kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「麻垣康三」よりひどい「海淵誠彦」、それよりさらにひどい現在の自民党

長崎の原爆記念日だが、もともと「8月9日」は「8月6日」と比較して地味に扱われ気味だ。しかし朝日新聞を見てると原爆の記事がほとんどないことに、今更驚きはしないが呆れる。

どうでも良い政局の記事なら出ている。野田佳彦が代表選出馬に名乗りを上げたらしく、その野田を仙谷由人岡田克也が推すとのことだ。


http://www.asahi.com/politics/update/0809/TKY201108080694.html

野田財務相、代表選出馬へ 10日に政権構想公表


 野田佳彦財務相(54)は菅直人首相(民主党代表)の後任を決める党代表選に立候補する意向を固め、10日に政権構想を公表する。財政危機における財政規律の必要性や原発事故の収束に向けた当面の危機対応を主張の柱に据える。

 政権構想は10日発売の月刊誌「文芸春秋」に掲載される。野田氏については民主党岡田克也幹事長や仙谷由人代表代行(官房副長官)ら菅政権中枢が擁立する方針を固めている。

 野田氏は増税について「先送りをしないで、きちっと具体設計をしていくことが大事だ」などと語り、消費増税路線を進める考えだ。このため、代表選では増税反対派からの反論が予想され、大きな争点となりそうだ。


はっきり言って、民主党内でももっとも頑迷固陋な財政再建原理主義者にして、ネオコンともいえるほどの政治右派でもあるこの野田など、もっとも総理大臣にしたくない人物だが、その対抗馬とされているのが、やはり右派でこちらは何やら紅茶の匂いがしてくる馬淵澄夫だの、新自由主義者にして経産省の言いなり、しかも「涙」をウリにするトンデモ俗物の海江田万里だのだというあたりにどうしようもなさを感じる。あと出てくるとしたら前原誠司だろうか。だが前原は今回は勝機はないと判断して出馬を見送るような気もする。もちろん、軍事タカ派にして「偽メール事件」を起こした前原もろくでもない。なにか、かつての自民党の「ポスト小泉」と言われた「麻垣康三」を思わせる、誰も総理にしたくないという顔ぶれだ。

それでも「麻垣康三」の場合は、福田康夫は思いのほかまともだった。逆にもっとましかと思っていた谷垣禎一は現在無能さを晒しているが、「論外」の安倍晋三麻生太郎と「少しはマシ」の福田康夫谷垣禎一の線引きくらいは辛うじてできた。民主党の面々には「少しはマシ」の人間さえいない。

麻垣康三」に倣って、野田佳彦馬淵澄夫海江田万里前原誠司の4人の合成人名を考えていたら、「海淵誠彦」などという、何やら「海淵」(かいえん)と「バ勝谷」を合成したようなとんでもない名前ができ上がってしまったが、どいつもこいつも論外なのだから始末に終えない。

広島原爆忌に「サプライズ」を繰り出せなかった菅直人はもちろん終わりで、「退陣3条件」が満たされたあと、なお続投する素振りを見せて大顰蹙を買ったあと、その翌日あたりに退陣を言い出すという猿芝居を予想しているのだが、自民党が「4Kバラマキは全部見直せ」などとますます「富裕層のための階級政党」ぶりを見せつけていて菅の退陣を遅らせている醜態に至っては言葉もない。

少しはマシな部分(福田康夫など)もあった5年前の自民党と違い、劣化した谷垣禎一も含む現在の自民党は、「海淵誠彦」よりももっとさらにひどい、「論外の論外」ともいうべき政党だ。野田佳彦(か他の人物かは知らないが)を経て自民党政権が復活するかと思うとぞっとする。

暑さのせいもあって、ますますげんなりする一方である。