12日ぶりに更新する。
首相・岸田文雄が新型コロナウイルス感染症に感染した。共同通信が配信した下記記事にはいささかの嫌味が感じられる。以下東京新聞より。
岸田首相、コロナ陽性で外遊中止 夏休み最終日 夫妻でゴルフやドラマロケ地訪問でリフレッシュも…
2022年8月21日 19時57分
首相官邸は21日、岸田文雄首相が新型コロナウイルスに感染したと発表した。20日夜から微熱やせきの症状が出たため、21日午前10時に公邸でPCR検査を受け、午後4時に陽性が判明した。軽症という。30日まで公邸にとどまって療養する。首相は15日午後からの夏休みを終え、22日に公務を再開する予定だった。代理は立てず、公邸で公務に当たる方向で検討している。
首相は27日からのアフリカ開発会議(TICAD)に出席するため予定していたチュニジア訪問を取りやめ、オンラインでの参加を検討する。TICAD出席後に調整していた中東諸国歴訪も中止する。
首相は終戦の日の15日、全国戦没者追悼式などに出席した後、夏休みに入った。16日は、妻の裕子さんら家族と茨城県つくばみらい市のゴルフ場で首相就任後初めてラウンドした。
17日から静岡県伊豆の国市の温泉旅館に家族で宿泊。18日は三嶋大社や「大河ドラマ館」を訪れ、毎週欠かさず見ているというNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの地を記念撮影しながら巡った。
19日の午後に帰京。20、21日は公邸にこもって過ごした。(共同)
要するに岸田はコロナに無防備で遊んでいたから感染した。そういうことだ。
この岸田の姿勢が如実に数字として表れたのが新型コロナウイルス感染症のデータだ。以下に、NHKのデータ*1に基づく新規陽性者数と死亡者数のグラフ(2020年3月以降)を示す。いつもの対数グラフではなくテレビなどで普通に用いられる線形プロットのグラフ。
ご覧の通り、いったんピークアウトしたかに見えた第7波のピークがリバウンドしている。これには人の移動の自粛を要請するメッセージを岸田政権が一切発さなかった影響がきわめて大きい。国のみならず自治体でも同じで、徳島県では阿波踊り大会を3年ぶりに開催したところ、新規陽性者数が激増した。
そして、岸田文雄自らも遊びに動き回った結果、もののみごとに感染してしまった。
これでは批判されて当たり前だろう。岸田の場合、「避けられなかった感染」では全くないからだ。今回の第7波では、十分な対策を講じていても感染してしまうほど感染力が強く、その場合には非難できないが、岸田はそうではない。自ら軽薄に動き回ったあげくに感染したのだ。
新規陽性者数のリバウンド自体は、お盆休みが終わって人と人との接触機会が減るのでほどなく鎮静化するだろうが、それでも盆休みの期間に感染者を無用に増やした岸田政権の責任は免れない。
岸田は統一教会(協会)問題でも、「聞く力」どころか、聞く耳を一切持たない本性を露呈している。
その結果がやはり数字としてはっきり表れたのが内閣支持率の暴落だ。
アーリーアダプタの動きを実態以上に増幅する傾向が強い調査機関ではあることを割り引かなければならないとはいえ、毎日新聞と社会調査研究センターの世論調査で、岸田内閣支持率は前月より16ポイント下落の36%を記録した。
以下引用する。
内閣支持率16ポイント急落36% 発足以降で最低 毎日新聞世論調査
毎日新聞 2022/8/21 20:13(最終更新 8/21 22:29)
毎日新聞と社会調査研究センターは20、21の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は36%で、7月16、17日の前回調査の52%から16ポイント下落した。昨年10月の内閣発足以降で最低となった。不支持率は54%で前回(37%)より17ポイント増加した。
岸田文雄首相は8月10日に内閣改造と自民党役員人事を実施した。内閣改造後の調査で、支持率が改造前より低下するのは異例。今回の内閣改造と自民党役員人事については「評価しない」との回答が68%に上り、「評価する」は19%にとどまった。「関心がない」は13%だった。
自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係に問題があったと思うかとの問いでは、「極めて問題があったと思う」が64%、「ある程度問題があったと思う」が23%で、合わせて9割弱が問題があったと答えた。「それほど問題があったとは思わない」は7%、「全く問題があったとは思わない」は4%で、問題がなかったとの回答は合わせて1割強だった。自民党支持層でも、7割超が問題があったと回答した。内閣支持率の急落は、閣僚ら政務三役や党役員と旧統一教会との関係が相次いで表面化したことが影響したとみられる。
政治家は旧統一教会との関係を絶つべきだと思うかと尋ねたところ、「関係を絶つべきだ」は86%に上り、「関係を絶つ必要はない」は7%だった。自民党支持層でも「絶つべきだ」は77%で、「絶つ必要はない」の12%を大きく上回った。
政党支持率は、自民党は29%で前回の34%から5ポイント減。その他の政党は、日本維新の会13%(前回15%)▽立憲民主党10%(同8%)▽共産党5%(同3%)▽参政党4%(同4%)▽国民民主党4%(同3%)▽れいわ新選組4%(同5%)▽公明党2%(同4%)――などで、「支持政党はない」と答えた無党派層は25%(同20%)だった。
調査は、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)機能を使う方式と、固定電話で自動音声の質問に答えてもらう方式を組み合わせ、携帯536件・固定429件の有効回答を得た。【伊藤奈々恵】
◇
毎日新聞と社会調査研究センターが8月20、21日に全国世論調査を実施した際、7月の前回調査で対象とした携帯電話番号に再度、電話をおかけするミスが発生しました。調査システムの運用委託先が設定操作を誤ったもので、前回対象者からのご回答は集計対象から外す措置を取りました。ご迷惑をおかけした皆様におわび申し上げます。
出典:https://mainichi.jp/articles/20220821/k00/00m/010/161000c
記事についた「はてなブックマーク」の人気コメント上位3件を以下に示す。
内閣支持率16ポイント急落36% 発足以降で最低 毎日新聞世論調査 | 毎日新聞
小泉の例にならって清和会を統一教会勢力として追い出して解散総選挙で清和会の息の根を止めれば国民的支持を得られたかも。 でもやったのは杉田水脈を政務官に… もう終わりだよ
2022/08/21 20:39
内閣支持率16ポイント急落36% 発足以降で最低 毎日新聞世論調査 | 毎日新聞
岸田氏はここがチャンスとばかりに、安倍派を降ろして党内の主導権を握ればよかったのにね。杉田水脈を起用したり、統一教会と関係のある人間を閣僚に残したりと、中途半端におかしな対応をしたからこうなる。
2022/08/21 21:03
内閣支持率16ポイント急落36% 発足以降で最低 毎日新聞世論調査 | 毎日新聞
そりゃ統一の問題もコロナも物価高も殆ど何もしないで注視か検討か放置してるだけだしな。頼みの内閣改造も統一議員だらけで始める前から終わってるし。ここまで何もできない人だとは思わなかったよ。
2022/08/21 20:49
私は最後のブコメには異議がある。岸田が「何もできない人」であることは私にとっては自明だった。
なぜって、岸田とは一の子分だった溝手顕正の首をとられてまでも安倍晋三の靴を舐め続けた人だったからね。
岸田は、そもそも総理大臣の器ではなかったということだ。