kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

飯田泰之や菊池誠らに応援される玉木雄一郎は「上げ潮派」(中川秀直・竹中平蔵・高橋洋一)の再来

 10日前(12/17)のまことん氏のXより。

 

 

 立民支持層が流出するというより、無党派層の中で自民党に投票するのを止めて民民に流れた人たちが定着し始めているんじゃないか。

 私には、玉木・榛葉一派が従来の民民の人たちや連合を人質にとって、役職停止中の党代表自身が幹事長と組んでクーデタを起こし、それがまんまと成功しつつある状況のように思われる。

 

 

 玉木の「手取りを増やす」は減税しか意味しないからね。

 そもそも今の玉キッズたちの中には、賃上げなんかしても税金に取られるから意味がないなどと言って、賃上げそっちのけで減税ばかり言い募る人たちが少なくない。

 ところで、今の民民を後押ししているのはどういう人たちかというと。

 まず学者では飯田泰之が熱心に民民を応援している。これは衆院選を受けてではなくその前からだ。

 

new-kokumin.jp

 

 上記の政治塾で飯田は講師を務めた。

 また素人に目を転じると、例の菊池誠が民民を推しまくっている。

 

 

 菊池はもう「ゆるふわ左翼」なんて言わなくなった。

 

 

 前述の飯田泰之にしても、2009年の政権交代の頃には雨宮処凛と共著を出していた。その本に、財務(旧大蔵)官僚が所得減税をやり過ぎたと嘆いていた話が書いてあったことを私はよく覚えている。当時はまだ東電原発事故が起きる前だったから、kikumacoとやら(なぜか彼は学術論文などでも自らの名前を "Macoto Kikuchi" と表記しているようだ)も「リベラル・左派」に人気があった。

 そんな飯田や菊池らが推す玉木雄一郎は「夜警国家」を目指しているようにしか見えない。

 ピケティの『資本とイデオロギー』を読んでいると、第一次世界大戦前のフランスは、フランス革命前よりも格差が大きい社会になっていたという。資本主義社会で富の再分配をろくに行わないとそんな社会になってしまうということだ。西洋は、その矛盾を大規模な戦争を起こすことでしか解決できなかった。その歴史を繰り返させまいと日々奮闘しているのがピケティだ。

 一方、レバ子氏によるとアメリカではフランス革命以前の社会を目指す「新反動主義」の流れが起きているという。

 

 

 

 

 最近、玉木が財政規律派だった頃(2013年)のツイート(当時)が発掘されて、「昔はまともだった」と評する立民支持層が少なからずいる。私はそれを見て、ああ、だから立民はダメなんだと改めて思った。かつての玉木は元大蔵官僚らしい財政規律派で、それはそれで正真正銘の「緊縮派」だったのだ。それが一転して「万人の万人に対する闘争」の社会への回帰を目指すリバタリアンになった。これは、2000年代の自民党内で論戦が行われていた「上げ潮派」対「財政規律派」の対立構造において、与謝野馨に代表される財政規律派から、政治家では中川秀直、学者では高橋洋一竹中平蔵に代表される「上げ潮派」に転向したに等しい。Wikipedia「上げ潮派」には下記のように書かれている。

 

経済学者高橋洋一 (経済学者)は「上げ潮派」は、自身、中川秀直竹中平蔵の3人しかいないと明言している[4]

 

 今や、玉木雄一郎が新たな「上げ潮派」の旗手になったようだ。

 2009年の政権交代前には、ネット談義においてでさえ、上げ潮派と財政規律派は、ともに新自由主義陣営内の別々の流派に過ぎないという議論がされていた。私もそれに賛成したし、その意見は今も変わらない。

 かつての玉木も今の玉木もともに否定する立場に立たなければ話は始まらないと思う。