kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍晋三、靖国参拝の言い訳が「コアな支持者を裏切れない」(呆)

一昨日(17日)、TBSがこんなニュースを報じていた。


http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2129561.html(注:リンク切れ)

首相の靖国参拝、米国向け「想定問答集」を政府内部で作成


安倍総理靖国神社参拝をアメリカ側にどう説明するのか。JNNは、日本政府内部で作成された想定問答集を入手しました。靖国参拝でぎくしゃくする日米の関係。果たして、これで修復はできるのでしょうか。

17日、アメリカ議会で強い影響力をもつロイス下院外交委員長が、東京都内で日米友好議員連盟の国会議員らと会談。「日本との関係こそがアメリカにとって、アジア諸国との関係の中で要となっている関係です」(米国下院 エド・ロイス外交委員長)

4月のオバマ大統領来日に向けて、同盟の強化を確認したといいますが、日米関係の実態は大きな曲がり角を迎えています。

去年12月の安倍総理による靖国神社参拝。

「もとより、中国あるいは韓国の人々の気持ちを傷つける、そんな考えは毛頭ございません」(安倍首相)

安倍総理は参拝の意図を繰り返し説明しましたが、アメリカ側も「失望した」と声明を発表する事態に発展。そこで、総理官邸側は日米関係の修復に乗り出します。

これは、JNNが入手した総理の靖国参拝に関する政府内部で作成された「想定問答集」です。海外を訪問する閣僚などに限定して配られたもので、外務省が中心となって作成した応答要領では、総理の真意が十分伝わらないと総理周辺らが協議して、表現の修正を重ねた文章です。

まず、靖国参拝の理由について。「コア(中心)となる支持層の期待を裏切ることは、政治家として最も避けねばならない。参拝を回避する道はあり得なかった」(米国向け「想定問答」)

中国や韓国との関係で、日本がこれまで「抑制的な対応を心がけてきた」としたうえで、「それにより果たして、中国や韓国の姿勢は変わったか」と強い疑問を投げかけています。

さらに、アメリカ政府の姿勢に対しても。「(米国が)抑制を日本政府に求めるだけでは、真の問題解決とはならないことも訴えたい」(米国向け「想定問答」)

この想定問答集は今月7日、ケリー国務長官と会談するため、ワシントンを訪問した岸田外務大臣にも託されました。ただ、中国や韓国を刺激することになりかねないため、外相会談で直接取りあげることは避けたもようです。

日本が、アメリカに難しい説明を求められているのは、靖国参拝だけではありません。

17日、ロイス外交委員長と日米友好議員連盟の会談では、従軍慰安婦の問題が取りあげられました。ロイス議員は先月、カリフォルニア州に設置された慰安婦像を訪れるなど、慰安婦問題に強い関心を寄せてきました。

慰安婦問題については、米国の市民の皆さんも実態というか、経過というか、日本がどういうふうに対応しているかよくご存じないんじゃないですか」(日米議員連盟 中曽根弘文会長)

今回、韓国とのつながりが深いと言われるロイス議員が来日するにあたって、日本側は慰安婦問題について説明資料を用意しました。ただ、アメリカの理解を得ようと説明を続ける姿勢に対し、政府・自民党内には冷ややかな見方もあります。

「米側に慰安婦問題で細かく説明しても、向こうは聞く耳を持たない。韓国側の情報宣伝が浸透していて説明しても意味がない」(日米議員連盟のメンバー)

日米関係を修復するため、日本の正当性を主張しつつ説明を続けざるを得ない日本政府ですが、理解を得られるめどは立っていません。

(TBS 2014年2月17日 16:59)


笑ってしまった。

安倍晋三とその取り巻きは「コアとなる支持者を裏切れないから靖国を参拝せざるを得なかった」という言い訳が通用すると思っているらしいのである。ここでいう「コアとなる支持者」とは、先の東京都知事選で田母神俊雄に投票したような連中のことだろう。都知事選に投票した有権者の中でも右から1割ちょっとの人たちの歓心を買うために安倍晋三靖国に参拝した、そう言っているのである。

この報道に対する正常な反応は、「ふふん、安倍晋三は自らが『極右』であると認めたんだな」ということだろう。

オバマのみならず、世界中が呆れ返っているに違いない。


[追記]

今朝(2/19)のニュースより。極右政治家として悪名高い衛藤晟一の発言が報じられている。

http://mainichi.jp/select/news/20140219k0000m010117000c.html

衛藤首相補佐官:動画サイトで米国批判 靖国問題


 衛藤晟一首相補佐官が動画サイト「ユーチューブ」に投稿した国政報告で、昨年12月26日の安倍晋三首相の靖国神社参拝に「失望」声明を発表した米政府を批判していることが18日、分かった。衛藤氏は、米側には事前に説明していたとして「むしろ我々の方が『失望』だ。米国はちゃんと中国にものが言えないようになっている。中国に対する言い訳として(失望と)言ったに過ぎない」と指摘した。

 衛藤氏は投稿で、自身が昨年11月20日に訪米し、国務省ラッセル次官補やアーミテージ元国務副長官らと会談した際、「首相はいずれ参拝する。ぜひ理解をお願いしたい」と伝えたことを紹介。12月初旬には在日米大使館にも出向いて「(参拝時には)できれば賛意を表明してほしいが、無理なら反対はしないでほしい」と要請したことを明らかにした。いずれも米側からは慎重な対応を求められたという。

 そのうえで、中国による東シナ海上空の防空識別圏設定を挙げ、「(日本が)いくら抑制的に努力しても、中国の膨張政策はやむことはない。ぎりぎりの中での首相の決断があった」と強調。「同盟関係の日本をなぜこんなに大事にしないのか」と米政府への不満を語った。

 衛藤氏は安倍政権発足以来、首相に参拝を促してきた。【村尾哲】

毎日新聞 2014年02月19日 02時30分