kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ポーランドのコロナ禍で強豪国の出場辞退が相次いだために、参加標準記録も出せない日本女子400mリレーチームが東京五輪枠「出場枠」を獲得

 なんだこれ。

 

 

 この「世界リレー大会」はポーランドで行われたものらしい。

 調べてみると、ポーランドでは新型コロナウイルス感染症の「第2波」に見舞われ、4月1日に新規陽性者35,253人、4月14日に死亡者804人を出したあと波は減衰に向かい、5月1日には新規陽性者6475人、死亡者422人となっている。同国の人口は約3800万人だから、日本の約3割だ。日本政府は3月17日にポーランドを「変異株流行国・地域」に指定している。

 

www.jiji.com

 

政府、変異株流行に7カ国追加 新型コロナ
2021年03月17日21時35分


 政府は17日、新型コロナウイルスの水際対策の強化対象である「変異株流行国・地域」に、パキスタンハンガリーなど7カ国を追加指定すると発表した。これらの国からの入国・帰国者は14日間の待機期間中、3日目の検査まで指定された宿泊施設で待機し、陰性と判定されると自宅待機に切り替わる。20日午前0時から実施する。

 他の新規対象国はエストニアチェコポーランドルクセンブルクレバノン。これにより対象国は計24カ国となる。

 

時事通信より)

 

出典:https://www.jiji.com/jc/article?k=2021031701284&g=pol

 

 そういう国で世界リレー大会が行われた。これが強豪国から大量の不参加国が出た理由と思われるが、日本代表にはそうはできない事情があったようだ。

 

news.yahoo.co.jp

 

日本女子400mリレー“下克上”で東京五輪枠 繰り上げ出場で決勝進出
5/2(日) 13:29配信


<陸上:世界リレー大会>◇1日◇第1日◇ポーランド・ホジュフ◇女子400メートルリレーなど


12年ロンドン・オリンピック(五輪)以降、オリンピック(五輪)と世界選手権の舞台から遠ざかっていた陸上女子400メートルリレーの日本代表がミラクルな“下克上”で東京五輪の出場権を確実にした。

青山華依、児玉芽生、斎藤愛美、鶴田玲美の日本は予選1組で44秒17の2着に入って、決勝進出を決めた。世界リレー大会では上位8カ国・地域に五輪枠が与えられることになっており、その条件を満たした。

男子が金メダルを狙えるレベルにある中、女子の強化はなかなか進んでいなかった。もともと世界リレー大会は参加標準記録(43秒90)をクリアしておらず、日本は出場権すら持っていなかった。4月10日の出雲陸上では参加標準記録突破を目指し、特別レースを開催したが、44秒30と届かず。東京五輪の道は絶たれたかに思われたが、コロナ禍によって米国、ジャマイカトリニダード・トバゴなど記録のランキングで上位チームが世界リレー大会を辞退した。日本は繰り上がりで、出場24枠の中に入ることができた。その巡ってきたチャンスを見事にものにした。

また男子1600メートルリレー日本代表も五輪出場を確実とした。伊東利来也、佐藤拳太郎、樋口一馬、川端魁人で予選1組を3分3秒31の1着で通過した。

 

(日刊スポーツより)

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/446ef6b50351e535778ea272c97444750d881fe0

 

 世界リレー大会に出る資格を得るために臨んだ事前の大会でも、繰り上げで出場した今回の本大会でも、代表はともに標準記録の43秒90に届かなかった。これでは「東京五輪に出場することに意義がある」みたいな話だ。

 そして帰国後には14日間の待機を強いられる。ただでさえ弱いのに、強豪との差はますます広がる一方ではないか。

 何の意味もないではないか、と書くと怒られるかもしれないが、それが正直な感想だ。