kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

イラク戦争当時の小泉純一郎を思い出させる防衛相・稲田朋美の「珍答弁」

稲田朋美といえば直ちに思い出されるのが、故加藤紘一の実家が放火されたときにこれを笑いものにした件(2006年)と映画『靖国 YASUKUNI』を検閲しようとした件(2008年)、それに天木直人に稲田が絶賛された件(2010年)だ。


そんな「天木直人が絶賛した」防衛大臣稲田朋美が、国会で意味不明の珍答弁を連発し、このところ「共謀罪」について国会で質問されてまともな答弁ができない金田勝年ともども野党の集中放火を浴びていることは周知の通り。このところトランプ、小池百合子長谷川幸洋、長谷川豊などなど、あまりにも叩くべき人間が多すぎてなかなか稲田や金田、それに本家本元である安倍晋三への批判が書けずにいるのだが、そういえば昨年夏に長谷川豊を批判する記事を二、三本書いたら長谷川豊になんかかまけてないで安倍晋三を批判する記事を書けとキャンキャン噛みついてきたあのうるさい某コメンテーターは今どうしているだろうか(某所でもほとんど見掛けないような気がするのだが)と思う今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか、などと「きっこ」風に書いてみたのも、「きっこ」がかつて小泉内閣環境大臣時代の小池百合子をこき下ろす文章を書いていたのを昨日ネット検索で引っかけたからだ。その「きっこ」も「小沢信者」に堕落して久しいが。

稲田朋美の珍答弁については、イラク戦争当時に小泉純一郎が発した恥ずべき答弁を思い出して腹を立てていたのだが、それについて『広島瀬戸内新聞ニュース』が書いているので以下引用する。

小泉純一郎の「自衛隊がいる地域が非戦闘地域」もひどかった : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)

小泉純一郎総理(当時)が、2004年、イラク派兵の時「自衛隊が活動している地域が非戦闘地域」などと答弁しました。


唖然としたのを覚えています。


しかし、その小泉さんが翌2005年のいわゆる郵政選挙で擁立した稲田朋美さんが、さらに十数年後、防衛大臣となり、「師匠」を上回る詭辯を弄するようになりました。


南スーダンでおきたことは、「法的には戦闘ではない」。
だから、PKOの五原則には違反しないのだと。


あまりにも人を食った答弁である。師匠が師匠なら弟子も弟子ですね。


思えば、あのとき、きちんと、国民が小泉総理の首を取るべきだった。
それどころか、2005年の郵政選挙で小泉さんを圧勝させてしまった。
そんなことだから、「弟子」の稲田防衛相らが国民を舐めくさるのも当たり前かもしれませんね。


小泉といえば、大量破壊兵器に関する答弁もひどかった。ネット検索をかけると『しんぶん赤旗』の記事が出てきた。このところ、東京都議・徳留道信が小池百合子を絶賛した新年の挨拶の件や千代田区議選の結果を喜ぶ小池晃Twitterの件などで業腹の私としては別のソースの方が良いのだが、面倒臭いので赤旗から引用する。

小泉首相「しどろもどろ」/大量破壊兵器問題 志位委員長の追及に注目/メディアが珍答弁一斉報道

 「小泉首相迷言連発」(日刊スポーツ)、「根拠ただされしどろもどろ」(北海道新聞)、「首相の発言は糾弾されてしかるべきだ」(フジテレビ系番組「とくダネ!」)――。十一日の党首討論で、日本共産党志位和夫委員長がとりあげた小泉純一郎首相の「イラク大量破壊兵器保有」の断言問題で、追及された首相は「フセイン大統領もいまだに見つかっていないから、イラクフセインがいなかったと言えますか」とごまかしました。その“珍答弁”ぶりを新聞・テレビがいっせいにとりあげています。

 「イラク問題で珍答弁」「議場はヤジで騒然」の見出しで、志位氏と首相のやりとりを紹介したのが西日本新聞(十二日付)。「首相の論理は『フセインも見つかっていない』が『いた』。だから『大量破壊兵器も見つかっていない』が『あった』」と“珍答弁”の意味を解説するほど。

 志位氏の追及で、「保有の具体的な根拠を示そうにも示せないのではないか、という憶測を強める結果となった」(高知新聞、同)、「しどろもどろの答弁は大量破壊兵器保有を米英支持の理由に掲げた首相の苦しい立場を浮き彫りにしたと言えそうだ」(北海道新聞、同)という見方をしています。

 テレビ各局も首相と志位氏とのやりとりを詳しく紹介しました。十一日放送のTBS系番組「筑紫哲也ニュース23」で筑紫キャスターは「フセイン大統領はみんな見ている。しかし大量破壊兵器はだれも見ていない。(大量破壊兵器が)あるかないかをフセイン大統領と一緒にするのは、そうとう子どもじみた議論だ」とコメント。

 十二日放送のフジテレビ系番組「とくダネ!」で、司会者が「小泉さんのあの答弁は糾弾されてしかるべきだと思うんですけれど」とゲストコメンテーターに向けると、「問題外ですね。まったくの詭弁(きべん)で論理のすりかえ」「こういうことを平気でいって閣僚がゲラゲラ笑っている。こういう弛緩(しかん)した国会でいいのか」としかっていました。

(2003年6月13日付『しんぶん赤旗』より)


小泉は未だにイラク戦争を支持した自らの誤りを認めていない。

そんな小泉を許したばかりか2005年の郵政総選挙で日本国民は小泉を歓呼で迎えた。この時の「刺客」が稲田朋美であり、小池百合子であった事実を忘れてはならない。もっとも、2005年の郵政総選挙の異様な空気に危機感を抱いてブログを立ち上げた某都会保守氏は、現在小池百合子の応援に余念がないようだが。