連休中はおそらく検査数が減少したためと思われるが、新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数が減った。しかし死亡者数はコンスタントに出ている。その中でも大阪府の死亡者の多さが突出しているという。
直近10日間のコロナ死者
— 冨永 格(たぬちん) (@tanutinn) 2021年5月4日
カッコは人口100万比
①大 阪212(24.0)
②兵 庫 51( 9.4)
③北海道 44( 8.4)
④東 京 27( 1.9)
⑤愛 知 19( 2.5)
⑥愛 媛 16(12.0)
⑦徳 島 15(20.8)
福 岡 15( 2.9)
⑨長 野 12( 5.9)
⑩神奈川 11( 1.2)
千 葉 11( 1.8)
和歌山 11(12.0)
しかし、おそらく5月3日までの10日間における「大阪府のコロナ死者数212人」は、まだまだ序の口だと見るほかない。というのは、大阪府における新型コロナウイルス感染症のと致死率は、一頃2.2〜2.3%ほどもあったのに、現在では1.8%程度にまで「見かけ上」下がっており、これは愛知県と同程度の数字だ。また全国平均の1.70%と比較しても大差ない。
これは、例によって言い方が悪いけれども、「N501Yによる第4波に感染した重篤かつ『まだ死んでいない』患者」が大阪には多数いることを意味する。しかも新規陽性者数は今なお積み上がっている。大阪は現時点でさえ医療崩壊しているのに、今後事態はますます深刻化することは間違いない。最終的には、大阪府の致死率はもとの2.2%に戻るか、悪い場合には強毒とされるN501Yと医療崩壊の相乗作用によって以前よりもさらに悪化することが予想される。
だから、いかに「菅義偉と昵懇」とされる府知事・吉村洋文といえども「緊急事態宣言を解除してもかまいませんよ」とは口が裂けても言えないのだ。
東京都は3週間〜1か月ほど前の大阪府と似たような状態だ。下記NHKニュースによると、東京都で確認されたN501Y感染者の死亡例は、まだ6例に過ぎないらしい。
都内感染者 62%が変異ウイルス「N501Y」に感染
05月05日 21時30分
東京都内の新型コロナウイルスの感染者への検査で、およそ62%にあたる324人が、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたことが新たに確認されました。
大学運動部の寮で変異ウイルスのクラスターが発生するなど、若い世代への感染が広がっています。
東京都によりますと、5日新たに感染が確認されたのは、10歳未満から80代までの男女322人と、年齢不明が2人の合わせて324人です。
新型コロナウイルスへの感染が判明し、変異ウイルスの検査の対象になった521人のうちの324人で、およそ62%にあたります。
都の担当者は「都内でも変異株の感染者が増えており、流行の主体がN501Yに置き換わりつつある」と分析しています。
324人の年代別は、10歳未満が16人、10代が40人、20代が86人、30代が67人、40代が52人、50代が33人、60代が13人、70代が11人、80代が4人、不明が2人です。
感染経路がほぼ特定されているのは46人で、「施設内」が26人、「家庭内」が11人「職場内」が7人、「知人」が2人です。
このうち「施設内」では、大学の運動部の寮でクラスターが発生し、男子学生合わせて20人の感染が確認されました。
これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは、合わせて3146人となりました。
このうち6人の死亡が確認されました。
(NHKニュースより)
出典:https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210505/1000064001.html
昨日、東京都からのコロナ死の報告はなかった。5月2日から4日までの3日間でも、計2人の死亡しか発表されていない。第3波後期の2月5日には新規陽性者577人に対して死亡者22人が発表されていた。
つまり現在の東京都はN501Y感染の初期段階であって、死亡者は今後増えると思われる。大阪府などでは今後もしばらくは死亡者数が高止まりするだろうから、近いうちに、日本全国でその日に発表される死亡者数が再び3桁に達する日がくることは確実だ(何しろ、既に83人の死者を数えた日があった)。場合によっては、大阪府と東京都を足しただけで1日に発表される死亡者数が3桁になるかもしれない。
こんな状態で東京五輪なんか本当にやるのか、という話はこのところ何度も書いているので、今日はしばらく前に「大阪に緊急事態宣言は要らない」と言っていた人間が、その後どういう意見を発しているかを確認しておきたい。
下記は4月11日の弊ブログの記事。
タイトルの通り、4月11日の時点では大阪府の新型コロナ第4波による死亡者数は確かに少なかった(増加を始める兆しは既に見られたが)。それがそのわずか18日後の4月29日に、大阪府はコロナ死44人を発表した。
上記記事で、「佐藤(差等補助)亜美」と名乗る人間が、下記のトンデモツイートを発信していたことを書いた。
感染者数と死亡者数の乖離を見て。
— 佐藤(差等補助)亜美 (@qmFvxJEhEZ6IoHg) 2021年4月11日
死亡者数の伸びが以前と違って全然伸びてないのに、なんで緊急事態宣言が必要なん❓
ウイルスは変異を繰り返して弱毒化するのは定説中の定説。
大阪の飲食店や経済を破壊するのは維新の望み通り❗
何を一番恐れるべきか、よく考えてみて🙏😭❗
この「佐藤(差等補助)亜美」が今どういう呟きを発しているのか、調べてみた。
おいこら、どういうことや。
— 佐藤(差等補助)亜美 (@qmFvxJEhEZ6IoHg) 2021年5月4日
人間の頭髪は10万本と言われてるのね。
人口100万人に対して死亡者24人ということは、頭髪なら2.4本よ2.4本。
髪はフサフサやけどもう生えてこない、10日で2.4本髪が抜ける病、と考えてみ。
怖い❓
その抜け毛の病、怖いですか❓
割合的にはそういうことやねんで、大阪。 https://t.co/rembsYf4wY
こらあかん、つける薬がない。
10日で212人が死んだということは、仮に同じペースが1年間続けば死亡者7738人になる。こう書いても「なんや、大阪府人口千人のうち1人も死ねへんやないか*1」と言われそうだが。
この「佐藤(差等補助)亜美」という輩は、Twitterサイトを見るとユダヤ陰謀論者にして「反維新」らしいが、おそらく維新程度の新自由主義では生温すぎるという究極のリバタリアンなのであろう。
こんなのさえ「味方」扱いしかねないくらいダメダメな人たちが「オザシン」であることについては前記4月11日付の記事に書いた。
ユダヤ陰謀論者やオザシンのどうしようもなさはともかく、菅政権が緊急事態宣言の延長に追い込まれることは間違いない事態になった。