kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

私が「政界再編」に期待しない理由

年末年始に読む本を買おうと思って東京・神保町の書店に入った時のこと。

平積みにされている本のラインアップを見て愕然とした。

橋下徹堺屋太一、ちきりん、ノビー、それに副島隆彦。ろくでもない本ばかり目立つところに積み上げられていた。

これを見て頭がクラクラした私は、早々に書店から退散してしまった。

時代は小泉純一郎首相登場前夜、あるいは小泉「郵政解散」前夜に逆戻りした感がある。

今年起きると予想される「政界再編」には、何度も書くように私は全く期待していない。脱原発・反TPP・消費税増税反対を唱える政治勢力は必ず現れるが、同時に彼らは「減税」の旗を掲げるに決まっている。それにはおそらく小沢一郎が乗り、昨年までにも増して橋下徹に激しくすり寄るだろう。しかし「減税」で得をするのは結局のところ富裕層である。減税して仮に本当に経済成長を遂げたところで、再分配が弱ければ格差は縮まらないし、そもそも富裕層を喜ばせるだけの「減税」で経済成長できるのか疑問だ。「減税真理教」の人たちの主張がかつて中川秀直自民党の「上げ潮派」が唱えた「トリクル・ダウン理論」とどう違うのか、私にはさっぱりわからないのである。

当時よく言われた「『上げ潮派』も『増税派』(=消費税増税派)も同じ新自由主義勢力」という批判は、今でも有効である。そして、仮に「政界再編」が行われたとしても、現行の小選挙区下では、国民は上記2つの勢力のいずれかの選択を強いられる恐れが大きい。

だから私は「政界再編」には全く期待しないのである。