朝日新聞1面左上に「増税解散なら政界再編 9月までには総選挙に 小沢氏インタビュー」なる見出しがついた、かなり大きな記事が出ている。最近ますます人相の悪くなった小沢一郎の顔写真も出ているので不快きわまりない。
http://www.asahi.com/politics/update/0223/TKY201202220908.html
「増税解散なら政界再編」 小沢氏インタビュー
民主党の小沢一郎元代表は22日、朝日新聞の単独インタビューに応じ、野田佳彦首相が進める消費増税について「国民の理解を得られない。賛成できない」と反対を明言した。首相が増税姿勢を変えずに衆院の解散・総選挙に踏み切る場合は「民主党内閣、民主党自身の終わりだ。選挙前の再編を含め、国家が混乱しない方策を考えなければならない」と強調した。
小沢氏が反対姿勢を鮮明にしたことで、3月中の消費増税法案の閣議決定を前にした党内手続きやその後の法案採決時の混乱が予想され、今国会は会期末にかけて内閣不信任案への与党内の同調など、緊迫した展開になる可能性もある。
消費増税反対の理由について「自民党がやってきた制度の延長線上でやってカネが出て来るわけがない。統治機構を含む政治・行政の抜本改革によってムダを省けるといって政権を担ったのに、その努力を全くしないで増税するのは国民の理解が得られない」と指摘。「野田さんが思い直して初心を忘れずに努力してもらうことを、最善の策として望む」と述べた。
(朝日新聞デジタル 2012年2月23日5時0分)
記事にはさらに続きがあり、「このままでは総選挙で過半数をとる政党がなくなるので、選挙前に(再編を)やらないとダメ」と言ったり、相も変わらず橋下徹の「船中八策」を絶賛するなど、新味は全くない。前者については現時点で解散総選挙をやったら自民党の圧勝は確実で、自公の安定政権が復活するから、「安定した過半数の政権ができる結果を出すようにしないといけない」という小沢自身の言葉を実現するためには、「野ダメ」(野田佳彦)が自爆解散をすれば良いだけの話だ。それが小選挙区制下の選挙というものであり、そんな選挙制度にしてしまった張本人が小沢一郎である。そんな小沢の橋下徹賛美については論外の一語。ついでだから書いておくと、橋下の「思想調査アンケート」は「不当労働行為の支配介入に該当するおそれがある」として、大阪府労働委員会から中止勧告が出されたという記事が、同じ朝日の1面に掲載されている。
ところで呆れたことに、この長大な記事は明日の紙面に掲載される本論の予告編でしかないらしい。朝日新聞も小沢一郎に負けず劣らずスカスカだ。