kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

全国1ブロックの比例代表制にすれば「一票の格差」は完全になくなる

当たり前のことだが、衆議院選挙制度を全国1ブロックの比例代表制にすれば、「一票の格差」の問題などたちどころに解決する。どこに住んでいようが一票の重みは同じになるからだ。

不思議でならないのは、あれほど「ムダの削減(あるいは撲滅)」に熱心な新自由主義者諸賢が、なぜ「一票の格差」を解消するためには人口が変動するたびに選挙区の区割りを見直さなければならない小選挙区制に何の疑問も抱かないのかということだ。区割りの変更に伴う繁雑な作業や、「一票の格差」をめぐる訴訟など、税金の無駄遣いもいいところではないか。

税制などで「簡素」を追求すると言って累進制の段階を減らしたり税率を下げたりしてきた一方で分離課税だらけの制度の煩雑さを増してそれを顧みないのと通底するものを感じる。

何度も同じことを繰り返すようだが、衆議院は全国1ブロックの比例代表制で良い。制度は簡素であるべきだ。その代わり、参議院を各都道府県毎に4名ずつ(改選は2名ずつ)プラスかつての全国区の組み合わせにすれば良い。現在の日本は、一部の人たちの意見とは全く逆に、大都市部、特に東京が地方を搾取していることは明らかだから*1、それを是正する意味で上記のように提案する。沖縄、福島の東電福島第一原発周辺、六ヶ所村のある下北半島(青森)などは議席数を増やした方が良いかもしれない。少数意見の尊重も民主主義の大原則である。

*1:米軍基地を沖縄に押しつけたり、放射性廃棄物下北半島にに押しつけたり(挙げ句の果てにはモンゴルに押しつけようとさえした)、福島の収束していない東電の原発を放置したりしていることからも明らかだ。また、東京に次いでは大阪が周辺地域を搾取しているといえる。