kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

藤田文武や吉村洋文が「シュッとしてる」って?(笑)

 宮武嶺さんのブログより。

 

blog.goo.ne.jp

 

 以下引用する。

 

 さて、馬場代表に比べてシュッとしてる(笑)ように見えるのが売りの藤田幹事長が国会質問で「上にヤのつく自由業」的な維新の体質をあらわにしました。

 維新版の政治改革なんちゃらを発表した日の1月29日の衆議院予算委員会での政治改革に関する集中審議でのこと。

 藤田幹事長の質問が

 

「一つ目は恐らく陣中見舞いとか政治活動とかで現金をばらまいているんじゃないかという疑惑…」

 

というところにさしかかったところで、立民の米山隆一議員から

 

「馬場さん!」

 

とのヤジが飛んだら、藤田幹事長が激昂。

 

 米山議員の方を向いて指でさしながら

 

「あ、馬場さん、やってないからな。いらんこと言うなよ。ほんまに」

 

と憤って怒鳴ってもまだ憤懣やるかたなく、前に向き直った後、再び

 

「いい加減にせえよ、ほんま」

 

と怒りが収まらない様子で繰り返したんです。

 

URL: https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/4dc145800ae2a9c5f3373846ac6fedea

 

 あの藤田いう人はああ見えても中身は他の維新の連中と変わらへんで、みたいな話を一度どこかで聞くか読むかしたことがあり、もともと維新に対して強い偏見を持っていることもあって維新の人間については悪評ばかりが記憶に残る性質の私としては、藤田がマイルドだなどという印象は全く持っていなかった。

 しかし泉健太支持者のnaoko氏は藤田に良いイメージを持っていたためにショックを受けたようだ。下記Xからそう想像した。

 

 

 最近は高市早苗岸田文雄大阪万博延期を進言したことに馬場伸幸が切れたりもしたが、ヤフコメを見るとほぼ馬場批判のコメントばかりなので、大阪万博問題で維新がどこまで人気(支持率)を落とすか、楽しみにしている。今はまだ維新の人気は不当に高すぎる。

 ところで宮武さんの記事に「シュッとしてる(笑)ように見える」という表現があったが、この「シュッとしてる」というのは昔からの関西弁ではないだろう。私は1980年までの関西しか知らないが、「シュッとした」などとは言ったことはもちろん、聞いたこともなかった。

 私はこの言葉に反感を持っている。その理由は、吉村洋文に対してこの言葉が用いられた文章を見たことがあるからだ。それ以来、「シュッとした」という言葉を見るだけで悪いイメージを持つようになった。その意味で藤田にふさわしいかもしれない。

 この記事の本論は「シュッとした」という言葉なので、ネット検索をかけたら下記2018年の産経の記事が引っかかった。産経というと身構えてしまうが、政治とは関係ない言葉の記事だ。

 

www.sankei.com

 

 やはり想像通り「新関西弁」らしい。長い記事なので抜粋して引用する。

 

「シュッとしている」野菜や文字にも…広まる新関西弁

2018/11/20 14:00

 

 「シュッとしている」-。関西人の会話に出てくるこの言葉はさまざまな意味、場面で使われている。大阪市内で大阪府民に聞くと、9割近い人々が使っていた。「すらっとしている」「背が高い」「スマート」「清潔感がある」「スタイリッシュ」「男前」といった意味だが、野菜や文字、建物、道、仕事にも用いられていた。専門家によると、この20~30年で浸透した言葉とみられ、擬態語特有のインパクトがある。語源は不明だが、すでに東京などでも使われており、全国に広がる可能性がある。(張英壽)

 

大阪では9割近くが使用、気持ちに入ってくる

 

 「シュッとしている」を使うか、ほかの言葉で言い換えたらどんな意味か。大阪・梅田(大阪市北区)と難波(同市中央区)の街頭で、計30人の大阪府民(19~72歳の男女)に質問したところ、9割近い26人が使用していた。

 

 「『あの人シュッとしてはるな』というように使う。ほっそりしていて、スタイリッシュ。顔に対しても使い、細面、しょうゆ顔、色白といった意味合い。髪にも用い、整っているということ」

 

 堺市南区のアパレル販売員の女性(37)はこう説明してくれた。仕事で客に洋服をコーディネートするときも、「こうしたらシュッとなります」と話すという。この場合は「すらっと見える」という意味だそうだ。

 

 女性によると、「ビルがシュッとしている」(細い、長い)や「シュッとした道」(細い)という言い方もするという。「おばちゃんも使うし、同年代でも言う。気持ちに入ってくるし、気がついたら使っている。大阪では広く用いられていると思う」と語った。

 

 堺市堺区の会社員の男性(30)は「シュッとしている犬」という言い方もするといい、「筋肉質で細い感じ」と説明した。「シュッとした仕事をする」と表現するという大阪府和泉市の会社員の男性(53)は「手際がよく、いい意味で要領よくこなすこと」と教えてくれた。

 

 大阪市東淀川区の建設会社員の男性(42)は「『どこそこの息子さんは散髪してシュッとしている』と使う。この場合は『男前』ということ」と説明。「『ハンサム』『かっこいい』『クール』『清潔感がある』ということで、高校生くらいまで服装がだらしないと、母親に『あんたなあ、シュッとせな(しないと)』と言われた」と懐かしげに振り返った。

 

 30人の回答では、「あの人はシュッとしている」というように人物に使うケースが圧倒的に多かった。意味としては、すでに紹介した4人の説明以外に「すらっとしている」「背が高い」「スマート」「まとまっている」「すっきりしている」「しゃきっとしている」「スタイルがいい」「顔が小さい」など。顔については入っていないとする意見と、整った顔にも使うとする声があった。

 

 一方、この言葉を「使う」とした26人のうち、「男性にのみ使う」「主に男性に使う」と答えたのは16人。全員に男女どちらに使うか聞けなかったが、「男女ともに使う」や「女性に使う」とした9人より多かった。

 

(略)

 

 街頭調査では年配の人も使うと回答しており、大阪市天王寺区に住む60代後半のパート勤務の女性は「昔は(こういう言い方は)なかった気がするけど、30代の頃には使っていた」と思い出した。

 

産経新聞より)

 

URL: https://www.sankei.com/article/20181120-6YPXZY2LRBNILCOBNYVVHTRUMI/

 

 なるほど。主に男性に対して用いられる褒め言葉か。だから吉村洋文や藤田文武に対して用いられるわけだ。

 引用文の最後が興味深い。2018年の記事であることを考慮すると、「昔はこういう言い方はなかった」けれども1988年頃には使っていたと解することができる。

 産経の記事からの引用を続ける。

 

 ただ、質問した30人のうち、「使わない」と回答した4人は、50歳から72歳で、男性3人、女性1人。「意味がわからない」「初めて聞いた」などと答えており、この年代はより若い世代に比べると、浸透度が高くない可能性がある。

 

 ところで、インターネット上でも「シュッとしている」は頻繁に用いられ、ツイッターでは、毎日、この言葉が書き込まれている。あるサイトでは、東北や関東、東京、静岡県、名古屋でも使うと書き込まれ、意味や使い方についてやりとりしていた。

 

 実際、大阪(伊丹)空港で、関西以外の10人に尋ねてみたところ、東北や東京、九州在住者の4人から「使う」という回答があった。

 

 東京都世田谷区の主婦(38)は「男の人に対してたまに使う。『細い』とか『(背が)高い』という意味」、福島市の会社員の女性(38)は「細いという意味で、男女どちらにも使う」と答えた。

 

 残り6人は「使わない」だったが、うち4人は、テレビで関西系の芸能人がこの言葉を話していることなどから、意味は知っていた。

 

辞書にはなし、最近20~30年で使われる?

 

 人物やモノを評価するこの「シュッとしている」という言葉はどこからきたのだろうか。広辞苑岩波書店)や、全14巻の日本国語大辞典第二版(小学館)、さらに「大阪ことば事典」(講談社学術文庫)で調べても、この言葉は掲載されていなかった。ただ、日本国語大辞典第二版では、「すばやく、勢いよくこすれる音や、気体が勢いよく出る音などを表す語」と解説する副詞の「しゅっと」は掲載されていた。

 

 大阪弁を研究している桃山学院大の村中淑子(としこ)教授(方言学)が、書籍や雑誌、新聞、ブログなどの1億語以上を収めた国立国語研究所のデータベース「現代日本語書き言葉均衡コーパス」で調べたところ、38件の使用例が見つかったが、「シュッとひと吹き」のような言い方がほとんどで、人の見かけについて形容していたのはブログ1件だけだったという。

 

 自身もこの言葉を使うという村中教授は「ごく普通に使われているので、辞書に掲載されていないのが不思議なくらいだが、昔からの関西弁ではなさそうだ。この言葉を対象にした研究はなく、語源も不明だが、この20~30年ほどの間に使用されるようになったのだろう」と推測する。

 

 「シュッとしている」は、「シャキシャキ」「こつこつ」などと同様に、オノマトぺ(擬音語・擬態語)の一種とみられる。 

 

 村中教授は「関西弁では、物事を説明する場合、『ガーッと行って』などとオノマトぺを使う傾向がある。『シュッとしている人』は、『スマートな人』などというより、インパクトが強く記憶に残りやすい。関西の芸能人が全国ネットのテレビ番組でこの言葉を使い、東京などに広がっているのではないか」とみる。

 

 そのうえで「勢いよくという意味の『シュッと』は標準語にもあるので、関西以外の人にとっても抵抗感が少ないのだろう。関西から全国で使われるようになった『めっちゃ』『うち(私)』のように各地に広まる可能性もある」と展望している。

 

産経新聞より)

 

URL: https://www.sankei.com/article/20181120-6YPXZY2LRBNILCOBNYVVHTRUMI/

 

 記事の最後にある「めっちゃ」もおそらく「新関西弁」だろう。私が少年時代の1970年代には既に使われていたが、そのもっと前の幼い頃には言った記憶も親から聞いた記憶もない。逆に「うち」は古い関西弁だが、こんな一人称を使う同級生の女子など一人もいなかった。だが現在では使う小中学生が結構いて、しかも関西に限らないらしい。

 

gendai.media

 

 「シュッとした」に話を戻すと、これはおそらく1980年代に大阪芸人が広めた言葉と思われる。もしかしたら現在話題のあの芸能人も一枚噛んでいたかもしれない。そう考えると、ますますこの言葉に対するイメージが悪くなった。

 そういえばあいつは1997年にヤクルトスワローズがリーグ優勝を決めた試合で自らの番組が急遽差し替えられたことに激怒してその番組を終わらせたことがあるらしい。私はその試合の中継を見ていたが、相手の阪神が全くの無抵抗で、攻めては打とうとする気も感じられなくて守っては投手は打たれて野手はエラーと、その無気力ぶりに呆れた記憶がある。確か16対1とかそんなスコアだったんじゃないだろうか。あの時はマジック4で3連戦に入ったので阪神戦で優勝が決まるとは思っていなかったが、阪神があまりにも弱すぎたのと横浜が1つ負けたために日曜日が優勝決定日になり、ダウンタウンの番組とバッティングしたのだった。

 

www.sanspo.com

 

 上記リンクの記事の引用は省略する。代わりに当該の番組についてWikipediaから抜粋して引用する。

 

その過激な内容が人気を博した一方でいじめ差別などを連想させる企画や、危険なため真似してはいけない企画が多いとして視聴者から抗議や苦情も多く寄せられ、「親が子供に見せたくない番組」の上位の常連となった。フジテレビならびに吉本興業もこれを重く受け止め、ダウンタウンに番組内容の見直しを勧めたがコントに消極的な浜田に対して、コント構成も兼任している松本は聞き入れず結果として番組内容は過激化し、他の出演陣へも負担が大きくかかるようになっていった。それがさらに批判を呼ぶ一方で、視聴率の方も上がっていくというジレンマを抱え、フジテレビ内部でも番組の継続をどうするかで議論が度々起こっていた。

 

(略)

 

突然の放送終了[編集]

改編期でもない1997年11月2日、番組は最終回を迎えた。発端は9月28日、番組は2時間枠でスペシャルを放送する予定だったが、その前日にプロ野球ヤクルトが優勝までのマジックナンバー「1」となったことから、フジテレビ側は急遽、セ・リーグ優勝決定試合の中継放送に差し替え、『ごっつ~』スペシャルの放送を翌週に変更することを決行した[6][注釈 6]。しかし、放送予定日の3日前に番組の人気キャラクター「エキセントリック少年ボウイ」のCD発売を行ない、それに合わせたライブイベントの模様など、CD発売と連動した番組内容であったこのスペシャルは、松本にとって「その日に放送しなければ意味がないもの」だった。また、その差し替えがフジテレビや吉本から事前の連絡なしに行われたこともあり松本は激怒[8]、それ以前からスタッフの怠慢によるトラブルが度重なっていた側面も加わり松本の不満が爆発、以降全てのフジテレビ系列の番組出演を次々ボイコットし、松本とフジテレビとの関係が悪化していった。この手打ちとして、番組の打ち切りが決定したのであった。

 

出典:ダウンタウンのごっつええ感じ - Wikipedia

 

 この頃から「いじめや差別を連想させる企画」をやっていたのか。昨年末以来、とうとうこの人物にも年貢の納め時がやってきたようだが、それはあまりにも遅すぎたと思わずにはいられない。