http://www.asahi.com/politics/update/0331/TKY201203310490.html
小沢グループの1人離党へ 民主・木内氏
消費増税法案に反対する民主党の木内孝胤衆院議員(東京9区)は31日、離党の意向を固め、支持者に伝えた。木内氏は小沢一郎元代表グループで、すでにグループの政務三役や党の役職者が一斉に辞表を提出する動きが表面化しており、党内の混乱が続いている。
閣議決定に反発して離党者が出るのは初めて。
木内氏は当選1回。31日に都内で支持者との会合を開き、「一政治家としてマニフェストの原点に立ち返りたい。信念を通すためには離党するしかない」と述べ、週明けに離党届を出す考えを示した。30日には政調会長補佐の辞表を提出し、小沢氏にも離党の意思を伝えたという。当面は無所属で活動し、法案の採決で反対する意向だ。
(朝日新聞デジタル 2012年4月1日9時21分)
記事は朝日新聞3面に出ている。今朝の朝日は、5面で政治担当の星浩、7面で経済担当の原真人の両編集委員が消費税増税応援記事を書いているから、木内孝胤は朝日(だけではなくすべてのマスコミ)の論調に逆らう主張をする国会議員ということになる。
それなら、この木内は「国民の生活が第一」との「信念」を持って行動する政治家といえるのだろうか。
まさか。
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城内実の上を行く木内孝胤のすさまじい毛並み。なるほど「強者への逆再分配日本」・河村たかしに共鳴するはずだ(笑) - kojitakenの日記
東京9区在住のid:vanacoralさんから、同区選出の民主党衆院議員・木内孝胤に関する情報をいただいた。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110301/1298906309#c木内議員の公式HPに、河村氏とのツーショット写真が掲載されてました。
http://takatane.com/blog/2011/02/27_1133/
「私も安易な消費税の引き上げには反対で、むしろ減税を行い、納税者のための、市民のための政治を行う必要があると強く考えます。/河村市長、今後ともご指導よろしくお願い致します。」
とすっかり減税真理教教徒になってますが、この調子だと練馬区=東京9区でも国民健康保険料値上げ、福祉切捨てという結果になりそうで区民の私としても引き続き批判の声を上げていかねば、と警戒しています。
(中略)
名古屋でブームを起こしたポピュリストに媚びへつらう、卑屈きわまりない文章だ。どうやったらこんな面構えでこんな卑劣な文章を書く人間になれるのかと思って、木内とはいかなる経歴の人間なのかWikipediaで調べてみた。
すると、下記の事実が判明した。
- 木内孝胤はものすごい世襲政治家。曾祖父の木内重四郎は、戦前に官僚を経て貴族院議員を務めた。1916年には官選の京都府知事に就任。夫人は三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の次女。要するにすさまじいエスタブリッシュメント一家。
- 木内孝胤自身は、慶応大学経済学部卒業。三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)に12年間勤務した後、ドイツ証券、UBS証券、メリルリンチ日本証券に務めたが、民主党の衆議院選挙東京9区の公認内定予定者となったため、2008年8月にメリルリンチ日本証券を退社、政治活動を開始。
消費税増税に反対するのは良いとしても、河村たかしの「減税日本」(=減税真理教、強者への逆再分配日本)に共鳴する人間は、当然ながら「社会保障・福祉切り捨て」へと突き進むだろう。あげくの果てに、実質的な「人頭税」である「国民健康保険料値上げ」をやりかねない。何よりこのキウチという衆院議員は面構えが悪い。いかにも金持ちのボンボン。どっかの政党への復党をもくろんでいる東海地方の某政治家といい勝負だろう。
「小沢派」の「消費税増税反対」なんかこの程度のものだから、多くの国民は民主党執行部や自民党は支持しないけれども、小沢グループにも支持は集まらない。その結果、「人気のある小沢一郎」とでもいうべき橋下徹が支持を集めるのだが、実は橋下は民主・自民よりも小沢一郎よりもさらにたちが悪いのだ。
新年度も良いことは何一つ起きないだろう。明るい展望は何一つ持てない。