kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

日本の「報道の自由度」低下を喜ぶ下衆な「安倍信者」どものブコメを晒しておく

安倍晋三が総理大臣になると必ず下がる「報道の自由度」 - kojitakenの日記(2015年2月13日)の関連記事。

国境なき記者団」が毎年発表する「報道の自由度ランキング」を知ったのは2006年のこと。私がブログを始めた年である。そもそも私が2006年4月にブログ(「きまぐれな日々」)を始めたのは、小泉政権末期のライブドア事件追及の機運が民主党の拙劣な「偽メール事件」を契機に鎮静化し、それと同時に次期総理大臣候補・安倍晋三を持ち上げて、安倍への批判を許さないかのような何やら不穏な空気を感じたからであった。つまり安倍晋三を批判するためにブログを始めた。もっとも最初の2か月は慣らし運転で、本格的に安倍晋三の批判を始めたのは2006年6月。当時の購読紙は今と同じ朝日だったが、その朝日を含む新聞でもテレビでも安倍批判の報道は至って少なく、週刊誌もごくたまに安倍批判記事を載せるだけだった。だから、たまにそういう週刊誌を見つけると買い込んで記事をブログで紹介したものだ。そんな状態が第1次安倍内閣発足直前まで続いた。しかし、2006年9月に第1次安倍内閣が発足したあとは、一転して安倍批判報道が噴出するようになった。だから、私が肌で感じた「不穏な空気」の期間は、概ね2006年2月から9月までの間だった。その間に起きたこととして、6月に安倍晋三統一協会系の集会に祝電を送ったことがネットで発覚してから、それが週刊誌に載るまでに半月以上かかったり、週刊誌に載った時でも有田芳生(ヨシフ)が火消しのコメントを発していた一連の出来事と、8月に加藤紘一の実家が放火された時、総理大臣の小泉純一郎内閣官房長官安倍晋三が犯行批判のコメントを一切発さず口を閉ざすかたわら、稲田朋美が右翼系の講演会で事件を笑いものにしたことなどが挙げられる。

以上は9年前の話。この頃の「報道の自由度ランキング」調査のためのアンケートとおぼしきリンクを見つけたので貼っておく。
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/018/question.htm

なお「2013」と記された、最近のアンケートの内容は下記。
http://rsf.org/index/qEN.html

国境なき記者団」の調査の客観性については留保をつけなければならないが、毎年不思議と私の皮膚感覚に合う順位になっているのは不思議だ。日本の順位が過去最高だったのは2010年で、上記リンク先のアンケートの調査期間と照らし合わせると、鳩山内閣から菅内閣にかけての時期だった。当時の民主党政権は「情報公開」を掲げており、結局それは羊頭狗肉に終わったが、それでもここ最近の中でもっとも日本の「報道の自由度」が高かったと言われれば納得できる。

ところで、「報道の自由」は世界で大きく低下、日本は61位に後退 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News についたはてなブックマークのコメントは問題含みだ。たとえば日本の順位が低いことを記者クラブ制度と結びつけるコメントが多い。確かにそれも一因だろうが、安倍晋三が総理大臣になるか、あるいは2006年のように「ポスト小泉」として安倍晋三が確実視されている時に特に順位が低いことは、記者クラブ制度では説明できない。民主党政権時代はもちろん、自民党政権でも福田康夫麻生太郎が総理大臣を務めていた頃は、日本の順位は上がっているのである。また、2013年の順位の低下は東電原発事故の「事故隠し」と結びつけられているが、東電原発事故は2011年3月12日に起きたものであり、それは2011〜12年の順位が2010年の11位から22位に落ちたことに関連づけられるはずだ。安倍政権に代わった2013年に53位へと激落していることは、東電原発事故隠しだけでは説明できないはずだ*1

それらにも増してどうしようもないと思うのが下記のコメント群だ。古い順にピックアップする。

sukemasa_fujiwara 「メディアが自由に偏見やデマを撒く自由」を「報道の自由」と言うなら、まあ、低下してんじゃない?

abracadabra321 日本じゃガセやデマの自由になってしまうからな。

ottyanko 最近、この国境なき記者団からの不評が、とても名誉な事に思えてならない(´・ω・`)

strawberryhunter 世間の情報リテラシーが向上した結果、左翼メディアが好き勝手やりにくくなってきたという点では、日本の報道はちょっとずつだが改善されてきている。

tanzmuzik 今の日本のマスコミが碌でもないから、これぐらいでいいんじゃねぇかな。

sigwyg 政府に規制されてもしょうがないメディアの質という問題もありますね。


これらは、調査方法の問題点を指摘するでもなく、ただ単に、日々言論統制・報道統制に励んでいるとおぼしき安倍政権にすり寄ってイキがっているだけの「下衆」ども(=「安倍信者」ども)の醜悪極まりないブコメである。日本における報道の自由度を低下させているのは、上記のようなブコメを書く人間だと言っても過言ではない。

*1:東電原発事故の民主党政権情報隠蔽能力について、田原総一朗が『週刊朝日』にこんなことを書いている(http://dot.asahi.com/wa/2012121900008.html)。「(前略)民主党政権原発事故が起きたことはよかったと思っている。これがもし自民党政権で起きていれば、自民党は全力で事故の内容を隠蔽(いんぺい)しただろう。民主党は隠し方を知らなかったから、原発事故はほぼすべてが露呈した。民主党政権でなければ、いまも事故の詳細は闇の中だったかもしれない。(後略)」