kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

橋下の行為は「裏切り」ではなく「本性の露呈」に過ぎない

きまぐれな日々 怒れ、怒れ! 今怒らずしていつ怒るのだ!!!(2015年6月15日)にいただいたコメント。

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1395.html#comment18825

久しぶりに投稿します。

橋下が売春ツアーを海外援助と言い放った時から、こいつと手を結ぶ奴は皆、反人権主義者と見なしてきた。大阪市での違法な「アンケート」も反人権主義者の面目躍如とする行為の一環に過ぎない。安倍晋三と橋下はまさに反人権主義者の双璧であり、この二人が手を結ぶのは必然である。

維新は派遣法改悪で裏切ったのではなく、維新の本性があらわになっただけである。

安倍晋三や橋下のような極右政治家が権力を得たのは、結局のところ、人権意識が日本人に不足しているからだ。

組合からスト権が実質上奪われ、影響力を失った時から、今日のような極右の台頭が来るだろうことは予測できたのである。日本人は従順と生暖かい絆が大好きなのである。

2015.06.15 09:22 負け組の矜持


その通りとしか言いようがありませんな。

橋下が「買春ツアーはODAみたいなもの」といつ言ったのか、ネット検索をかけると、2008年の大阪府知事選の前には既に話題になっていたので、弁護士としてたかじんの極右番組か行列のできるなんとかに出てた頃ですね。その頃の橋下で覚えているのは、たかじんの極右番組で光市母子殺害事件弁護団に対する懲戒請求を煽りながら、自らは懲戒請求をせず逃げた一件でした。それから、橋下が大阪府知事になってからでは、大阪の私立女子高校生相手の論戦で持論をまくし立て、高校生たちを泣かせた件が忘れられません。

それ以来、私は橋下を異常な人間とみなしており、橋下を全否定しています。

脱原発に頑張る橋下市長を応援しよう」と言った人間がいましたが、橋下は結局逃げました。大阪府市のアドバイザーか何かに就任していた飯田哲也は、いい面の皮でしたな。

また、米軍基地を関空に移転したら良いと発言し、当時の沖縄県知事仲井真弘多がこれに興味を示して関空を視察しようと言い出すと、慌てて移転案を神戸空港に押しつけて逃げました。

憲法問題では、一昨年に立憲主義に理解のあるかのように見せかける発言をして、これを真に受けて喜んださる「リベラル」のブロガーが、「立憲主義を理解している橋下くんを、立憲主義無視の自民党改憲案に対抗する勢力として活用したい」「橋下くんは(極右ではなく)フツーの保守」「戦争に反対する橋下くんに共感した」などと言い募りました。その主張が正しかったかどうかの結論がまさに今出ようとしてます。

昨夜(6/15)の報道ステーションを見ていたら、安倍晋三が成立を目指している戦争法案(安保法案)は立憲主義にもとるというのが大多数の憲法学者の言い分でした。憲法学者は安倍政権の解釈改憲を強く批判していますが*1、その安保法案の成立に、いま橋下は協力しようとしています。

何が「立憲主義を理解している橋下くん」だよ、と苦々しく思う今日この頃です。

遅くとも2008年の大阪府知事選で橋下の正体を理解し、橋下の言うことなすことは一切認めないという態度を貫き通さなければならなかったのです。

昨年(2014年)の衆院選で、「鼻をつまんで維新に投票」(=山口二郎、田中龍作、山本太郎らの呼びかけ)してはいけなかったのです。

首相、橋下氏と会談 安保法案で協力要請か (写真=共同) :日本経済新聞

首相、橋下氏と会談 安保法案で協力要請か

 安倍晋三首相は14日夜、都内のホテルで維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長と約3時間会談した。後半国会の最大の焦点である安全保障関連法案や労働者派遣法改正案をめぐり協力を要請したとみられる。首相には、政界引退の表明後もなお維新内で所属議員への影響力を維持する橋下氏から、国会運営などで直接協力を得る狙いがあるようだ。

 会談は5月に「大阪都構想」が住民投票で否決され、橋下氏が政界引退を表明してから初めて。菅義偉官房長官、維新顧問の松井一郎大阪府知事が同席した。

 橋下氏は15日、自身のツイッターで「維新の党は民主党とは一線を画すべき。自民党と国のあり方について激しく論戦できる政党をめざす」と、民主党との連携に否定的な意向を示した。松井氏は15日、都内で記者団に、首相らと安保法案について意見交換したと明らかにし「橋下氏は『(安保政策を)決める限りは国会議員の覚悟が必要だ』と言った」と述べた。

 菅氏は15日午前の記者会見で会談内容については「コメントしない」とし「維新は維新として松野頼久代表の下で議論され、方向性は出すと思う」と指摘した。自民党佐藤勉国会対策委員長は同日、維新が安保法案の対案を提示した場合の対応について「はねつけることはしない。積極的に協議することはやぶさかではない」と強調した。

 労働者派遣法改正案をめぐり、維新は対案を修正して成立させる代わりに、派遣法改正案の採決に応じることで与党側と大筋合意した。今後維新が安保法案でも対案を出すかが焦点となる。

 14日の首相との会談に先立ち、橋下、松井両氏は維新の松野氏、柿沢未途幹事長と都内で会談した。橋下氏は今後の国会運営に関し、安保法案などを念頭に「与党寄りでも野党寄りでもなく、維新らしく進めていくべきだ」と語った。

日本経済新聞 2015/6/15 11:17 (2015/6/15 12:04更新)

*1:これは取りも直さず小沢一郎の年来の主張に対する批判ともいえる。