東電原発事故によって言論状況もメルトダウンしたかのような惨状を呈している。昨日は、2人の「池田さん」のトンデモ言論に唖然とした。
まずノビーこと池田信夫。
「メルトダウン」は致命的な事故ではない – アゴラ
「『メルトダウン』は致命的な事故ではない」のだそうだ。原発推進派の論陣は、いまやここまで後退した。
続いては、「9条護憲派」でいらっしゃるらしい池田香代子。
http://twitter.com/#!/ikeda_kayoko/status/70315992030527489
これは正しい。民主党はもともと2割削減すると言っていた。このたび1割削減を打ち出したけどそれだと焼け太り。2+1=3でしょ @hanayuu 国家公務員給与、3割削減を…橋下知事 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) - http://goo.gl/jMfAp
この「つぶやき」で池田が何を言っているかというと、なんと橋下徹のトンデモ提言を肯定し、積極的に評価しているのだ。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110516-OYT1T00899.htm
国家公務員給与、3割削減を…橋下知事
大阪府の橋下徹知事は16日、東日本大震災の影響で地方交付税が削減されるという一部報道があったことを受け、財源不足を補うために、府職員の給与カット(現行3〜14%)の拡大を検討する考えを示した。
報道陣の質問に答えた。国家公務員給与を1割カットして復興財源に充てる政府の方針について、「国難を乗り切るために別の財源が必要となれば、国を挙げてやらなければならない。地方交付税が削減された場合、住民サービスを削ることは府民が許さないだろうから、職員給与のカットは当然ある」とした。
また、国家公務員給与のカットの幅について言及。民主党が2009年の衆院選マニフェスト(政権公約)で「総人件費2割削減」を掲げていたことを指摘し、「緊急時だから3割ぐらいはカットしないと、平時に2割カットなんてできない」と批判した。
(2011年5月16日19時32分 読売新聞)
民主党の「総人件費2割削減」自体、そもそも典型的な新自由主義政策だが、それでさえ「総人件費2割カット」は「賃金2割カット」と同義ではない。ところが池田はそれを等号で結んでしまった上、それをさらに1割削減せよという。8割になった賃金をさらに1割カットしたら28%カットであって30%カットではないのだが、そんな揚げ足取りはこの際どうでも良い。
「護憲派」でいらっしゃるらしい池田大先生が、河村たかしでも言わない、いや河村は「半減」だから言ってたか、それはどうでも良いけど新自由主義で鳴らすトンデモ首長のトンデモ発言を手放しで絶賛するあたりに、この国の「護憲派」、あるいは「左派」の絶望的な現状がある。
なるほど、これならこの人には小沢一郎が「サハッ」に見えるらしいことにも納得できる。