kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「森友学園 12年前の訴訟 『稲田氏関与』と指摘 参院予算委」(朝日)

安倍内閣支持率は朝日新聞調査で前回より3ポイント減の49%、NHK調査で同7ポイント減の51%だったようだ。一昨年の安保法案審議中の内閣支持率の下がり方と比較して、「何があっても(とりあえずは)安倍内閣支持」と答える層が増え、支持率の下げ方が重くなっている感がなきにしもあらず。しかも、私が2月24日以来ずっと危惧していた通り、「すべての悪を籠池泰典に押しつける」プロジェクトが着々と進行しているようにしか見えない。蛇足ながら申し添えておくと、私はこの動きに反抗するため、籠池の異常さのみを印象づける記事を極力この日記に載せないようにしている。あくまで敵の本丸は安倍晋三であり、大阪維新の会松井一郎橋下徹だと考えているからだ。だから「籠池悪者プロジェクト」(=「切断処理」)には断固として与しない。

ところで昨日、籠池泰典が菅野完の独自インタビューに答えた動画が公開された。それを小川敏夫が国会質問で取り上げ、昨夕(3/13)の朝日新聞夕刊1面にも載った。

http://www.asahi.com/articles/ASK3F31YRK3FUTFK001.html

稲田防衛相が森友学園の訴訟に関与?動画巡り国会で追及
南彰
2017年3月13日12時02分

 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題をめぐり、民進党小川敏夫氏は13日午前の参院予算委員会で、同学園の籠池(かごいけ)泰典理事長がインターネット上に公開されたインタビューの中で稲田朋美防衛相が過去に籠池氏の顧問弁護士を務めていたと証言していることを指摘した。稲田氏は「全くの虚偽だ」と否定した。

 このインタビューは13日付でネット上に公開された。その内容を受けて、小川氏が質問した。

 稲田氏は「私は一切、籠池氏から法律相談を受けたことはない。私は10年ほど前から全くお会いしていないし、関係を断っている」と説明。稲田氏はこれまでの国会答弁でも、同様の見解を示している。

 小川氏は、ネット上のインタビューに絡んで「森友学園訴訟代理人弁護士稲田朋美」と書かれているという訴訟資料も提示。2005年10月11日に裁判所に提出されたものではないかと指摘した。稲田氏は「共同事務所の場合、連名で(訴訟書類を)出すことはある。実態として籠池氏から法律相談を受けたこともなければ、実際に裁判を行ったこともない」と説明した。

 小川氏はまた、籠池氏が2、3年前に稲田氏と会ったと証言していると指摘。稲田氏は「記憶にありません」と否定した。

 民進党は13日午前、同委開催に先立つ同委理事会で「小学校の認可申請取り下げがあったとしても、不透明な取引は解明されていない」として、改めて籠池氏の参考人招致を求めたが、与党側は応じなかった。(南彰)

朝日新聞デジタルより)


ネット無料版で読める上記の記事には変な疑問符がついているが、昨日の夕刊には「森友学園 12年前の訴訟 『稲田氏関与』と指摘 参院予算委」との見出しがついている。さらに、南彰記者署名のあとに下記の文章が付されている。

 籠池氏のインタビューは動画サイト「ユーチューブ」に公開。インタビューしたのはフリージャーナリストの菅野完(すがのたもつ)氏で、籠池氏は稲田防衛相について「衆院議員になられる前は顧問弁護士です。(稲田氏の)主人の先生と朋美先生と」と語り、稲田氏が国会答弁で「10年以上会っていない」と述べていることに対し「実際は知っている」「旧知の仲であった」と語っている。

(2017年3月13日付朝日新聞夕刊1面記事=東京本社発行最終版より)

菅野氏は物証も示した。「ソースがネトウヨ」「籠池の顧問弁護士だったのは稲田朋美の夫の方」としていったんは否定されていた「稲田朋美森友学園の顧問弁護士だった」との風説が事実だったことがこうして証明された。

その菅野氏が書いた記事。

【森友学園問題】籠池泰典氏 緊急独占インタビュー! あの会見で語れなかったこと | ハーバービジネスオンライン

森友学園問題】籠池泰典氏 緊急独占インタビュー! あの会見で語れなかったこと
2017年03月13日 ニュース

 瑞穂の国記念小学校の4月開校を目指していた学校法人森友学園は、3月10日、突如これまでの方針を転換。大阪府に対し、学校設置認可申請の取り下げを自ら申し出た。

 森友学園に関連する一連の疑惑への関心が最高潮に達していたタイミングでの突然の方針転換に、メディアは大混乱に陥り、同日17時半から開催された記者会見は大荒れの様相を呈した。

 どうやら私は以前から、籠池理事長に目をつけられていたらしい。

 理事長による経緯説明の後始まった質疑応答の冒頭で私は、「今回の、認可を自分からの取り下げるという知恵をつけたのは、稲田さんの旦那さんの稲田龍示さんですか?」と質問した。その瞬間、籠池理事長は言葉に詰まり、「ちょっと待って」と言いつつ、お茶を飲んだ。私の記憶が正しければ、二時間前後のあの記者会見で、籠池理事長がお茶を飲んだのはあの瞬間だけのはずだ。間髪を入れず次の質問を畳み掛けたが、名乗った瞬間、理事長は、「菅野?あ、菅野さんか!菅野さんか!あなたが菅野さんか!あなたちょっと悪いんじゃないの」と叫び、立ち上がった。あからさまに激昂している。

 これを静止し、「菅野さんばかりの質問に対してお受けするわけにはいきませんので」と、違う記者に質問を振ったのが、籠池理事長の長男・佳茂氏だ。私の目には、激昂する父とそれを制止する息子の対応の違いが印象的に映った。あの場にいなければわからぬことだが、顔を赤らめ激昂し立ち上がる籠池理事長とは対照的に、隣に座る佳茂氏はあの時、記者会見冒頭から強張り続けさせていた顔を、確かに、緩めたのだ。

 佳茂氏は私に何かのメッセージを送っている。事実、会見が進むにつれ、佳茂氏のアイコンタクトは頻度が増し、ついに彼は「菅野さんにはあとで時間を取りますので」とまで口走ったのだ。

籠池氏長男からのアプローチ

 この言葉に嘘はなかった。佳茂氏は約束どおり、私に時間を割いてくれたのだ。記者会見の翌日夜、リーガロイヤルホテルのラウンジに姿をみせた佳茂氏は、開口一番、ラガーマン特有の爽やかな笑顔で「菅野さんとは、いっぺんゆっくり話したいと思ってたんですわ!」と快活に言ってくれた。この瞬間から足掛け十時間、ホテルのラウンジ、梅田のカフェ、塚本駅前の喫茶店、そして、森友学園創始者・森友寛氏の仏前と、場所を様々に変えながら、我々二人は徹底的に語り合った。瑞穂の国小学院のこと、豊中のあの土地のこと、私学審議会のこと、そして、籠池家のことなどなど、話題は尽きない。お互い腹蔵なく語り合うことで、いつしか佳茂氏と私は、肝胆相照らす仲となっていた。

「親父の話、菅野さんしか理解できへんかも。豊中、いこ。」

 佳茂氏がそう言って立ち上がったのは、3月12日午後3時のこと。とっさのことで呆気にとられたが、これはついていくしかない。

 彼の運転する車で、豊中市内にある籠池理事長の自宅へと向かい、「上がるでぇ」と実家に入っていく佳茂氏の後ろについて、そのまま理事長の座る座敷に入り込む。

 私の姿を見た理事長は当然のことながら激昂する。「菅野さん!あんたねぇ!!」掴みかかろうとする理事長を今度もまた、佳茂氏が静止する。

 怒りが静まり、興奮がおさまった頃、理事長は重い口を開けて、存念を語り始めた。その一つ一つを検証する材料を私は持ち合わせていない。しかし、理事長の言葉は、「理事長の言葉」と言う範囲内で、真実の一片であることは間違いはないだろう。

 ここで紹介する動画は、理事長が私に語った内容の一部である。

籠池氏が本サイトに語った衝撃の内容

 この動画の中で、籠池理事長は、平成17年前後、まだ衆議院選挙出馬前の稲田朋美防衛大臣が、籠池氏の弁護士を務めていたことを告白している。これは稲田大臣のこれまでの国会答弁と真っ向から矛盾する証言だ。また、この動画の中で籠池理事長は、鴻池議員、麻生太郎財務大臣とのつながりについても部分的に告白している。

 こうした証言がどのように評価されるべきものなのか、私には判断がつかない。ここにこうしてそのまま紹介することで、読者諸賢の判断を仰ぐものである。

籠池泰典氏緊急独占インタビューby菅野完 https://hbol.jp/133177(← リンク先に菅野氏による籠池氏インタビューの動画が掲載されています=引用者註)

<文/菅野完(Twitter ID:@noiehoie)「取材協力:赤澤竜也 「赤澤先輩!ありがとうございました!」」>

(HARBOR BUSINESS Onlineより)


稲田朋美は「動かぬ証拠」を突きつけられても「知らぬ存ぜぬ」の一点張り。なんという面の皮の厚さか。「息をするように嘘をつく」(これは10年ほど前にネット掲示板から生まれた流行語らしいが)とは稲田朋美を指す言葉だろう。

籠池氏と稲田朋美大臣を切り捨てて幕引きにし、首相夫妻と大阪府知事霞ヶ関大阪府の関係各省庁の人間は無傷、というシナリオで物事が進んでいるような印象を受ける。

などとしたり顔に語る人間もいるようだが、ここまであからさまな大嘘を平然とつき通す厚顔無恥稲田朋美の首ひとつ獲れずして、安倍晋三・昭恵夫妻や松井一郎(さらには橋下徹)、各省の役人らを追い詰めることはできないのではないか。いま露呈している稲田朋美の本性は呆れ果てるくらい醜い。しかしその醜さを人々が容易に直視できないほど「安倍晋三」という「印籠」の神通力がこの国では力を持ってしまっているのではないか。そう思った。アッキード事件追及の一環として稲田朋美を追い詰めることに、私は大賛成である。もちろん本丸を忘れては絶対にならないが、安倍晋三の一のお気に入りで次期総理大臣候補とまで言われた稲田朋美を無傷のまま逃げ延びさせてはならない。