みんなの党の衆院議員・山内康一のブログより。
http://blogos.com/article/57929/(註:リンク切れ)
比例代表制のメリット
山内康一
2013年03月12日 08:40
先日、衆議院選挙の違憲判決が出ました。当然です。住んでいる場所によって1票の投票価値が異なるのは、いわば「住所差別」と言ってもよいでしょう。
みんなの党は以前から1票の格差をゼロにするために、「一人一票比例代表法案」という公選法改正案を提出し、各党に協力を呼び掛けてきました。
かつて政治改革の議論は、小選挙区制度導入に矮小化され、「二大政党制による政権交代可能な小選挙区制度」こそが、日本政治を良くする策だと喧伝されていました。
しかし、小選挙区制による二大政党制が正しいという前提もかなり疑わしいものであることは既に述べてきました。
*ご参考:2009年11月27日付ブログ「二大政党制は正義か?(1)」
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-ca55.html
そして比例代表制度には様々なメリットがあることが、日本では意外と知られていませんので、ご紹介します。
比例代表制のメリット
1)一票の格差がなくなる。・違憲判決が出た後だけにこの点は重要だと思いますが、 一票の格差はなくなります。単純明快です。
2)投票率が上がる(7〜10%)。・各国の選挙制度の比較研究によると、小選挙区制度に比べて、 比例代表制度は、投票率が平均7〜10%高くなります。・死票がなくなることが、最大の理由と思われます。
3)多様な意見が反映される。・比例代表制だとゆるやかな多党制になりやすく、 結果的に多様な意見が反映されるようになる。・死票は少ないことも多様な意見の反映に貢献する。
4)女性議員の比率が増える。・比例代表制のすれば、候補者名簿のバランスが重視される。 偏った候補者名簿だと幅広い民意を反映できなくなるために、 女性や少数意見を代表する候補者も名簿に記載される。・結果的に比例代表制の方が、女性議員の比率が高くなる。
以上の比例代表制のメリットは、政治学の本には出てきますが、日本では一般の人にあまり知られていないように思います。比例代表制のメリットを考え、選挙制度を改革したいものです。
私が選挙制度について最初に勉強した70年代には、死票が多く出て第一党の議席ばかりが膨れ上がる小選挙区制は、欠陥の多い制度として習ったものだが、『きまぐれな日々』に寄せられたコメントによると、最近の教科書は小選挙区制を称賛しているらしい。これが本当だとすると、いまどきの高校生は欠陥教科書の間違った(と私が考える)観念を叩き込まれることになる。困ったものである。
ところで、このブログのコメント欄は、大半は記事を批判する内容のものだ。下記に列挙する。
メリットと併せてデメリットを書かない記事は、リスクを示さず利回りだけで客を勧誘する金融業者と同レベル。
「料亭行きたい」の杉村氏や柔道しか出来ない議員、選挙運動で逆立ちしか出来ない体操の上手い候補者を生んだのは、比例代表制度であることをお忘れなく。
これは比例代表制の欠陥ではなく、比例復活ありの小選挙区比例代表並立制の欠陥に過ぎない。比例代表が小選挙区選挙のおこぼれにあずかるゆがんだ制度に問題があるのであって、比例代表制というよりはもともと小選挙区制から派生した欠陥だ。
一般に知られてませんかね?
それは兎も角、問題点も同時に併記しないといけません。
・「タレント議員」等が有利。
・選挙区が広くなり、選挙にお金がかかるようになる
現在、小選挙区には比例票もあり、死に票を救済する措置も取られています。
根本的な選挙制度を変えるより、今は、地域間の議席数を調整する事が先決です。
「タレント議員等が有利」というのは、拘束名簿式比例代表制には当てはまらないが、みんなの党が提唱している非拘束名簿式には多少当てはまる。しかし、同じく非拘束名簿式を採用している2010年の参議院選挙の比例代表当選者を見ると、谷亮子のような悪例もあるが、かつてほど有名人に過剰な得票が集中する傾向は見られなくなっている。
さらに、「選挙区が広くなり、選挙にお金がかかるようになる」かどうかは疑問。「選挙に金がかかる」というのは政党(自民党)内の候補同士が激しく争った中選挙区を念頭に置いているのだろうが、ある程度以上選挙区を大きくすると、かえってその弊害は小さくなるのではないか。全国に金をばらまいたかつての糸山英太郎のようなとんでもない悪例もあるけれども。
また、「小選挙区には比例票もあり、死に票を救済する措置も取られてい」ることこそ、前述のように杉村タイゾーのような不要な議員を生み出す原因になった。それこそ小選挙区制の欠陥から派生する問題だ。
この人、自分の意見を毎日文章化する努力は買うけど、
中身は稚拙ですね。
国会議員としてはマイナス評価にしかならない気がします。
そうなんだよ
この内容は自分で書いてないんじゃないかと思って。
いくらなんでも幼稚過ぎる
中学生が見たら政治家ってこんなレベル?って失望するよ
(反面教師って言葉もあるけどね)
みんなの党にとっても、全くプラスにならないと思うんだよね、選挙前に(笑)
議員批判が主流と見ると、尻馬に乗ってこういうことを言い出す下劣な人間が続出する。こういった馬鹿どもが「世間」を形成していく。
山内くん
あなたの言っていることは理解できる。
非常にシンプルでわかりやすい
しかしいつも指摘しているが、政治家なんだからもっと深い論考ができないものかねえ
これじゃただ簡単なだけの大学生のレポート以下だよ
いつも言うけど、本当に自分で書いてる?
まずもって
・「なぜ小選挙区が採用されたのか」その背景、経緯などが無い
時代背景はあったとはいえ、当時の問題(意識)は現在では解決したのか?
・もし解決していないのなら、あなたの提案で解決するのか?
・あなたの提案する比例代表制のメリットばかりでなく、デメリットは?
小選挙区制を選択した際の問題が再度出てくることは予見されないか?
・比例代表制度が今後大きく変化するだろう時代、その中の日本の国政選挙に値すると思えるのか?
上述の疑問はほんの一部。もう少し複眼的視座を持って教えてほしいものだよ
小沢一郎が泣いて喜びそうなコメントだ(笑)
九州ブロック比例代表名簿一覧見たんですが
120名中女性6名でした・・・(^^;)
「消費税率と合わせたんですか?」てな感じですね(笑)
(しかも消費税率上げ必至ですから『以下』となる訳ですね)
みんなの党さんに限っても
6名中1名じゃないですか・・・。
でも
衆議院議員の比例代表制に
何で「何となくムカつく」のかがお陰様で判明しました
「麻生太郎氏」「衛藤征士郎氏」
この辺の超大ベテラン有力議員が比例代表で当選してるからです。
衆議院議員の比例代表制で
ベテランの有力議員が当選してると
何となく納得出来ない印象を感じるのは
新人議員との格差が小選挙区制よりも激しく出るだろう
と感じるからだと思います。
すでに議員として十分に長生期間国会議員をしていれば
地元に貢献する様な政策の立案や実現事例も多いでしょうし
政策中心での判断が出来難くなる事に嫌悪感があるんです。
その部分の対策が必要に感じます。。。
麻生太郎が比例代表で当選したとは初耳だ。私が知る限り、小選挙区比例代表並立制が導入されて以来、麻生太郎はすべての衆院選において小選挙区で当選を果たしている。江藤征士郎は2009年の衆院選で比例復活当選を果たしているが、これは再三述べてきた小選挙区比例代表並立制の欠陥。
比例代表の名簿順を決めるプレ投票みたいなのをやってくれるんなら、まあ納得できるんだけどね。
今のままではカスみたいな立候補者が党内実力者の一存で名簿上位にできるので、なんとかしてもらわんと。それかせめて政策担当秘書資格試験みたいな公的試験合格者に限るとかね。
このコメントは、みんなの党が提唱しているのが非拘束名簿式の比例代表制なので、完全に的外れ。非拘束名簿式においては、得票数の多い候補から順に当選する。
他の記事で内容は書きましたが、比例代表制の良さは
十分理解していますし、最終的にはそれがベースになるでしょうね。
しかし現状日本で行われている比例代表制を、そのまま
全議席に適用した場合の問題点は明確に存在します。
比例代表制をもっと押し広げるのであればこそ、
そういう問題点をどうにかしていこうって姿勢が
必要なんじゃないんですかね。
メリットしか書かないなんて、もろポジショントークです。
筆者も一部コメントにも辟易します。
一応書きますか。
先ず採用すべきは、参議院のような非拘束名簿式。
拘束名簿式の場合、名簿順位が
民意よりも党内のパワーバランスによって決定されて
しまいますから。
次に比例代表制そのものの問題点は、
何度も書いてますが無所属で立候補が不可能。
今は選挙区で立候補できるから問題になりませんが、
完全比例代表制にした場合、個人は立候補できず
憲法違反になります。
なので無所属の立候補を認めるのが大前提で、
かつどのような票の扱いをするかが
重要な論点のひとつになります。
(1人政党扱いにするか、あるいは無所属全体を
ひとつの政党枠としてカウントするか、等)
だからみんなの党の案は非拘束名簿式を採用してるんだって。このコメントも上のと同じで、完全に的外れ。
このように、トンデモコメントばかりで辟易してしまう。政治家のブログにコメントを投稿するのは、日本国民の中でも政治的意識の高い層の人たちだろうと思うのだが、それでもこの超低レベルだ。何よりひどいと思うのは、小選挙区制の現状を無批判に受け入れ、それに異を唱える者を「村八分」にしようという卑しい心根である。
断っておくが、私は過激な新自由主義政党である「みんなの党」や山内康一議員など全く支持しないし、同党の選挙制度改革案にしても、定数削減や一院制には大反対だ。ただ、同党が提唱する「一人一票比例代表制」の選挙制度には見るべきところが多いと評価しているだけである。
上記に列挙したようなコメントのように、自分と「世間」を同一化して、異論を封じ込めようとする人間があとを絶たない限り、日本という国はいつまで経っても良くならないだろう。