下記まことん氏のツイートはあまりにも考えが浅いと思う。
統一教会。この団体の自民党、というか日本の保守勢力との関係は「今更感」があって、ここを叩いても非自民勢力の伸長に繋がるとは思えないんですよね。。勿論、統一教会の悪行自体は非難されるべきですが。私が統一教会に絡めた自民党バッシングに、イマイチ乗れない所以です。
— まことん @社会も人生も再起動! (@makotonch) 2022年7月31日
「今更感」と仰るけれども、例えば私が少年時代を送った1970年代であれば、冷戦構造に起因する「反共」勢力同志、さらには現在の団体名「家庭連合」にも反映されている家父長制等への回帰志向などで(旧)統一教会と自民党が癒着するのにはそれなりの理由というか「土台」(下部構造)があった。しかし今では冷戦も終わっているし、本当の田舎ではどうだか知らないけれどもいわゆる大都会にとどまらない県庁所在地など地方都市でも家父長制なんか相当壊れ切っていると思われる。暗殺された安倍晋三家だって家父長制どころか女系だった*1。そんな時代になっても未だに自民党と統一教会が癒着し続けている方がおかしな話で、それは現在の日本社会のニーズに応えないどころか妨害するものだった。それを安倍晋三を筆頭とする清和会の政治家やその仲間が権力で押さえつけていたのが、安倍晋三の暗殺でその重石が突然とれた。それで一気に今まで溜まっていたひずみエネルギーが解放されつつある。それが現状なんだと思う。だからまず第一に統一教会、それに次いでは統一教会と癒着していた自民党(特に清和会)が徹底的にバッシングされるのは必然の過程だとしか私には思えない。
前にも似たようなことを書いたが、今回の安倍晋三暗殺と酷似していると私が思うのは東日本大震災と東電原発事故だ。
東日本大震災は物理的な意味でのひずみエネルギーの解放だが、それに伴って起きた東電原発事故には、比喩的な意味での惰性力によって動かされてきたエネルギー政策の(社会的な、あるいは政治的な)ひずみが一気に解放された面があった。現在、岸田文雄はその大きな流れにむしろ逆らって原発再稼働に前のめりだが、岸田はあまりにも愚かだ。
下記は最初にリンクしたまことん氏のツイートへの反応と、それへのさらなる反応。
昔からあった話ですからね。
— のりしお (@norishio0302) 2022年7月31日
少なくとも政局的にはメリットあまりないかなと。
統一教会と付き合いがあるのはいいとは思いませんが、
追求する側も大袈裟なこと言い過ぎたり深入りしない方がいいと思います。
統一教会=家庭連合の政治工作などは、寧ろ21世紀以前の方が激烈だっと思うんですね。もちろんその事実を指摘し、非難するのはいいんですが、ここに攻撃を集中してもなあ、と感じる次第です。
— まことん @社会も人生も再起動! (@makotonch) 2022年7月31日
冷戦時代に西側諸国が共産主義陣営に対抗しようとして、勝共連合を利用したのがきっかけですしね。
— のりしお (@norishio0302) 2022年7月31日
今もその名残で付き合いある政治家もいるんでしょうが、この件だけに没頭するのは賢くないかなと。
少なくとも今現在で何か致命的なスキャンダルがあるとは思えませんしね。
これらの意見には全く賛成できない。
溜まりに溜まったひずみエネルギーは解放し切らなければならない。
それを怠ったら、安倍晋三の暗殺ほどのおおごとではなくとも、また新たな悲劇を引き起こす恐れが強い。