kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

2015年10-12月度GDP、またマイナス成長に

四半期のGDPがまたマイナス成長になった。

http://www.asahi.com/articles/ASJ2D4CFCJ2DULFA015.html

GDP、年率1.4%減 2四半期ぶりマイナス成長
生田大介、大内奏
2016年2月15日11時14分

 内閣府が15日発表した2015年10〜12月期の国内総生産(GDP)の1次速報は、物価変動の影響を除いた実質成長率が前期(7〜9月期)比で0・4%減だった。この状況が1年続いた場合の年率に換算すると、1・4%減。2四半期ぶりのマイナス成長となった。個人消費や輸出が低調で、景気は足踏みが続いている。

 GDPの6割を占める個人消費は前期比0・8%減と、2四半期ぶりに落ち込んだ。暖冬で冬物衣料の売れ行きが鈍く、ガソリンや灯油の消費も減った。テレビやパソコンなどの売れ行きも悪く、「(天候要因を除いても)消費が大きく改善している状況ではない」(内閣府幹部)。14年4月の消費税増税や円安による輸入物価の上昇に、賃上げが追いつかず、家計は節約意識を高めたままだ。住宅投資も1・2%減と4四半期ぶりに減少した。

 中国経済の減速などを受け、輸出も0・9%減と2四半期ぶりに減った。船舶や金属工作機械、半導体製造装置を中心に、中国や米国、新興国など幅広い地域向けの輸出が低調だった。内需の弱さなどを背景に、輸入も1・4%減った。

 ただ、企業の設備投資はソフトウェアや電子通信機器を中心に1・4%増と、2四半期連続で増えた。

 石原伸晃・経済再生相は15日午前の会見で「わが国の経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善が続くなどファンダメンタルズ(基礎的条件)は良好で、その状況に変化があるとは認識していない」と話した。

 だが、年明けからは世界経済の停滞感が強まっている。国内では円高・株安が進み、輸出や消費への悪影響が懸念されている。エコノミストの間では、早くも「1〜3月期もマイナス成長となる可能性がある」(バークレイズ証券の森田京平チーフエコノミスト)との声もあがる。

 一方、10〜12月期の物価の変動を反映した名目成長率は前期比0・3%減(年率1・2%減)だった。

 15年通年の成長率は、実質で前年比0・4%増。2年ぶりに前年を上回ったが、消費税増税の影響で減少した14年から、ほとんど上積みはなかった。名目成長率は2・5%増と、4年連続で増えた。

 10〜12月期と15年通年のGDPは、今後発表される設備投資や在庫などの統計をふまえて改定し、3月8日に2次速報として発表される。(生田大介、大内奏)

朝日新聞デジタルより)


エコノミスト」が言うように「1〜3月度もマイナス成長となる」ならリセッション(景気後退)局面入りだな。っていうか、2015年4-6月期以来、7-9月期を除いてすべてマイナスじゃん。2014年4-6月期以降でも、3勝3敗が3勝4敗になり、1-3月期もマイナスなら3勝5敗ってことか。

消費税率引き上げ以来ずっとこんな調子だな。恐るべし消費税。1997年の税率引き上げの時にも日本経済は不況に突入した。あの時の不況は消費税率引き上げのせいではないと強弁する論者もいたが、2014年の税率引き上げ後も同じだった。今回は確定値ではないが、マイナスが確定すれば、2014年4-6度以降、7度の四半期で4度目のマイナス成長になる。1-3月度もマイナスなら8四半期で3勝5敗の惨状だ。今回の景気停滞ないし後退局面も、中国経済の減速を含む世界経済の影響だ、消費税のせいじゃないと強弁する向きもあるかもしれないが、私は2度続いて同じ結果が出たとみる。消費税率引き上げは経済成長の天敵だ。

これでは2017年4月からの税率再引き上げなんてできっこない。「軽減税率」の自公合意はとんだ猿芝居だったってことだ。