音楽に関する暇ネタ。
40年近く前に初めて聴いた時に既に気づいていたが、「恋はみずいろ」と「グリーンスリーブス」(イングランド民謡、というよりルネサンス時代の流行歌)は似ている。ともに「ドリアン(ドリア旋法)」が使われている。これに関してネット検索をかけたところ、下記「Naverまとめ」が引っかかった。
ドリアンについては下記。
"ざっくり言うと、いつも使っているドレミファソラシドを、レミファソラシドレとかにずらして作られるもので、これを使うと独特の雰囲気を持った曲になります"
出典furani Blog: ▼Youtube音楽鑑賞教室
このまとめには「恋はみずいろ」は出ていないが、モードによる作曲法について(2) : 鎌倉スイス日記(2006年5月28日)に、
1967年にアンドレ・ポップが作曲し、ポール・モーリアが録音した「恋はみずいろ」という曲は、このドリア旋法を冒頭に使っている。
と書かれている(「グリーンスリーブス」も言及されている。他にアニマルズの「朝日のあたる家」も「メロディーにドリア旋法の響きはないが、2小節目のGのコードの使用にドリア旋法特有の響きが聞かれる」と指摘されている)。
前記「Naverまとめ」によると、サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」もドリアンで、ビートルズの「ノルウェーの森」は冒頭がミクソリディアンで、途中ドリアンになるという。確かにそうだ。
いまいましいことに、すぎやまこういちが作曲した「広野を行く」とかいう音楽にもドリアンが使われているらしい。
「ドラゴンクエスト」より一人孤独に広野(こうや)を行くフィールド・シーンに使われる曲
とのことだ。
さらに、旋法の話からは離れるが、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を聴いていたら、これってシャコンヌじゃないかと気づいた(3拍子ではないが)。「ホテル・カリフォルニア」は昔から知っているが、シャコンヌの様式だと思ったことはなかった(あったのかもしれないが覚えていない)のでググったら、やはり先人が指摘していた。
*八ヶ岳ずくなし日記*:薔薇と猫とシャコンヌ - livedoor Blog(ブログ)(2010年6月11日)より
シャコンヌについては、こちらの解説が面白い。
シャコンヌとはバロック時代の音楽形式のひとつだということだけれど、そのシャコンヌとよく似た様式を持つ曲としてイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を挙げていたりして、ああそうかと変に納得してしまったりする自分がいる。
上記の「こちら」には解説が書かれたブログ記事へのリンクが張られているようだが、ブログサービスが停止されてしまっているため、残念ながら解説を参照することはできなかった。
これに関連して、一昨年か昨年だったか、シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」に収められている「ドッペルゲンガー」がシャコンヌだな(やはり3拍子ではないが)と気づいたことを思い出した。
これも指摘されている。
歌曲つれづれ話 [まぐまぐ!](2013年12月24日)より
曲の形式は、シャコンヌ、と言ったらいいのでしょうか。