kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「後継野田佳彦」とか「たちあがれ日本に連立要請」とか

http://www.asahi.com/politics/update/0608/TKY201106080683.html

首相後継、野田財務相が軸 民主代表選に擁立へ

2011年6月9日3時4分


 民主党岡田克也幹事長や仙谷由人代表代行、枝野幸男官房長官ら菅政権の中枢幹部は菅直人首相の後継について、野田佳彦財務相(54)を軸に調整に入った。後継首相を事実上決める党代表選に擁立する方針だ。第2次補正予算案や特例公債法案の成立のため、野田財務相なら野党の理解を得やすいと判断。野田氏は前向きとみられ、有力候補に浮上した。

 菅首相の辞任表明を受けて岡田、仙谷、枝野各氏や安住淳国会対策委員長らは8日までに「ポスト菅」について会談を重ねた。岡田、仙谷、枝野各氏は代表選に立候補しないことを確認したうえ、野田氏が新代表に最適任との認識で一致した。

 仙谷氏らはこれを踏まえて自民、公明両党などに対し、菅首相辞任後の協力要請を始めた。首相が月内に退陣表明することを念頭に7月上旬にも代表選を行う日程も大筋合意した。

 財務相である野田氏が浮上した背景には、震災復興に充てる2次補正の編成を控え、政策の継続性を重視する点がある。菅政権と対立してきた小沢一郎元代表のグループで、野田氏への拒否感が比較的小さいことも理由だ。小沢氏は最近、「過去の言動や振る舞いにとらわれない」と「脱小沢」系候補も支持する可能性に言及。野田氏は小沢氏の「政治とカネ」を巡る処分に関与しておらず、小沢グループ内で野田氏を容認する議員も出始めている。


朝日新聞(東京本社発行最終版)の一面トップがこの記事なのだが、開いた口が塞がらなかった。

野田佳彦といえば、「財務省の言いなり」で有名。もちろん消費税増税論者だし、政治思想的にはときどき「前原・野田」とひとくくりにされるけれども、野田は、ミリオタにして新自由主義者ながらそれ以外の面ではリベラルな面もある前原よりもっと復古的な右派政治家で、「ネオコン」という形容がふさわしい男だ。

そりゃ自民党にはウケがいいに決まっている。そんな野田が「総理候補」に浮上することだけでも呆れるが、それに輪をかけてひどいのが、野田を「容認」するとかいう小沢派の論理だ。小沢一郎の「政治とカネ」の処分に関与してないのが理由って、それって教祖様に歯向かわない従順な人間だから良いってことなのか。呆れてものも言えない。


このニュースにも呆れた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110608/stt11060814550005-n1.htm

たちあがれ日本に連立参加打診 民主仙谷、安住氏「脱小沢で」?
2011.6.8 14:51


 たちあがれ日本園田博之幹事長は8日の記者会見で、民主党仙谷由人官房副長官安住淳国対委員長から4日に電話で、菅直人首相退陣後に連立参加を含めて協力するよう打診があったことを明らかにした。

 園田氏は、両氏に対し「(連立の)課題、期間と民主党の公約を棚上げできるのかを整理することが必要だ」と述べ、即答を避けたという。

 園田氏は会見で「菅首相は実際、辞めていないし、新たな代表も選ばれていない。今の段階で是非を議論するレベルにない」と指摘した。

 また、「向こうから『脱小沢で体制を作りたい』と言われた。『脱小沢は極めて大事なことだ』と申しあげた」と述べたが、会見後、「脱小沢体制」は園田氏自身からの提案だったと発言を訂正した。


最初、仙谷由人らが「脱小沢」を口実に「たちあがれ日本」に連立を打診したと報じられたが、それは園田博之がそう語ったかららしい。だが、どちらが言い出したかはどうでも良い。「たちあがれ日本」に連立を打診したこと自体が論外だ。

昨年末に菅直人が同じことをやったことを思い出す。私は激怒してブログで「倒閣せよ」と主張した(その後、東日本大震災でこの主張を棚上げした)。あの時の菅直人の狙いは、消費税増税の鬼・与謝野馨の一本釣りだったが、「たちあがれ日本」を離党して入閣した与謝野馨を「たちあがれ日本」の政治家たちは激しく批判したはずだ。ところが、「与謝野抜きのたちあがれ日本」にも仙谷らは連立を打診する。もし上記の野田佳彦が次期首相なら、野田と与謝野の路線は近いから、与謝野が閣僚に居残る可能性がある。そしてその上で「たちあがれ日本」との連立となると、例の「地下原発推進」議連のボス・平沼赳夫あたりが経産相に就任し、停止中の原発の運転を次々と再開するのではないか。「脱小沢」で入ってくるのが平沼赳夫ではどうしようもない。この無定見ぶりだと、安倍晋三や無所属の城内実を閣僚に据えかねない。

いずれにしても、次の内閣がさらにひどい内閣になることだけは間違いない。