kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民党は論外だが立民も立民。しかし敵の本丸はあくまでも統一教会だ

 自民党は論外だが立民も立民だ。

 まず論外の自民党について。

 

 

 まあそうなんだよなあ。

 ところが立民の「中堅」議員とやらは、党が「まだ右に寄り足りないから負けた」と言っているらしい。開いた口が塞がらない。

 

 

 朝日には寝言をほざいた議員の実名を報じてもらいたかったな。

 しかしかつての民主・民進にも「もっと右に寄らないから負ける」と主張し続けていた議員が少なからずいた。細野豪志だとか長島昭久、それに前原誠司らだ。結局ついに分裂し、右派の希望の党の新代表・玉木雄一郎が「政党支持率3%などと言われているが、ウイングを右に広げて支持を拡大する」と言った。2017年の衆院選希望の党が敗北したあとのことだ。しかし玉木がその路線をとったところ、希望の党政党支持率は1%台に落ちた。立民の中堅議員とやらは当時の希望の党(のち民民)と同じ道をたどりたいらしい。

 それにしても絶対得票率で41%も票を減らすとは、有権者泉健太への不信任を表明したとしか言いようがないんだよなあ。「誰がやっても負けた」といえる範囲を超えてますよ、この超絶大惨敗は。

 とはいえあまりに潔癖症に過ぎる一部リベラル・左派に対してもどうかと思うところはある。この点では社民党員・まことん氏の一連のツイートに共感する。

 

 

 率直に言うと「えっ、そんなことも知らないで立民に投票してたの?」と驚き呆れる。ブログで初めて統一教会統一協会)を取り上げた頃にも知らない人が多いのに驚いたものだが、今はもっとひどい。ようやく民放の一部のニュース番組が実態を報じるようになってきたが、最初に旧統一教会の人間が記者会見した時のNHKその他の報道を見て、「えっ、統一教会って普通じゃん」と、それこそ「思い込んだ」視聴者が多かったようだ。その後批判的な視座からの報道が増えるにつれ、安倍晋三国葬に対する反対意見の割合も増えてきたが、過去30年間で統一教会にかんする報道があまりにも抑え込まれ過ぎた。それは何も安倍晋三「だけ」のせいではないが、安倍が初当選した1993年から銃殺された2022年までの間と期間がほぼ完全に重なっている。

 

 

 

 だってネタ元は統一教会が立民の石垣のりこ参院議員に送った抗議文に書かれていたのを石垣議員がTwitterで公表したことだからね。その「抗議文」とやらには、何年何月何日の世界日報に出てくる等の情報も書かれていない。もちろん本当に紙面に出ていたに違いないとは私も思うけど、ソースもはっきりしない情報で無駄弾を撃ちまくるなんて本当に馬鹿げている。文字通り「敵の思う『壺』」だ。自民党議員だって、祝電を打っただけの議員と、故安倍晋三井上義行北村経夫のような本当にズブズブの議員とを区別しないで騒いでいても、殺された安倍はともかく井上や北村に塩を送るようなものだ。狙いはきっちり定めなければならない。

 そもそも敵の本丸は統一教会だ。彼らの資金源は日本の信者たちを自己破産させるまでに絞り上げた金なのだから。現に山上徹也の母親から統一教会が巻き上げた金は1億円以上だという。

 その上で、統一教会と利用し合ってきた自民党の核心部に照準を絞って撃たなければならない。それはもちろん清和会だ。安倍晋三はどうやら2006年の小泉純一郎内閣官房長官時代には「祝電を送った」、つまり「お付き合い」程度の関係に過ぎなかったようだが、その後第1次内閣を倒され、さらに2年後に自民党が下野に追い込まれると祖父の代からのつながりのある統一教会との相互依存を含め、第2次内閣を発足させて以降は「統一票」の割り振りを自分でやっていたとの話もある。政権奪回後は本当にズブズブだったわけだ。こんな人を「国葬」にして良いのかと疑問に思う人が増えて当然だ。

 その安倍は銃殺された。統一教会にとっても、それ以外の戦前回帰志向の右翼にとっても、「岸信介の孫」である安倍晋三以上の偶像はいない。統一教会が日本の信者たちから金を搾り取ってきた悪行はとうてい許されるものではないから、どんなに自民党NHKが抵抗したところで統一教会への追及は収まらないと思いたい。

 それを無理に押さえつけようとしても第二、第三の悲劇を引き起こすだけだ。安倍晋三の悲劇だって、無理に批判を押さえつけてきたから起きた。それこそ因果応報だった。