kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「志の低い野合新党」の本領を発揮した「たちあがれ日本」

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101225-OYT1T00216.htm より。

揺れるたちあがれ日本、「野合批判」を懸念


 菅首相による連立政権参加打診に対し、たちあがれ日本は賛否両論で揺れている。

 拉致問題の解決など同党が掲げる政策実行にプラスになるとの積極論がある一方で、「野合批判」は免れないとの消極論があるからだ。自民党などほかの野党には、野党共闘の枠組みが崩れかねない事態を憂慮する声もあがっている。

 ◆分裂含み?

 民主党の岡田幹事長と22日に会談した、たちあがれ日本の平沼代表と与謝野共同代表は、24日までに同党の主要議員に会談内容を伝えた。党内では「平沼氏や与謝野氏は前向きに受け止めているようだ」との見方が広まっている。ただ、園田幹事長は24日夜、「(連立は)あり得ない」と明言。別の幹部も「受け入れないだろう」との見通しを明らかにした。

 同党は、参院で仙谷官房長官、馬淵国土交通相に対する問責決議に賛成した。現状では民主党小沢一郎元代表の国会招致問題も未解決だけに、参院議員の一人も「大義名分がない。このまま連立したら党が持たない」と語った。

 もっとも、11月に首相公邸で菅首相と会談した与謝野氏は、菅政権と協調し、財政再建などの難題に対処すべきだとの考えを抱いているとされる。所属議員がわずか6人のたちあがれ日本は、今後の路線を巡り、党分裂の可能性も出てきた。(以下略)


(2010年12月25日09時46分 読売新聞)


上記読売新聞記事の見出しを見て、私が今年4月に「きまぐれな日々」に書いた下記エントリのタイトルを思い出して笑ってしまった。
きまぐれな日々 志の低い野合新党「たちあがれ日本」に議席を与えるな


今回の連立騒動は、まさに「志の低い野合新党」の本領発揮といえるだろう。


ところで、かつて菅直人は、政党というのは小さい政党ほど分裂しやすいと語っていたことがある。たちあがれ日本が今その状態にあるようだ。

与謝野馨平沼赳夫民主党との連立に前向きで、園田博之が消極的というのが笑える。平沼はかつて、麻生太郎小沢一郎がともに提携話を持ってきたと暴露したことがあるが、自分をより高く売ることだけが、このプライドだけは異様に高い爺さんの考えなのだろう。今年初めには、平沼は自民党本部で安倍晋三と何やら密談していたこともあるのだが、その平沼がいま民主党とくっつこうとしている。節操も何もない。

民主党には、元さきがけの園田博之を慕う議員が結構いると思うが、彼らにしても、来て欲しい園田博之が来なくて、あまり歓迎しない与謝野馨や、間違っても来て欲しくない極右爺さんだけが来るとなっては怒り心頭だろう。

小沢派はここぞとばかり菅政権への攻勢を強めるだろうし、私だって今度ばかりは「反菅」の一点で小沢信者とさえ勝手に共闘せざるを得ない。マスコミの世論調査でも、これまでは「右」から見放され、今回の騒動で「左」からも見放されるであろう菅内閣の支持率は、おそらく一桁にまで落ち、たちあがれ日本との野合話も雲散霧消して、新年早々に菅内閣は総辞職するのではないか。とはいっても解散総選挙はないだろうし、選挙制度比例代表制中心に改める前の解散総選挙は行うべきではない。自民党政権末期と同様、政権政党内で総理大臣をたらい回しするシナリオが見えてきた。次の総理大臣は岡田克也あたりだろうか。いや、岡田克也たちあがれ日本との連立工作に絡んだので、前原誠司かもしれない。前原だと政治はさらに悪くなるだろうが、このまま菅直人を総理大臣に据え続けるわけにもいくまい。かつての自民党が、「椎名裁定」で、田中・福田のいずれの系列でもない三木武夫を選んだような芸当は、おそらく民主党にはできないだろう。人材もいないか。

いずれにせよ、もはや菅政権の命脈は尽きた。