kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

読売が広島に逆転サヨナラ負け、ヤクルト優勝のチャンスじゃ

プロ野球読売リーグで読売が広島に逆転サヨナラ負け。首位ヤクルトは横浜に連勝、エース石川が通算100勝を挙げた。

読売リーグは、星野仙一阪神監督に就任した2002年から暗黒時代に入った。2001年にはヤクルトが優勝したが、今でも覚えているのはこの年の読売リーグの順位表が「勝ち星の多い順」に並べられていたことで、ドーム球場を本拠地とする読売が、この年雨天中止試合が多かったヤクルトに勝率及び勝敗数差では大幅にリードされていたのにもかかわらず、新聞の順位表では試合消化の早い読売がずっと1位に表示されていた。しかし、実際には中盤からずっとヤクルトが読売にゲーム差をつけて、危なげなく優勝を決めた。

あまりにバカバカしい決まり事だったから2002年からは廃止されたが、この年以降、読売リーグの優勝は読売、阪神、中日の金満3球団にたらい回しされる時代に突入してしまった。2002年に星野監督就任1年目の阪神が開幕7連勝を飾ったが、暗黒時代の始まりを告げる不吉なできごとだった。この年には読売が優勝し、翌2003年からの4年間、阪神と中日が交互に優勝したあと、2007年から読売が3連覇。昨年は中日が優勝したが、2007年に始まった上位3球団で戦われるクライマックスシリーズは、2009年の第1ステージを除いて読売、中日、阪神が占め、短期決戦に弱い阪神はいずれも第1ステージで敗退したため、最終ステージは4年連続で読売と中日が対戦した。

ところが、今年は様相が違う。昨年の後半戦からずっと好調のヤクルトに加えて、広島も好調だ。ヤクルト首位、広島2位で交流戦に入ることが既に確定した。昨年までの「3強」は、中日が勝率5割ちょうどで、読売と阪神は勝率5割を切った。

問題は交流戦で、昨年はヤクルト、広島、横浜の3球団がパシフィックリーグに全く歯が立たず、連日悲惨な負けっぷりを繰り返した。今年のパシフィックリーグは昨年ほど強くないように見えるが、それでも読売リーグよりは強いだろう。ヤクルトと広島には、交流戦の間に中日以下の下位球団に逆転されないよう頑張ってほしいものだ。特に、テレビのコマーシャルで関西電力原発を宣伝していた星野仙一が率いる楽天に足元をすくわれないよう願いたい。

交流戦を乗り切って、現在の3位以下とのゲーム差を保っていれば、10年ぶりに「3強体制」に風穴を開ける可能性が出てくる。特に、投打のバランスの良いヤクルトは、10年ぶり優勝のチャンスだと思う。広島も、せめて14年ぶりのAクラスを確保し、ヤクルトと広島でクライマックスシリーズから昨年までの「3強」のうち2つを弾き出してほしい。

ただ、横浜にAクラスを求めるのは、さすがに酷ではないかと思う。


[参考記事]
http://blog.shueisha.net/sportiva/baseball/index.php?ID=219