kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

立民代表・泉健太が西村智奈美を幹事長から下ろして後任に岡田克也を据えるとの噂(呆)

 ブログの更新が11日も滞ったのは、盆休みの時期にはあるまじき多忙だったからだが、更新を中断する前に話があった立民の執行部刷新がまだ終わっていないことを数日前に知った。代表・泉健太が幹事長の交代を画策しているらしいという不穏な情報が流れてきたのだった。あの右翼野郎め、と腹が立った。

 NHKもこの件を報じた。

 

 

 しかし、このNHKの報道は変だ。以下引用する。

 

www.nhk.or.jp

 

立憲民主党 新たな幹事長に岡田克也氏起用で調整

 

立憲民主党の泉代表は、参議院選挙での敗北を受けて、8月中にも行う執行部人事で新たな幹事長に、民主党政権で副総理や外務大臣を務めた岡田克也氏を起用する方向で調整に入りました。

ベテランの起用で体制を強化し、党勢の立て直しを図るねらいがあるものとみられます。

先月の参議院選挙で、立憲民主党は、改選前から6議席減らして敗北し「執行部に大きな責任がある」と明記した総括をまとめました。

これを受けて、泉代表は、臨時国会を前に8月中にも執行部の人事を行いたい考えで、西村幹事長を交代させ、後任の幹事長に、党の常任顧問の岡田克也氏を起用する方向で調整に入りました。

 

岡田克也氏とは

 

岡田氏は69歳。

衆議院三重3区選出で、これまで11回連続で当選していて、平成21年の政権交代で発足した民主党政権では、外務大臣や副総理などを歴任し、旧・民進党の代表も務めました。

泉代表としては、政治経験が豊富なベテラン議員である岡田氏を、党の要である幹事長に起用することで体制を強化し、今後の国会対応のほか、来年春の統一地方選挙に向けて、党勢の立て直しを図るねらいがあるものとみられます。

岡田克也氏は20日午後、立憲民主党三重県連の会合のあとの記者会見で、「泉代表から党のありようについてのいろいろな相談を受けている。私の考え方は伝えているが、何か具体的なことが決まっているわけではない」と述べました。

 

NHK政治マガジン 2022年8月20日

 

出典:https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/87940.html

 

 この報道のどこが変だと思ったか。

 それは、以前の報道*1によれば、立民は参院選惨敗の敗因が代表(の右翼野郎)・泉健太が掲げた「提案型野党」にあると総括していたはずだったのに、なぜか「提案型野党」を追求していたとはおよそ思われない幹事長の西村智奈美を交代させる人事案が固まりつつあるらしいことだ。

 だから、たとえば下記のツイートには全く説得力を感じない。

 

 

 上記ツイートは、仮に西村智奈美が「提案型野党」路線を追求していた人であったならばそれなりに説得力があるかもしれないが、事実はそうではない。岡田克也はリベラル系の西村とは対照的な保守派であり、保守派であるにもかかわらず共産党との共闘路線をとったことは事実だけれども、西村と比較して特に共闘路線への傾斜が強いわけでもないから、単純にリベラルを保守に代えた分だけ共産党との距離は大きくなると考えるべきだ。それどころか、党運営の実権をもっとも強く握るのは幹事長ではなく党代表だ。だから泉は岡田を幹事長に据えて「野党共闘にも配慮していますよ」というポーズを示しているだけなのではないか。このように私は勘繰っている。

 泉がやろうとしているのは、本来自らが追うべき責任を西村智奈美に押しつけようとしているにほかならず、なんというふざけた野郎なのかという激しい怒りがこみ上げるばかりだ。そういえば泉は岸田文雄が最初に安倍晋三国葬を言い出した時、「静かに見守る」などとコメントして事実上安倍の国葬を容認していた。

 

 立民の幹事長人事に関しては、下記ツイートに説得力を感じる。

 

 

 

 以前にも書いた通り、「提案型野党」が敗因であると総括するなら、自ら率先してその路線を追求した泉健太が辞任するのが筋だろうと私は考えている。だから「執行部は続投でいい」とは全く思わず、泉は辞任すべきだというのが一貫した私の立場だ。

 やはり泉が本当にやりたかったのは「西村下ろし」「リベラル排除」なのか。私が「反泉」の度合をますます強めることはほぼ間違いなく、今後しばらくは「アンチ立民」と化す可能性さえかなり強い。

 何より、泉健太という人は、党外へのアピールなどほとんど考えず、内向きの権力闘争にばかりかまけるろくでもないリーダーだという悪いイメージがますます強まった。

 そんな私が強い説得力を感じたのが、下記尾中香尚里氏の記事だ。

 

president.jp

 

 だが、ネットでの立民応援団で目立つnaoko氏は、上記記事にずいぶん感情的に反発している。

 

 

 「批判は聞きたくないという無党派」はもともと立民になど投票しなかった。なぜなら、前代表の枝野幸男時代は泉が代表になって以降より批判が強かったからだ。何もわざわざ、枝野よりも批判を弱めた泉になってから票が離れたはずがない。「批判は聞きたくないという無党派」とは別の層が立民から離れたのだ。

 

 

 「全員が満足する理想のリーダーはいない」のは確かだが、「票の2〜4割(真ん中をとると3割)を失ってしまったリーダー」ならいる。それが泉健太だ。

 「野党や代表の使い捨てはやめよう」というのも、ひたすら「エモい」だけのフレーズとしかいいようがない。マックス・ウェーバー責任倫理を心情倫理の上位に置いたではないか。そもそも、なぜ「全数調査結果」である参院選の比例得票数を無視した議論を続けるのか。論理性を全く欠いている。

 やはり泉健太に対しては立民代表辞任を求め続けるほかないと考える今日この頃。