TBいただいた記事より。
陰謀理論の拡張など - Living, Loving, Thinking, Again
さて、植草曰く、
藤井氏は参議院選挙で敗北した総理が4人いることを紹介した。宇野首相、橋本首相、安倍首相、そして今回の菅首相である。過去の3人の首相は、全員、参院選敗北の責任を取って首相を辞任した。辞任していないのは菅首相だけである。
このことについて、藤井氏は国民の7割が菅首相の続投を求めたと発言したが、ウソを言ってはいけない。7割というのは、マスゴミが実施したという世論調査の結果に過ぎない。そのサンプル数を見れば、国民の7割などという数値がまったくのウソであることは明白である。0.007%にも満たないサンプル数だろう。
民主党代表選時の世論調査を見ても、世論調査など、まったく信頼が置けないことは明白である。公正取引委員会は、「世論調査」との名称を不当表示として摘発するべきである。マスゴミ世論調査は悪徳ペンタゴンがねつ造する人為的数値に過ぎないことを、多くの国民が知り始めているのである。
まあ世論調査(正しくは輿論調査)を批判するのは勝手なのだが、その論拠が「0.007%にも満たないサンプル数だろう」というのは如何なることか。素人の雑談ならともかく、植草って一応東京大学経済学部を卒業し、アンケート調査をビジネスとして手がけてもいる証券会社系のシンクタンクで研究員も経験し、大学で経済学の教鞭を取ったこともある人でしょ。植草の推測する0.007という抽出率がどういう根拠に基づくのかはわからない。ただ、母集団のサイズが大きくなればなるほど抽出率の精度に対する影響は弱まるので、母集団が日本国民全体といった大集団である場合、抽出率がどれくらいなのかというのはきわめてマイナーな問題になってしまうというのはたしかなのだ。
サンプリングに関する植草一秀のトンデモについては、私も書きたかったけど自制した。というのは、私も曲がりなりにも理系学部の出身であり、統計に関して植草がトンデモを書いていることくらいはすぐにわかったのだが、植草自身が「エコノミスト」であり、植草が自覚的に嘘を書いていることを百も承知の上で、それでも読者には気づかれないだろうとタカをくくっていることが見て取れたので、ここに突っ込むことは私のプライドが許さなかったからである。
要するに、自分の頭の良さを過信して読者を冷笑している植草のような人間に対してまともに反論すること自体、植草の思う壺ではないかと考えた次第だ。
さらにいえば、民主党代表選自体、ある意味で民主党員の「全数検査」であり、党員・サポーター投票の「ポイント数」自体は、小選挙区制によって拡大されているけれども、民主党は各選挙区の得票数を公表しているのであり、そのデータを元に、私は、ブログでは未公開だけれども、参院選の民主党惨敗は、菅直人の消費税増税等の政策に対する批判というより、小沢一郎に対する有権者の批判が主な敗因になったのではないかという説に傾いている。というのは、参院選における民主党の各地域別得票率と、民主党代表選における小沢一郎の各地域別得票率に、かなり良い相関が見出せるからである。
しかし、私自身が菅直人の「直接税を増税する前の消費税増税」という政策に断固反対しているという政治的理由もあって、これらの仮説の公表をこれまで行わずにきた。
だが、植草一秀がここまでの厚顔無恥さを晒すに及んで、ますます植草を含む小沢信者に対する批判を徹底していかなければならないと強く思う今日この頃なのである。