kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新型コロナウイルス第7波新規陽性者数は8月10日頃がピークか。しかし死亡者数のピークはおそらく8月下旬/岸田文雄はコロナ対応よりも統一教会問題等での清和会に対する弱腰がいただけない

 コロナ第7波だが、昨日のnews23だったかで、8月上旬に新規陽性者数のピークを迎えるが、その後も陽性者数はゆっくりしか減らないだろうと言っていた。第7波はオミクロン株のさらなる変異株によるから、第6波と同じような推移をたどると考えてExcelのデータを見ると、確かにテレビで紹介された専門家の予測通りになるだろうな、と思った。下記にNHKのデータ*1に基づく2020年3月以降の新規陽性者数7日間移動平均値の対数グラフを示す。

 

国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2022/7, 7日間移動平均対数=NHK)

 

 しかし仮に1日の新規陽性者数が8月10日頃にピークを迎えるとしても、1日の死亡者数のピークはその約2週間後、つまり8月24日頃になり、かつ当初は死亡者数はゆっくりしか減少しないだろう。

 新型コロナ第7波は、高齢者でなければ重症化率は高くなく、クラスターが発生したプロ野球・ヤクルトの選手や監督・コーチたちもオールスター戦を控えた最後の試合(対広島)ではほぼベストメンバーを復帰させて連敗を止めた。ヤクルト以上に大規模なクラスターを発生させた読売も同様の推移をたどるだろう。オミクロン株やそのさらなる変異株は、第1波当時のウイルスと比較すると明らかに弱毒性だ。だから、志村けん岡江久美子や勝武士らが次々と亡くなったコロナ第1波の頃と比べて報道は不熱心だし、弊ブログもあまり取り上げなくなった。しかし陽性者数や重症者数や死亡者数の絶対数は多く、私自身も職場のすぐ近くの席で陽性者が出たために、職場で抗原検査を受けた*2

 プロ野球日本ハムクラスターでは、Twitterの「今日のトレンド」に「全員無症状」が上がったが、プロ野球球団では定期的にPCR検査を行っているから感染が判明したといえる。普通の職場や学校ではそのような検査は行わないから、無症状の陽性者は相当いるのではないか。だから第1波の頃と同じような紋切り型の政治批判をしても、読む人の心に響かないことが多いと思う。たまたま本人や周辺の人がコロナでやられた場合、そんな理不尽な話があるかと思われるかもしれないが、それが人間心理というものだ。

 岸田文雄の場合、それよりも政局勘が相当鈍いんじゃないかと懸念される。自民党内での対清和会の弱腰が目立つのである。私が岸田でもっともいただけないと思うのはこの点だ。

 ぶっちゃけた話、安倍晋三はもうこの世の人ではないのだから、岸田は支柱を失った清和会に対してもっと有形無形のプレッシャーをかけて、自らの権力基盤を強めようとしても良いのではないかと思うのだ。とにかく2000年に森喜朗が総理大臣になって以降、民主党政権時代の3年間を除き、清和会以外の政治家が首相を務めた麻生太郎政権、それに現在の岸田政権を含めて日本の政界は清和会に支配されてきて、その間清和会の害毒はこの国を大きく蝕んだ。現在分不相応に膨脹した清和会だが、その規模の大きさは清和会の有力者の誰にとっても荷が重く、勢力を分裂させずに派閥を率いていくことはほぼ不可能と思われる。そのような「剛腕」の持ち主が思い浮かばないのだ。しかも彼らは現在「統一教会問題」というきわめて大きな弱味を抱えている。

 それなら、その敵の弱みにつけこんでいくようなえげつないやり方を岸田がとっても、全然世間の反発など買わないどころか、むしろ拍手喝采を受けるのではないかとさえ思う。統一教会問題こそ安倍晋三が清和会の後進たちに残した最大の「負の遺産」だ。

 私が思い出すのはロッキード事件当時の三木武夫だ。権力基盤が弱かった彼は、ロッキード事件に対する積極姿勢で政権の座を2年以上保持し、それなりの世論の支持を受けた。自民党から分裂した新自由クラブが発足したのも三木政権時代だった。その三木のようなしたたかさが岸田には必要なのではないか。

 昨夜もnews23のメインキャスター・小川彩佳統一教会に関する情報提供を視聴者に呼びかけていた。TBSが統一教会で視聴率を稼ぐことを狙っていることは明らかだ。TBSライバルとしては日本テレビがいる。この局はテレビ朝日なんかよりもずっと統一教会問題に対して積極的だ。テレ朝は、大越健介が居座る報棄てがダメダメ、モーニングショーも有田芳生の「政治の力」発言に玉川徹がフリーズするていたらくで、大越健介が出ないサンデーステーションが気を吐いているくらいではないか。しかし今後はわからない。他局に視聴率で後れをとるようになればテレ朝も考え直すだろう。NHKとフジも現在は完全に自民党側に立っているが、関心がさらに高まればそのNHKやフジさえも変わるかもしれない。統一教会問題は今後の政治、ひいては日本社会を大きく動かすのである。その際、政治家の誰が祝電を打ったとか誰が日本財団のアドバイザーだとか誰が世界日報に載ったか等々には、大部分の国民は全く関心を持っていないのだから、ネットでその手のくだらない政談にかまけている連中は有害無益でしかない。

 敵の本丸はあくまでも統一教会そのものだが、政界と統一教会とのかかわりについては統一教会ともっとも強く癒着している清和会に照準を絞らなければならない。

 大局観が求められる。

*1:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/

*2:結果は陰性だったが、抗原検査の性質上感染していないと決まったわけではない云々のお決まりの説明を受けた。