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河野太郎が野田聖子の不用意な議論に悪乗りして「衆院の比例枠を徐々に減らすべき」と主張(怒)

 野田聖子が余計なことを言うものだから、あの唾棄すべきネオリベ河野太郎が悪乗りしてきやがった。

 

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河野氏衆院「比例枠、徐々に減らすべき」 総裁選4氏が議論

太田成美 2021年9月20日 22時54分

 

 自民党総裁選に立候補している4氏は20日夜、BSフジの番組に出演し、選挙制度改革について議論した。河野太郎行政改革相は衆院選について、「政権選択であり、本来なら小選挙区が望ましいと思う。比例の枠を徐々に減らしていく(べきだ)」と主張した。

 河野氏は、比例代表の割合を減らすことによって、「政権選択の衆議院と、幅広い意見を吸い上げる参議院という、選挙制度をお互い変えていく必要がある」と述べた。一方、野田聖子幹事長代行は、「議員定数削減をやらなければならない」と指摘。そのうえで、衆院選の比例復活当選について、「県議会にも参議院にもない。国民にとってわかりやすい政治をしていかなければ」と述べ、廃止を訴えた。

 野田氏の主張に対し、岸田文雄政調会長は「制度の意味も見ていただき、やっぱりおかしいという世論になれば受け止めなければいけない」と述べるにとどめた。高市早苗総務相も「一つの政党で決められることではない」とした。

 また、野田氏は小選挙区制について、「そもそも二大政党を作る目的で始めたんじゃなかったか。二大政党にもなっていない」として、中選挙区制の検討も訴えた。(太田成美)

 

朝日新聞デジタルより)

 

出典:https://www.asahi.com/articles/ASP9N7JJFP9NUTFK010.html

 

 繰り返して書くが、「比例区削減」とは2009年の政権交代時からそのあとになっても民主党の公約だった政策だ。当時民主党支持者の大部分はこれに少なくとも反対しなかった。中には積極的に賛成する人間もいたかもしれない。これには小沢一郎がとくにご執心だったから、オザシンは賛成していたに違いない。

 現在でも仮にもう一度政権交代が起きたと仮定すると、小選挙区制は現在の野党第一党である立憲民主党(立民)に有利な制度になるから、立民支持層からは小選挙区制に対する批判がほとんど聞かれない。たまに小選挙区制を批判する人がいても、今回の野田聖子のように代替案として中選挙区制への回帰を挙げるという中途半端な主張にとどまっている。中選挙区制は弊害の多い選挙制度だった。だから小沢一郎がその欠陥を突いて「政治改革」の名目で小選挙区制導入を強く訴えた、つまり小沢らにつけ入る隙を与えたという歴史的事実がある。

 世界には小選挙区比例代表併用制などの、全議席数は比例代表制で決まるものの、個々の当選者については小選挙区制の要素を組み合わせた制度がある。他にも、かつてみんなの党が提唱した「一人一票比例代表制」という案もあった。但しこれは新自由主義の少数政党らしく議員定数の大幅削減という新自由主義政策が組み合わされるという大きな欠陥があった。この欠陥は切り捨てなければならない。

 「野党共闘」は立民への「忖度」からか、選挙制度の議論を全然してこなかった。私は「野党共闘」は選挙制度の再改変までの過渡的なものだと自らを位置づける位置づけをすべきだとずっと主張してきたが、そのような議論が起きる気配もなかった。

 その結果、河野太郎らに再び「議員定数削減」を持ち出される羽目になってしまった。腹が立ってならない。