kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

湯浅誠が拠点を大阪に移した

時々、湯浅誠が活動の拠点を大阪に移すという話はどうなったのかなあと思っていたが、湯浅氏は計画を実行に移していたようだ。


http://mainichi.jp/area/news/20120820ddn041040007000c.html

湯浅誠さん:「ヒーロー」に委ねてはダメ 市民活動仕掛け人、動く 大阪に拠点


 ◇変えたいのは有権者心理

 反貧困運動の活動家で元内閣府参与の湯浅誠さん(43)が、主な活動拠点を東京から大阪に移し、市民活動の仕掛け人として活躍している。21日発売の著書「ヒーローを待っていても世界は変わらない」(朝日新聞出版)で、強いリーダーシップを発揮する政治家の人気など「大阪で顕在化していることは、もはや日本全体の傾向」だと分析し、大阪発で「民主主義を活性化させたい」と、初めて東京以外で活動する理由を明かしている。【鈴木英生】

 湯浅さんは、東京都出身。東京大大学院法学政治学研究科在学中から、ホームレス支援などにかかわってきた。08年末〜09年年頭の年越し派遣村村長として知られた。政権交代後に務めた内閣府参与を今年3月に辞め、動向が注目されていた。

 同書は、近年、有権者が自ら政治を考える余裕を失い既得権益層を敵と名指しして成敗する「ヒーロー」型政治家が人気を集めているとする。代表格が小泉純一郎元首相や橋下徹大阪市長という。ヒーローに政治を委ねる心理は、民主主義の空洞化や格差・貧困の深刻化と連動していると見る。

 湯浅さんは、会議の公開など橋下市長の一部施策を評価し、「意見交換したい」。変えたいのは、橋下市政というより有権者心理だ。

 そこで、大阪で以前から社会問題に取り組む人たちと市民団体AIBO(あいぼう)を作り、先月、同市北区に事務所を開いた。

 AIBOが目指すのは、市民活動のお手伝い役。社会の課題について何かしたいが具体的なやり方が分からないという市民に、アイデアやノウハウを提供する。課題は教育や貧困、地域再生など自由。政治参加のハードルを下げて、人々がヒーロー頼みではなく、自らの創造性を発揮する基盤を作りたいという。

 湯浅さんは、東京と大阪の二重生活をしている。一部に「活動は大阪市長選出馬の下準備?」との見方もあるが、本人は強く否定。

 湯浅さんは「人々が自分で考えて意見を調整し、合意形成ができる世の中を、大阪の皆さんと一緒に作りたい」と話している。

毎日新聞 2012年08月20日 大阪朝刊)


湯浅氏の新著『ヒーローを待っていても世界は変わらない』は読んでみようかな。孫崎享の本なんか間違っても買ってやらないけど(笑)

湯浅氏の大阪での活躍に期待したい。