自民党は論外だが立民も立民だ。
まず論外の自民党について。
統一教会の被害者が安倍さんを殺してしまったのに、この凶行に繋がった統一教会の加害について自民党から追及したり批判したりする声がほぼないのは、沈黙によって身から出た錆であることを認めてるよね。安倍さんの死より統一教会との今後を優先?
— Koichi Nakano@Progressive! Channel (@knakano1970) 2022年7月25日
自浄能力が全くないほど統一教会と一体化してるね。
まあそうなんだよなあ。
ところが立民の「中堅」議員とやらは、党が「まだ右に寄り足りないから負けた」と言っているらしい。開いた口が塞がらない。
2021衆院選比例得票
— まる💙💛 (@marseille1945) 2022年7月25日
立憲 1149 万票
維新 805 万票
2022参院選比例得票
立憲 677万票
維新 784万票
2021→2022で立憲から維新に票が流れたわけじゃなくて、立憲の基礎票ともいえる中道左派の票が「寝た」んだよね。
もっと右にふれば戻ってくる票じゃない。 https://t.co/oUV7N2PNs1
朝日には寝言をほざいた議員の実名を報じてもらいたかったな。
しかしかつての民主・民進にも「もっと右に寄らないから負ける」と主張し続けていた議員が少なからずいた。細野豪志だとか長島昭久、それに前原誠司らだ。結局ついに分裂し、右派の希望の党の新代表・玉木雄一郎が「政党支持率3%などと言われているが、ウイングを右に広げて支持を拡大する」と言った。2017年の衆院選で希望の党が敗北したあとのことだ。しかし玉木がその路線をとったところ、希望の党の政党支持率は1%台に落ちた。立民の中堅議員とやらは当時の希望の党(のち民民)と同じ道をたどりたいらしい。
それにしても絶対得票率で41%も票を減らすとは、有権者が泉健太への不信任を表明したとしか言いようがないんだよなあ。「誰がやっても負けた」といえる範囲を超えてますよ、この超絶大惨敗は。
とはいえあまりに潔癖症に過ぎる一部リベラル・左派に対してもどうかと思うところはある。この点では社民党員・まことん氏の一連のツイートに共感する。
旧統一教会(現家庭連合)が「勝共連合」なる反共主義の政治組織を通じて、自民党や旧民社系に政治浸透工作をしている一方で、北朝鮮の金政権と懇ろな関係にあることなんて、少し前の左派やリベラルにとっては「一般教養」のようなもの。今更、驚いている一部リベラルの反応に、寧ろ意外感があります。
— まことん @ 中年からの人生再起動計画 (@makotonch) 2022年7月24日
率直に言うと「えっ、そんなことも知らないで立民に投票してたの?」と驚き呆れる。ブログで初めて統一教会(統一協会)を取り上げた頃にも知らない人が多いのに驚いたものだが、今はもっとひどい。ようやく民放の一部のニュース番組が実態を報じるようになってきたが、最初に旧統一教会の人間が記者会見した時のNHKその他の報道を見て、「えっ、統一教会って普通じゃん」と、それこそ「思い込んだ」視聴者が多かったようだ。その後批判的な視座からの報道が増えるにつれ、安倍晋三の国葬に対する反対意見の割合も増えてきたが、過去30年間で統一教会にかんする報道があまりにも抑え込まれ過ぎた。それは何も安倍晋三「だけ」のせいではないが、安倍が初当選した1993年から銃殺された2022年までの間と期間がほぼ完全に重なっている。
立憲の一部政治家が過去に「世界日報」にご登場したことが「炎上」しているようですが、古賀誠氏ら自民党員が「赤旗」に寄稿するのと五十歩百歩だと思っています。民主党系の根本には「反共」(反共産主義)があると考える私は、「脇が甘いな」という感想以外、特にありません。
— まことん @ 中年からの人生再起動計画 (@makotonch) 2022年7月24日
枝野幸男氏や岡田克也氏ら、立憲の大物政治家が「世界日報」にご登場したらしいとの報道に怖気づく一部リベラルは、少しピュア過ぎませんか?それもまた、統一教会の政治工作の一環なんです。
— まことん @ 中年からの人生再起動計画 (@makotonch) 2022年7月24日
だってネタ元は統一教会が立民の石垣のりこ参院議員に送った抗議文に書かれていたのを石垣議員がTwitterで公表したことだからね。その「抗議文」とやらには、何年何月何日の世界日報に出てくる等の情報も書かれていない。もちろん本当に紙面に出ていたに違いないとは私も思うけど、ソースもはっきりしない情報で無駄弾を撃ちまくるなんて本当に馬鹿げている。文字通り「敵の思う『壺』」だ。自民党議員だって、祝電を打っただけの議員と、故安倍晋三や井上義行や北村経夫のような本当にズブズブの議員とを区別しないで騒いでいても、殺された安倍はともかく井上や北村に塩を送るようなものだ。狙いはきっちり定めなければならない。
そもそも敵の本丸は統一教会だ。彼らの資金源は日本の信者たちを自己破産させるまでに絞り上げた金なのだから。現に山上徹也の母親から統一教会が巻き上げた金は1億円以上だという。
その上で、統一教会と利用し合ってきた自民党の核心部に照準を絞って撃たなければならない。それはもちろん清和会だ。安倍晋三はどうやら2006年の小泉純一郎内閣官房長官時代には「祝電を送った」、つまり「お付き合い」程度の関係に過ぎなかったようだが、その後第1次内閣を倒され、さらに2年後に自民党が下野に追い込まれると祖父の代からのつながりのある統一教会との相互依存を含め、第2次内閣を発足させて以降は「統一票」の割り振りを自分でやっていたとの話もある。政権奪回後は本当にズブズブだったわけだ。こんな人を「国葬」にして良いのかと疑問に思う人が増えて当然だ。
その安倍は銃殺された。統一教会にとっても、それ以外の戦前回帰志向の右翼にとっても、「岸信介の孫」である安倍晋三以上の偶像はいない。統一教会が日本の信者たちから金を搾り取ってきた悪行はとうてい許されるものではないから、どんなに自民党やNHKが抵抗したところで統一教会への追及は収まらないと思いたい。
それを無理に押さえつけようとしても第二、第三の悲劇を引き起こすだけだ。安倍晋三の悲劇だって、無理に批判を押さえつけてきたから起きた。それこそ因果応報だった。