kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

格差容認の「身の丈」発言を発した萩生田光一とはいかなる人物か

 萩生田光一のクソ発言については、毎日新聞も多く取り上げているようだが、このところこの新聞のネット配信記事は「有料記事」の壁が高いなどの理由で引用する気にならないので、東京新聞から引用する。

 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/education/edu_national/CK2019102602100031.html

 

英語民間試験 文科相「身の丈で」 「格差を容認」反発広がる

 萩生田光一文部科学相が大学入学共通テストの英語で導入される民間検定試験について、家計状況や居住地で不利が生じるとの指摘に「自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」とテレビ番組で述べ、教育関係者や受験を控えた高校生の間で、「格差を容認するのか」といった反発が広がった。

 萩生田氏が発言したのは二十四日夜のBSフジの番組。受験生の間で不公平が生じる懸念について「『あいつ予備校に通ってずるい』というのと同じだと思う」との見方も示した。一方、民間試験の実施に当たり「(受験生に)できるだけ負担がないように知恵を出したい」とも話した。

 ツイッター上では「貧乏人は高望みするなということか」「財力で生じる教育格差の是正が文科省の仕事のはずだ」などの声も上がっている。

 民間試験を巡っては、経済格差や地域格差が解消される見通しが立たないなどとして、全国高等学校長協会が二〇二〇年四月からの開始を延期するよう求めている。

 

東京新聞より)

 

 萩生田光一は単なる極右にとどまらず、強硬な新自由主義者であることを明確に示した発言だといえる。ここでいう新自由主義とは、格差の拡大を放置し、階級を固定しようとする思想であって、エスタブリッシュメント層による反動ともとらえられる。

 そこで萩生田光一とはいかなる人物なのか、この人物が安倍晋三側近の極右であることはもちろん知っていたが、経歴その他は全然知らなかったのでちょっと調べてみたら、世襲で東大法学部出身でもあるのかとの予想に反して、東京都八王子市出身の非世襲明治大学商学部卒、八王子市議を3期10年務めたあと東京都議を経て2003年の衆院選で初当選。2009年の政権交代選挙では比例復活もならず落選したが、落選中は加計学園系の大学として悪名高い千葉科学大学危機管理学部客員教授として糊口を凌いでいたらしい。要するに若い頃から右翼思想に目覚めて活躍していたところに自民党の清和会系から目をつけられて衆院議員になり、安倍晋三の側近グループに加えてもらって衆院選で落ちた後の浪人時代にも安倍と加計学園に助けてもらった。こんな経緯もあって、萩生田光一は今や、格差拡大放置・階級固定を教義とする新自由主義の権力者と化しているわけだ。

 この萩生田光一ほどむかつく奴も少ないが、こんなのを側近に抱える安倍晋三自身もまた新自由主義の権化そのものであることは、もっと広く周知されて然るべき事実だ。