kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

東京五輪への妄執からコロナ感染の実態隠しに走る小池百合子、露骨な同調圧力をかける山下泰裕、対照的に果敢な論陣を張る山口香

 安倍晋三の戦略が見えてきた。

 やはり、「すべては東京五輪開催のため」だったのだ。

 だから小中学校と高校の一斉休校やスポーツ・文化の大規模イベントの開催自粛を「要請」し、その2,3週間後に「収束の兆しが見えてきた」として休校要請を解除して、東京五輪は大丈夫、予定通り開催できますよ、と全世界に向けてアピールするのが基本的な戦略だった。

 当然ながら専門家会議に対しては、休校やイベント自粛を解除するお墨付きを与えてほしいというのが官邸の意向だったが、異論が出てまとまらなかったために専門家会議の見解発表は19日深夜にずれ込んだし、官邸は今後の休校やイベント自粛の解除の判断を専門家の判断に丸投げすることにしてしまった。

 それでも、主に政府が作り出す印象操作に引っ掛かっている多くの日本国民は、「ヨーロッパやアメリカでは大騒ぎしているが、清潔好きな国民性を誇る日本ではもう山を越えたのではないか」との楽観的な心証を持つ人が多いようだ。今朝(3/22)放送されたTBS「サンデーモーニング」の司会者・関口宏などもその例だ。

 しかし本当にそんな楽観が許されるのか。間抜けな大阪府知事・吉村洋文が突如言い出した奇っ怪な「大阪・兵庫間の往来自粛要請」は、実は大阪府兵庫県全体が爆発的流行の危機に瀕しているとの専門家の見解を、吉村ら大阪維新の会の無能な連中が曲解したために発せられたものだったことが明らかになった。

 そして、首都・東京でも、安倍晋三に負けず劣らず東京五輪に妄執する小池百合子によって、情報隠しとみられる動きが起きているようだ。

 前東京都知事舛添要一のツイートより。

 

 

 

 下記は、上記2件目に反応したツイート。

 

 

 情報隠しが大阪や兵庫以上に(小池からの)トップダウンで行われている疑いがある東京は、もしかしたら大阪や兵庫以上に危機に瀕しているかもしれない。危機は、もうすぐ近くにまで忍び寄っているのだ。

 一方、世界各国からは東京五輪の延期ないし中止の圧力が日に日に強まっている。例えばアメリカの陸連なども。

 

 

 JOC委員でも、かつて元生活の党参院議員・谷亮子を厳しく批判してオザシン(「小沢信者」)たちに煙たがられた山口香氏が五輪延期を主張している。

 

www.asahi.com

 

 以下、上記朝日新聞デジタルの記事の一部を引用する。

 

(前略)開催国のオリンピック委員会の理事からも、今夏の開催への異論が出始めた。山口氏は「世界中で正常な生活が送れない状況がある中で、7月に開催して誰が喜ぶのか」と指摘。その上で「コロナウイルスとの戦いは戦争に例えられているが、日本は負けると分かっていても反対できない空気がある。JOCもアスリートも『延期の方が良いのでは』と言えない空気があるのではないか」と話した。(後略)

 

朝日新聞デジタル 2020年3月20日 0時38分)

 

出典:https://www.asahi.com/articles/ASN3N02FYN3MULZU028.html

 

 よく言った。さすがだ。かつての谷亮子や下記の山下泰裕らとは雲泥の差だ。

 

www.asahi.com

 

 この「元朝日新聞社嘱託」の「大柔道家」が発したコメントを以下引用する。

 

 日本オリンピック委員会JOC)の山下泰裕会長は20日JOC理事でソウル五輪女子柔道銅メダリストの山口香氏が東京オリンピック(五輪)を「延期すべき」と発言したことについて、「色々な意見があるのは当然だが、JOCの中の人が、そういう発言をするのは極めて残念」と述べた。聖火引き継ぎ式が行われた航空自衛隊松島基地宮城県)で報道陣の質問に答えた。(後略)

 

朝日新聞デジタル 2020年3月20日 12時08分)

 

出典:https://www.asahi.com/articles/ASN3N3T89N3NUTQP003.html

 

 上記2つの記事についた「はてなブックマーク」から、それぞれもっとも人気の高いコメントを以下引用する。まず山口香氏の発言に対する人気筆頭のブコメ

 

JOC理事の山口香さん「五輪、延期すべき」 - 東京オリンピック [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

この人は(ほぼ)いつも正論を言い、それがために煙たがられ一時的に干されることも多いのだが、いつの間にか役職に復帰している。おそらく下の立場の人たちや現場からの信頼が厚いのだろう。

2020/03/20 09:02

b.hatena.ne.jp

 

 続いて、山下泰裕の発言に対する人気筆頭のブコメ

 

JOC山下会長、理事の延期発言に「極めて残念」  - 東京オリンピック:朝日新聞デジタル

逆説的に山口さんの「やめると言い出せない雰囲気がある」と言う主張に説得力を与えている。

2020/03/20 13:40

b.hatena.ne.jp

 

 そういうことだ。ちなみに私は、山下が挑戦者たちに負ける前に連勝記録を持ったまま1985年に現役を引退したことに対して、当時から強い批判を持っていた。なぜなら、後進(あの当時、その筆頭候補は斎藤仁だった)に「山下を倒す」機会を与えなかったことによって、後進に競技者にとって何よりも大事な達成の経験の機会を奪ってしまったからだ。なんと自分勝手な人間なのかと憤った。その山下やプロ野球衣笠祥雄を嘱託に招いて、彼らの神格化に手を貸した朝日新聞の体質も偽善的で嫌だなあとずっと思っていた。その山下が山口氏に露骨な同調圧力をかける発言をした今回の件には、「やはり山下泰裕とはその程度の人間に過ぎなかったか」との思いだ。果敢論陣を張る山口氏とは対照的に、山下は小池百合子ともども、世に害毒を垂れ流しているようにしか見えない。

 山下の妄言はともかく、東京五輪の予定通りの開催がもはや風前の灯火であることは間違いない。