンタゴンの手先」と言うだけですべてを片づけることができる。
小沢一郎陣営は、早いとこ植草一秀とは何のつながりもないことをはっきりさせなければ、いつまでも植草一秀に足を引っ張られ続けるだけだろう。