kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小沢一郎自身が「小沢信者」になってどうする

http://www.asahi.com/politics/update/1125/TKY201011240508.html

小沢氏、ネット重視宣言「本当の姿伝える」

2010年11月25日1時44分

 民主党小沢一郎元代表は24日、東京都内で開かれた「小沢一郎議員を支援する会」などが主催する集会にビデオ出演し、「インターネットを通じ、自分の本当の姿、率直な意見を伝える機会を数多く持ちたい」と述べ、ネットメディアを重視する姿勢を鮮明にした。

 小沢氏は最近、新聞やテレビのインタビューを控える一方、インターネット番組に出演するようにしている。小沢氏は映像で「既存の新聞、テレビに作られた世論でなく、みなさんが真実を知ることで世論を形成し、政治に反映するのが優れた方法だ」とも強調。新聞やテレビは同氏をめぐる「政治とカネ」の問題を批判的に伝えており、こうした報道ぶりを批判したとみられる。

 一方、小沢氏は同日夜、都内で自らに近い議員と会食し、「今は解散・総選挙を行うべきでない。政権交代への期待に応えるべきだ」と語った。


この記事を読んだ私が、「知られざる真実」とか、「ネットde真実」などという言葉を連想したことはいうまでもない。

それと同時に、小沢一郎もこんなことを言うようになったのか、焼きが回ったな、と、「敵」ながら同情してしまった。徹底したマキャベリスト、という小沢に対するイメージは、いま音を立てて崩れていっている。

小沢一郎のワーディングについて言えば、「事実」ではなく「真実」という言葉を使うところに私は引っかかる。

「知られざる真実」にせよ、「ネットde真実」にせよ同じなのだが、何を持って自らが「真」(true)だと言うのか。対立者は「偽」(false)だとでも言うのか。

軽々しく「真実」という言葉を用いる人間を、私は信用しない。まさか小沢一郎がそんな人間の一人だとは、私は思っていなかった。見損なった。

失望するとともに、名実ともに小沢一郎の時代は終わったんだな、とも思う。小沢一郎自身が「小沢信者」になってしまってはおしまいだ。