kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

志村けんと荒井注

 亡くなった志村けんのコントがテレビ、特に「8時だョ! 全員集合」を放送していたTBSで「珠玉のコント」などと形容されているのを見て、そんな形で美化されているのを志村が知ったらどう思うだろうかと思ってしまった。

 私の記憶では、「カラスの勝手でしょ」などは、むしろ括弧付きの「良識ある」人々の眉をひそめさせたものだったはずだ。なお私は「唱歌」の類の偽善性が大嫌いだったので、彼ら「良識ある」人々に対してむしろ反感を抱いたものだ。

 この記事を書くためにネット検索をかけたところ、面白い記述が見つかったので紹介したい。

 

七つの子 - Wikipedia より

 

替え歌[編集]

1980年初頭にザ・ドリフターズ志村けんTBSで放送された人気テレビ番組『8時だョ!全員集合』の中で、「カラス なぜ鳴くの カラスの勝手でしょ」という替え歌を歌ったことから子供達を中心に流行となった。この替え歌は前半コント(中場またはオチがつくところで出ることが多い)・少年少女合唱隊・後半コントのいずれかの場面で登場していた。

なお、この替え歌の歌詞については志村けんの作ではなく、笑福亭鶴光DJを務めたニッポン放送のラジオ番組『鶴光のオールナイトニッポン・サンデースペシャル』の中の替え歌コーナーがもととなっているとの説がある[原注]志村けんの著書では、自身の作ではなく近所の小学生が歌っていたのを番組で歌ってみたと語られている。

[原注]米川明彦編『日本俗語大辞典(第3版)』東京堂出版 2006年 172頁

 

 「鶴光のオールナイトニッポン・サンデースペシャル」といえば、70年代から80年代前半にかけての高校生の多くが知る「俗悪番組」の代表格だろう。私が関西在住の高校生だった頃、この番組のネットを受けていたラジオ大阪では午前3時までしか放送しなかったので、ノイズの多い東京のニッポン放送の1240kHz(のち1242kHz)にチューニングして午前5時まで聴いていたものだ。おかげで日曜日の朝はいつも寝不足だった。そんな番組の(おそらく)リスナーの投稿から生まれたと思われるギャグが、芸人が新型コロナウイルスによる肺炎で死んだら「珠玉のコント」になるって、どっか変だろう。そんなことを言われて志村けんが喜ぶかどうか。

 ちなみに私は「全員集合」は小学生の頃しか見なかったので、志村けんよりも荒井注の方になじみがある。70年代前半のドリフターズでは、なんといっても加藤茶が大人気で、「ちょっとだけよ」などはよく真似したものだった。

 荒井注はずいぶん昔に亡くなった記憶があったので調べてみたら、2000年没だった。そして、荒井注がドリフを脱退した時、入れ違いに加入したのが志村けんだったらしい。そんなことさえ私は知らなかった。もちろん「新しくドリフに加わった若手芸人・志村けん」の認識は持っていたけれども、それは中学入学と同時に土曜日夜8時に「全員集合」を見る習慣を止めてしまったすぐあとのことだったのだ。

 そんな無知な私にとって興味深かったのが、ネット検索で知った下記記事だ。リンクのみ張り、記事からの引用はしないでおく。

 

news.yahoo.co.jp