kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

一連の統一教会問題の報道を受けて、Twitterに「#がんばれTBS」のタグが現れた

 統一教会(協会)問題で多くの人々にとってもっとも衝撃的だったのは、安倍晋三暗殺の犯人・山上徹也の悲惨な人生だろう。1980年代の昔から統一教会の問題を知らないわけではなかった私でも、そのすさまじい実例に接して驚くとともに強い衝撃を受けた。

 統一教会に1億円以上を献金し、息子が安倍を殺害した今でも統一教会に帰依している山上の母親。上流階級や中流階級に属する人が宗教にはまって、という構図は20世紀のイギリスのミステリ作家アガサ・クリスティの小説などにしばしば出てくる。しかしさすがにカルト宗教に大金を注ぎ込んだあげくに殺人を犯すという作品は知らない。政治家に姉が見殺しにされたために政治家を銃殺しようとした犯人なら東野圭吾が描いているが、東野は「リアリズム」とやらに基づいてかどうか、結末では犯人に政治家を殺させなかった、というかヒーロー役が犯人を止めてしまった。この結末について東野を称賛する読者が多かったようだが、大のアンチ東野である私は強く反発した。そんな犯行を現実にやってはならないが、フィクションで悪玉の政治家になんのお咎めもなしという結末は、かえって社会にとって有害だと思ったのだ。昔から復讐譚には人気があるが、現実の人生ではよほど悲惨な境遇にあってもそんなことはやらない。復讐物語にはそういう効用がある。東野の小説なんかを読んでもストレスがたまるだけだ。当該の東野の小説はフジテレビで9月にドラマ化されるらしいが、もちろんそんなものは見ない。山上が本当に安倍晋三を殺したことは「事実は小説よりも奇なり」の見本だった。

 山上が安倍晋三を狙ったのは「たまたま」でも「思い込み」でもなく、彼にとっては必然だった。山上は当然ながら統一教会のトップである韓鶴子を殺そうと思ったが、チャンスが全くなかったので警備がユルユルの安倍晋三を狙ったのだ。安倍と統一教会との関わりは、ビデオメッセージに本人が登場するくらいだからズブズブもいいところであって、選挙その他で統一教会が安倍及び清和会を盛大に助けてくれたから、その見返りとして安倍がビデオで大会の「基調演説」を行ったのである。安倍と同様の行動をとったのがトランプだった。つまり山上の母親らを含む、統一教会最大の資金源とされる日本の信者から巻き上げた巨額の金の一部が、安倍(自民党清和会)やトランプのために流れた。統一教会と日本の政治家とのかかわりは、その核心部である清和会以外は金額的には微々たるもので、金銭の授受があった政治家はほんの一握りだ。統一教会とのかかわりがある政治家は自民党の他に野党もいるが、民主・民進系では金銭の授受があったのは玉木雄一郎松木謙公くらいのものだろう。そのうち松木よりも金額の多い玉木でさえ、世界日報の前社長から3万円の個人献金を受けたくらいだ。そのくらいでサンデーモーニングのフリップに登場するのだから、「多数の政治家がかかわっている」とは言っても、その多くは祝電を送った等のお付き合いであり、彼らと井上義行(第1次安倍内閣時代の総理秘書官)や北村経夫産経新聞の元政治部長山口県田布施町出身)のように本当に統一教会と深い関わりをもった人間とを区別し、後者を「狙い撃ち」しなければ「立民や民民もかかわっているではないか」と反撃を食らっておしまいだ。井上にせよ北村にせよ安倍や産経新聞と深い関わりがあるから、効果的な攻撃を行うためにはターゲットを絞り込んだ方が良いことはあまりにも当然だ。だから高市早苗なんかは別件で撃てと主張したのだ。敵の本丸を討ち取れば大きなダメージを与えることができる。それを暴力で行うことは決して容認できないという但し書きをつけなければ書いてはならないことではあるが、山上徹也はそれを実行した。

 サンデーモーニングの番組名を出したが、この番組は昨日は世界陸上の放送のため1時間だけ、先週は同じ理由で放送休止だった。しかしTBSでは報道特集news23統一教会問題を取り上げるようになっており、Twitterには「#がんばれTBS」なるタグが現れた。

 

 

 上記ツイートに書かれた片田珠美の「解説」とやらは本当にひどく、NHKは本当に腐り切っているなあと私も思った。しかし世論が盛り上げればNHKの報道も変わるのではないか。何しろ安倍晋三はもういないのだ。岩田明子ももはや暗躍できない。

 また創価学会を同時に撃とうとはしない方が良い。公明党統一教会への対応を改めさせる方が良いに決まっているからだ。下手に攻撃のターゲットにすると自民党との共闘を強めて敵の本丸である統一教会への攻撃の障害になる。

 

 

 TBSは1990年代にオウム真理教問題で「やらかした」放送局でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 八千代氏の一連のツイートに強く共感する。

 

 

 小川彩佳安倍晋三が死んだ日に喪服で出てきたのはダメだったけど、すっかり保守化した報棄てから干されてテレ朝を出たのは良かったかもね。

 

 

 「政治的なイデオロギーによらずここは社会として一致団結すべき」。本当にその通りだと思う。敵の本丸はあくまでも「成功したオウム真理教」との異名をとる旧統一教会(協会)だ。

 

 

 北村経夫井上義行ともども政治家としては大きなターゲットだな。

 なおTBSでもワイドショーはダメダメだし、日テレやテレ朝にも頑張っている番組はある。たとえば後者では大越健介が出てこないサンデーステーションではかなり突っ込んだ追及があったらしい。この番組には鈴木エイト氏がVTRで出演した模様だ。

 

 

 しかし上記ツイートに対する下記の反応はダメダメだ。

 

 

 大越健介の報道姿勢がなっていない点については同感だが「日本財団アドバイザリー」などと書くことによって、既に公開した記事に書いたように大越が統一教会に関わっているかのような印象操作を行うのは有害無益だとして強く批判したい。

 無駄ダマを撃ってはならない。それは跳ね返ってきて味方にダメージを与える可能性があるからだ。