一瞬アクセス解析が壊れてるのかと思った。未明の午前2時台に2千件以上のアクセスがあったからだ。別にはてブがバズったとかどっかのサイトからリンクされたとかいうわけではなく、単純に検索エンジン経由で昨日の夕方に公開した短い記事がアクセスされていただけだった。
はてブなんか1件もついていない。
記事は単純に、さるTwitterアカウントが発した、「産経新聞が幸福の科学出版、世界日報(統一教会)と包括提携へ」とフジサンケイグループが「(2014年)4月1日」に発表したという情報が「四月馬鹿」の冗談だったのではないかと疑念を表明しただけのものだ。
現在では当該ツイートは削除されているし、その数日前に公開されたらしい、同じ内容を含む別人によるブログ記事も削除されているので、ほぼガセネタだったと推測される。現在残っているものとして確認できたのは下記。
以下引用する。
公開日: 2022/07/21
産経新聞の沿革にはこうありました。
1951年(昭和26年)1月1日 – 世界経済新聞社が1946年に東京で『世界日報』として創刊した『夕刊世界経済』を東京発行の『産業経済新聞』に合併。
「世界経済合同」を題字下に明記していた。
また産経新聞、フジサンケイグループは幸福の科学出版、統一教会の機関紙の世界日報と包括提携を結んでいました。
産経新聞は統一教会の合同結婚式の応援広告も掲載していました。
産経新聞のフェイスブックコミュニティでは統一教会の応援コメントが溢れていました。
この記事には真実と嘘とが混ざり合っている。
最初に書かれている、1951年に産経が吸収合併した世界経済新聞社が1946年から出していた『世界日報』は統一教会とは関係ない。そもそも旧『世界日報』(のち『夕刊世界経済』)が産経に吸収されているのだから、その後に現在も出ている『世界日報』は全くの別物だと考えるのが普通だし、実際その通りなのだ。安直だがWikipediaから以下引用する。
- (旧)世界日報 (日本) - かつて日本で発行されていた新聞。終戦直後に創刊した新興紙の一つで、後に題号を「世界経済新聞」、「夕刊世界経済新聞」と改め、1951年(昭和26年)に産業経済新聞に合併した。現存する『世界日報 (日本)』とは無関係だが、題字と地紋はほぼ同じ。
そして
産経新聞、フジサンケイグループは幸福の科学出版、統一教会の機関紙の世界日報と包括提携を結んでいました。
というのが、ほぼ間違いなく「四月馬鹿」由来のガセネタだ。
一方、1992年に産経に載ったという統一教会の合同結婚式応援全面広告については、事実である可能性が高いが確認していない。フェイスブック云々の真偽は全くわからない。
以上見た通り、今回取り上げた記事も全く信用できない。
統一教会を追及する側にダメージを与える「無能な味方」の見本だ。