kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

米共和党「ティーパーティー」と日本の民主党「小沢派」の類似

今朝(7/27)の朝日新聞6面を見ていると、アメリカの財政赤字問題で、共和党内で力を増す「ティーパーティー」が、財政赤字の削減幅や債務上限の引き上げ幅に関して強硬な主張を行って、共和党と与党・民主党との折り合いがつかない原因を作っているとの記事が出ていた。茶会とは、朝日の記事の表現を借りれば、巨額の財政赤字増税に強い危機感を抱き、「大きな政府」による市民社会への介入を極端に嫌う人々の集まりである。

一方、同じ朝日の4面を見ると、「復興財源確保へ 一新会が勉強会」という記事が出ている。この勉強会は、菅政権の増税路線やマニフェスト不履行を批判するものだそうだ。思うのだが、米共和党に影響を与える「ティーパーティー」に対応する勢力が、日本ではマニフェストに「大きな政府」でなければ実行できない政策を盛り込んだ、ほかならぬ小沢一郎が率いる「一新会」といえるのではないか。アメリカでは新自由主義者の連中がやっているのが「ティーパーティー」だからそれなりに筋が通っているが、日本では同じ集団が相矛盾する主張をしていて、常人の理解を超える状況になっている。

増税の話だが、昨日テレビ朝日の『報ステ』で、政府が復興財源として、時限的な所得税法人税増税でまかなう方針だと伝えたあと、司会の古舘伊知郎が「まずムダの削減だ。増税はそれからだ」と主張していた。久々に聞く古舘の新自由主義発言である。ムダの削減なんか常時やらなければならないことで、震災によって比較的痛まなかった人々から、震災で痛手を負った人々への「富の再分配」は早々にやらなければならないことに決まっているではないかと私は思う。

そもそもこの復興財源としての増税論議は、震災直後にあの経団連が自ら政府に法人税の一時的増税を申し入れるなど、すぐにも決まりそうな空気だったのだが、一方では与謝野馨のような財政再建原理主義者が復興財源にも消費税を充てようとしたり、その一方で「日本版ティーパーティー」に相当する人たちが「いかなる増税にも反対」みたいな主張をするなど議論が混乱し、全然前に進まなかった。そんな中、やっと復興財源としての増税所得税法人税を軸にすることが決まりかかると、震災前に喧しかった「日本版ティーパーティー」の声が再び大きくなってきた。

私もそろそろ「鍋パーティー」にも戦線復帰しなければならないかな、と思った次第だ。