kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ヤクルト、幸先良く白星発進

最近は報棄てのスポーツニュースくらいでしか追っていないプロ野球だが、それでもヤクルトスワローズを応援していることには変わりはない。パ・リーグでは千葉ロッテに頑張ってほしいと思っている。ともに下馬評が悪いが、昨日の開幕戦では優勝候補の広島とソフトバンクを破った。四国から再上京後、スタジアムで見たプロ野球の試合は一昨年の千葉マリンスタジアムじゃなくてQVCマリンフィールドの千葉ロッテ対ヤクルト戦だけである。この試合はヤクルトが勝った。今年のこのカードは千葉では組まれておらず、6月上旬の週末に神宮球場で組まれているので、天気が悪くなければ土日どちらかに観戦に行きたいと思っている。昨年にも神宮球場で週末にこの対戦が予定されていたが、雨で中止になった。読売リーグの試合だと、カープ戦なら試合内容より勝敗ばかりが気になるなどというつまらない観戦の仕方をしなくて良いが*1、最近の神宮球場カープ戦はカープファンに占拠されているみたいなので、遠慮しておこうかと思っている。

今年のパシフィックリーグは、どう考えてもソフトバンクオリックスの2強だろうが、私は金権球団が嫌いなので、この2球団と昨年まで星野仙一がいた楽天以外の3球団から優勝チームが出ないものかと思っている。千葉ロッテ優勝と言いたいところだが、戦力的に無理だろう。

一方今年の読売リーグは、一昨年と昨年の超弱気予想(しかもそれは現実のものとなり、ヤクルトは2年連続最下位だった)とは打って変わって超強気だ。ヤクルトは投手陣が弱いが、打線は強力なので、昨日はリリーフに勝ちを消されたライアン小川と3年前の開幕戦で読売相手にあわやノーヒットノーランの快投を演じた石川、それに千葉ロッテから移籍した成瀬に二桁勝ってもらって、さらに開幕二軍スタートとなった八木、村中、由規あたりに早い時期に出てきてもらって打線に白星をつけてもらえばある程度行けるのではないかと思う。もちろん捕らぬ狸の何とやらだが、強力打線という売り物をうまく活かせば、それなりの活路は必ずや見出せるはずだ。

今年強気な最大の理由は、読売の戦力に明らかに陰りが見えることだ。2006年以降の読売の順位は、4位→リーグ優勝(CS敗退)→リーグ優勝(日シリ敗退)→日本一→3位→3位→日本一→リーグ優勝(日シリ敗退)→リーグ優勝(CS敗退)と推移している。つまり、2010年と2011年の間を境に、左右対称をなす。この伝でいけば今年の読売は4位だし、来年は2005年と同じ5位だ。まあこれはつまらない占いもどきだが、実際問題読売は打線も投手陣も下降線をたどっていて、読売びいきないし読売に遠慮する評論家が言うような優勝は到底あり得ないばかりかBクラスに転落する可能性が高いと私はみている。

マスコミや世間では、黒田のヤンキースからの復帰で盛り上がる広島の下馬評が高い。しかし、広島は昨年終盤の戦いぶりが悪かった。長年プロ野球を見てきて得られた経験則として、シーズン終盤の戦い方が悪いチームは、翌年以降の成績に強い悪影響が出るということがある。広島の長年の低迷は、読売にあの忌まわしい「メイクドラマ」をやられた翌年に始まった。またヤクルトも2011年の終盤戦で中日に大逆転負けを喫したことが、1年おいての2年連続最下位につながった。また1992年にヤクルトと競り合って終盤に大コケした阪神は、脱出するかに見えた暗黒時代に逆戻りしてしまい、その暗黒時代は星野仙一によって金権体質の球団に生まれ変わるまで続いた。以上の例から、今年の広島がマスコミやファンの期待にこたえて優勝できるかといえば、少々苦しいと思うのだ。

私がもっとも警戒するのは阪神だ。昨日の中日相手の開幕戦も、8回裏二死無走者の時点で3点リードされていた試合をひっくり返したが、昨年のCSで二リーグ分立以来初めて読売との直接対決を最終的に制した*2ことは、チームの大きな自信になっているはずだ。投打のバランスも良く、戦力だけ考えれば読売リーグではダントツだ。だから、無難な線で予想すると、阪神、広島、ヤクルト、読売、中日orDeNA(どちらが最下位でもおかしくない)の順番が思い浮かぶ。

しかし、私にはどうしても少年時代に関西にいた頃の阪神のイメージ、つまり下馬評の高い年には阪神は大コケするというジンクスが思い出されて、阪神にも付け入る隙はあるように思えるのである。また、近年阪神を苦手としているヤクルトとしては、阪神に勝たない限り上位進出というか優勝はあり得ない。だから、真中監督にはかつて野村克也監督時代にやったような、阪神と読売に的を絞った投手のローテーションで戦ってほしいと思う。但し、野村監督時代には「阪神戦は取りこぼせないし、読売に勝たない限り優勝はあり得ない」というコンセプトだったが、今年は逆に「読売戦は取りこぼせないし、阪神に勝たない限り優勝はあり得ない」という意味合いを込めている。以上を踏まえて、願望込みで予想すると、ヤクルト、広島、阪神、読売、中日、DeNAの順番になる。中日とDeNAの最下位争いでDeNAを下にしたのは、監督の中畑清GM高田繁という元読売の2人が大嫌いだからである*3。昨年ヤクルトが9連敗したDeNAを最下位にしてヤクルトが優勝することなどあり得るのかと自分でも思うが、今の時期ならなんとでも言えるのである。

*1:その意味で、ヤクルト対読売戦はもっとも球場で観戦したくないカードだ。テレビでなら、読売倒せの気分だけでも観戦できるが、金を払ってまでそんな観戦の仕方はしたくないのである。

*2:阪神セントラル・リーグ(読売リーグ)で読売を2位に抑えてリーグ優勝したことのない唯一のチームである。阪神のリーグ優勝時の2位球団は、大洋(62年、64年)、広島(85年)、中日(03年、05年)であって、読売とヤクルトを2位に抑えて優勝したことがない。その意味で、「優勝」にはカウントされないとはいえ、昨年のクライマックスシリーズの読売戦4連勝は、阪神にとって画期的な意義のある結果だった。なお、読売を2位に抑えて優勝した回数がもっとも多い球団は親会社が読売と同業の中日(54年、74年、82年、88年、99年の5度)だが、ヤクルトは78年と01年の2度、DeNAは大洋時代の60年、広島は86年にそれぞれ読売を2位に抑えてリーグ優勝している。読売はリーグ優勝の回数が多く2位の回数が少ないというふざけた球団である。

*3:読売出身のチンピラ野球人ほど嫌いなものはない。高田繁がヤクルトの監督を務めていた2010年の途中まで、私はヤクルトの応援を中断していた。2010年は、シーズン途中で高田を更迭したあとに限定すれば、ヤクルトの勝率はリーグ1位であり、翌2011年も終盤まで首位を走った。当時のヤクルトの潜在力は高かったのだが、高田繁の采配ミスと、何よりも読売を主たる標的にしないという、実質的に読売を援護するローテーションによって順位を上げることができなかったのだ。小川監督時代には、読売戦中心のローテーションを組んで、2012年まではある程度の結果を出した(但し、2011年の終盤に悪い戦い方をした小川監督は、遅くとも2012年のシーズン限りで交代してもらう必要があったと思っている)。ヤクルトの戦力を監督であった自分から殺いだ論外指揮官・高田繁DeNAGMを務めていることも、DeNAというチームを好きになれない理由の一つである。