kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「森友学園 認可申請取り下げ 籠池理事長は退任の考え」(NHK)

YouTubeに投稿した動画を使った脅しが効いたのか、何らかの手打ちがなされたようだ。籠池泰典が出演した動画がごく短時間で削除された(おそらく籠池本人の意思によると思われる)ことも「手打ち」を想像させる。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170310/k10010905981000.html

森友学園 認可申請取り下げ 籠池理事長は退任の考え

3月10日 15時24分

学校法人「森友学園」が、大阪・豊中市の元の国有地に建設している小学校について、森友学園は認可の申請を取り下げました。籠池理事長は退任することを明らかにし、「今の過熱状態に終止符を打たないと、子どもの安全や、親のプライバシーが守れないと判断した。苦渋の決断だ」と述べました。

大阪の学校法人、森友学園は国から売却された豊中市の元の国有地に、来月の開校を目指して小学校の建設を進めています。

森友学園は、国におよそ23億8000万円の工事の契約書を提出した一方、大阪府にはおよそ7億5000万円、大阪空港の運営会社にはおよそ15億5000万円の金額の異なる契約書を提出していました。さらに、籠池理事長の経歴などについても、事実と異なる報告をした疑いが相次いで指摘されていました。

この問題で、森友学園は10日、大阪府に出していた小学校の認可の申請を取り下げました。

大阪府によりますと、森友学園代理人の弁護士は「認可の見通しが薄く、学校法人が運営する幼稚園への影響を考慮して、早期解決を図りたい」と理由を述べたということです。

また、籠池理事長は夕方、森友学園が運営する幼稚園で記者会見して、理事長を退任することを明らかにしました。

籠池理事長は「今の過熱状態に終止符を打たないと、子どもの安全や親のプライバシーが守れないと判断した。苦渋の決断だ。入学を予定していた子どもや保護者には本当に申し訳ない。国会議員から口利きをしてもらったことはない。安倍総理大臣や夫人から何かしてもらったこともない」と述べました。

また、同じ工事で、金額の異なる3つの契約書が作られていたことについては、「偽造ではない」と述べました。

さらに、国会で野党側が籠池理事長の参考人招致を求めていることについては、「応じる気持ちはない」と述べました。

森友学園が申請を取り下げたことで、来月に予定されていた小学校の開校はできなくなりました。大阪府は入学を予定していた20人前後の児童や保護者に、速やかに状況を説明するよう、森友学園に要請したほか、府内の市町村の小学校に円滑に入学できるよう、地元の教育委員会に協力を求めることにしています。

「入学希望の子どもの受け入れ調整を」

大阪府の松井知事はコメントを出し、「森友学園は認可の見込みを含めて、総合的に判断し、早期に事態の収拾を図るため、申請を取り下げたと聞いている。教育庁には入学を希望していた子どもたちの地元の小学校での受け入れ等がスムーズに行えるように、関係市町村と早急に調整してもらいたい」としています。

NHKニュースより)


この事件はおおまかに言って「安倍晋三財務省ルート」と「大阪維新ルート」の2つがあり、それぞれ安倍晋三(昭恵は単なるお飾り。昭恵が晋三に無断で勝手に「名誉校長」に就任し、晋三が頭を痛めているとの虚偽の情報を流している御用メディアがあるが、噴飯ものの妄説だ)と松井一郎奥の院橋下徹もいる。こちらはみごとな二人三脚、というより橋下こそ黒幕ではないかと私は疑っている)という両巨悪を双耳峰の頂点にいただく構造だから、手打ちがどちらから行われたかはわからない。地元・大阪出身の上西小百合と奈良出身の菅野完の意見も分かれているようだ。

https://twitter.com/uenishi_sayuri/status/840097546466861057

上西(うえにし)小百合
@uenishi_sayuri

認可取り下げの件、籠池理事長はこれで業者への支払いから一旦逃れられると考えた(今日の報告会で話します)。自民に切られた籠池はここから先、維新と組んで問題を隠そうとする。でも野党はチャンス。まずは大阪だけの問題に絞られた。ものすごく追求しやすい。#森友学園

23:10 - 2017年3月9日


https://twitter.com/noiehoie/status/840207276824657920

菅野完
@noiehoie

でさ、瑞穂の国小学校が潰れても、泣く子がおるの。ランドセル買うてしもうてる子が、二十五人おるの。その二十五人が、今日の恐らくは官邸の今井秘書官の手回しでのあの決定と会見で、今まさに泣いとるの。それ忘れて何が書けるんやという話。粘膜の匂いプンプンしとるやないか。それ書けよ。

6:26 - 2017年3月10日


まあ菅野完の見立ての方が説得力がある、というよりまだ安倍と大阪維新とは切れてないだろ。完全に別々の山ではなく双耳峰だよ。そのうち罪のなすり合いを始める可能性はあるが、籠池の口を封じたいという点では両者は同じ立場にある。どうも上西小百合は情緒不安定気味でいけない。大阪の問題だとさんざん言っておきながら、数日前、これで安倍政権が倒れるかも、などと浮わついていた。長年の反安倍晋三である私(2002年の小泉純一郎北朝鮮訪問に安倍が官房副長官として同行した頃からずっと嫌っている)からは「見ていられない」と思うと同時に、危ない兆候が表れている、ライブドア事件で当時の民主党が「永田偽メール事件」を炸裂させた直前に似ている、と思った。もちろん2007年の安倍自民参院選惨敗から政権投げ出しへと劇的に続いた当時の再現には今はまだ遠い。それよりは2006年のライブドア事件*1の当時に近い。ってことは安倍政権の終わりはあと1年数か月後くらいか、まさかあの某「女帝」候補、いうより王位簒奪をつけ狙う、今は国会議員ではないあの女が次の総理大臣になってしまうのでは、との嫌な予感に一瞬襲われたが、それはともかく。

安倍晋三籠池泰典と遅まきながらの手打ちをしたくらいでは安晋、もとい安心できなかったようだ。これを書くと長くなるので、エントリを分ける。

*1:当時「安晋会」理事の野口英昭が沖縄で変死したため、ネットでは安倍晋三の関与が噂されて盛り上がったが、テレビや新聞には安倍の名前はほとんど出なかった。当時民主党幹事長の鳩山由紀夫NHK日曜討論安倍晋三の名前を口にしたが、それすらまともなニュースとして報じられず、その数日後に「永田偽メール事件」が起きた。