東京五輪は絶対に開催すべきではない。そう私は考えている。その最大の理由は、五輪開催のために割かなければならない医療関係のリソースが、コロナ禍への対応を妨げないとは絶対に考えられないことにある。
開催反対派に現在もっとも必要なのは、それを具体的に示す数字を示して、それでも菅義偉(や小池百合子)が言うような「安全安心な五輪」とやらが開けるのか、と迫ることだ。
具体的な試算がなければ、このままなし崩し的に東京五輪が開催されてしまう可能性が高い。今はそういう流れになっている。
たとえば昔、田中角栄が「カクマンダー」と称された衆院選への小選挙区制導入を言い出した時、朝日新聞は仮に「カクマンダー」が実施されたら自民党がとんでもなく多数の議席を獲得することになる具体的な議席数を試算してこれを示し、このことが田中の野望を砕く原動力の一つになった。
今朝いただいたコメントによると、朝日は五輪中止を求める社説を出したそうだから*1、半世紀前に小選挙区制を潰した自社の伝統をもう一度再現すべきだ。もしかしたら試算は既にやっているのかもしれないが、一面トップで大々的にキャンペーンを張るなどの必要がある。