kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

河井案里が議員辞職へ

 河井案里議員辞職すると報じられている。NHKニュースより。

 

www3.nhk.or.jp

 

 以下引用する。

 

河井案里議員 与党内で議員辞職避けられないとの見方強まる

2021年2月3日 2時22分 河井元法相夫妻 公選法違反事件

 

おととしの参議院選挙をめぐり、公職選挙法違反の罪で東京地方裁判所から有罪判決を言い渡された、河井案里参議院議員について、与党内では、4日に控訴期限を迎えるのを前に議員辞職は避けられないという見方が強まっています。

参議院議員河井案里被告はおととしの参議院選挙で、夫で元法務大臣の克行被告とともに、広島の地元議員5人に合わせて170万円を渡したとして、公職選挙法違反の買収の罪に問われ、東京地方裁判所は先月21日、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

案里議員の控訴期限は4日となっていますが、仮に検察側も含めて控訴せず有罪判決が確定すれば、公職選挙法の規定によって参議院選挙での当選は無効となります。

このため与党内では、控訴期限を前に案里議員みずからが議員辞職するのは避けられないという見方が強まっています。

案里議員が辞職すれば、参議院広島選挙区では補欠選挙が行われることになり、吉川元農林水産大臣の辞職に伴う衆議院北海道2区や立憲民主党羽田雄一郎氏の死去に伴う参議院長野選挙区と同じく、4月末の日程となる見通しです。

 

NHKニュースより)

 

出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210203/k10012846561000.html

 

 自民党寄りのNHKまでもが報道するのだから、間違いなく辞職するだろう。

 このところ、新型コロナによる緊急事態宣言下での「自粛破り」で与党(自民・公明)から議員辞職者や離党者が続出しているが、「なぜ遠山清彦(公明)が自粛破りくらいで議員辞職してるのに河井案里は居座り続けるのか」などの批判は必至だし、それれでなくとも自民党北九州市議選で議員を減らすなど逆風を受けているため、批判をかわすために河井案里に詰め腹を切らせることにしたのだろう。

 河井案里の夫・河井克行はまだ現職の衆院議員だが、次の衆院選で克行の選挙区である広島3区から、公明党副代表の斉藤鉄夫を擁立することが内定したらしい。当然ながら、克行は次期衆院選の立候補もままならず、政界引退に追い込まれる。

 河井克行菅義偉の腹心だったとされる。また、一昨年まで広島選挙区選出の参院議員だった溝手顕正は、2007年の参院選自民党が大敗したあとに、当時総理総裁だった安倍晋三を批判したことを安倍が根に持ち、それが一昨年の参院選河井案里を擁立して溝手を追い落としたことにつながったとされる。つまり、河井夫妻とは安倍晋三菅義偉の悪行三昧を象徴する議員夫妻だった。

 参院の補選は、衆院北海道2区及び参院長野選挙区と同日に行われる。前者は収賄罪で在宅起訴された自民党吉川貴盛元農水大臣の議員辞職、後者は昨年末の立憲民主党羽田雄一郎議員の新型コロナウイルス感染症による死去に伴うものだ。

 新型コロナウイルス感染症では、昨日(2/2)、過去最多の119人の死亡が報じられた。弊ブログでは以前、死亡者のピークは2月上旬だろうと書いたが、その通りになりつつある。それは昨年春の緊急事態宣言当時の陽性者及び死亡者の推移を見ていれば見当がついたことだ。菅義偉が「経済を回す」ことに偏重した政策を行った結果、一時「感染爆発」が起きた。菅がそんな政策をとらなければ羽田氏は死なずに済んだかもしれなかったところが、命を落としてしまった。

 参院広島選挙区の補選は、仮に自民党溝手顕正が立候補すれば同情票によって当選するような気もするが、他の2つの選挙区はどうなるか。衆院の北海道2区には自民党は候補を立てないとも報じられている。もっともこの選挙区では立民から松木謙公が立候補する恐れがある。私はこの人物にも国会に戻らせたくない。奴は2010年の政局で、当時野党だった自公に大いに協力したからだ。松木菅直人(「前菅」)内閣不信任決議案に賛成票を投じた。当時、不信任案提出を自公とつるんで首謀した小沢一郎鳩山由紀夫は、肝心の投票では賛成票を投じず逃亡した(小沢は棄権し、鳩山に至っては反対票を投じやがった)ので、松木謙公は大いに同情されたのだった。いや私でさえ、松木が主君に裏切られたことにだけは同情した。結局松木は、当時の民主党から除籍処分を受けた。そんな奴なのに、現在立憲民主党の次期衆院選北海道2区の候補に内定している。こういう立民の鵺的な性質が、私が同党を信用できない一因になっている*1。もし松木衆院議員に返り咲くならとんだ「焼け太り」だ。

 松木謙公云々はおいといて、2010年の「菅おろし」に続いて今年「小菅(こすが)*2おろし」が起きるかどうかに、私は注目している。4月25日投開票の3つの補選の結果によっては、「小菅おろし」が起きて菅義偉内閣総辞職に追い込まれるのではないか。「菅では選挙に勝てない」という理由で。

 おそらく「小菅おろし」は起きる。そして、次の総理大臣で支持率のV字回復を図り、都議選や衆院選で勝とうというのが自民党の魂胆ではないか。

*1:他に、右翼の山尾志桜里がかつて立民に在籍していたり、新自由主義者蓮舫を未だに重用していることにも不快感を持っている。

*2:菅直人と対比して菅義偉は「小さい菅」だという意味。「前菅」「後菅」でも良いが、菅直人内閣は普通の「菅内閣」で、菅義偉内閣を「小菅内閣」と呼べば良いという冗談を、少し前に弊ブログに書いた。