kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

一方の極端に「山上徹也の英雄視」があり、他方の極端に「故安倍晋三と統一教会との癒着をうやむやにしようとする大きな流れ」がある。弊ブログはこの両極に対して「言葉での戦い」の宣戦布告を行う

 某「世に倦む」馬鹿が論外の極右的ツイートを発している。

 

 

 ヨニウム、本性を露呈したな。

 

 対照的なのは鈴木エイト氏のツイート。

 

 

 

 鈴木氏の危惧は、直接的には統一教会信者の「2世」や脱会者に向けられているが、広く一般の人々にも対象を広げることができる。現に弊ブログの下記記事にいただいたコメントにも非常に危険な例があった。以下に引用する。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 謹慎中(よっぱ)

アベ帝は帝国葬されるそうですね。
私もロスジェネ世代の大学中退者で地方在住(自衛隊のヘリが飛び交ってうるさくて仕方ありません。オスプレイも飛んでいきました)今でもうつ病(+適応障害)で現在も通院中です
私は「よくやった、感動した!」とまではいいません。
私は、彼にある意味では同情します。
「日本」という歪な格差社会・過当な競争社会(ホワイトカラー(Kojitakenさんも?)には見えないものですよね?)が最近の保守政権(旧保守政権が地方を札束で頬を打ち続けるような、地方にも支えられていたのに対して)が腐りきった「東京」だけよければいいetc....、という巨悪(と宗教はじめ自己利益のために自民党献金する巨悪同士が)が彼にそうさせたと、自己流に拡大解釈しています。

 

 この方は以前、自主的に「謹慎」を宣言していたが*1、最近また活発にコメントをいただいている。それは別に構わないのだが、今回の安倍晋三銃殺事件に関しては、少し頭を冷やされた方が良いように思われる。

 まだ現物を目にしていない『週刊文春*2その他の雑誌等から引用されたと思われる文章の数々から知り得る山上徹也の来し方は「悲惨」の一語に尽きるものであって、半世紀以上前に旧統一教会と親密な関係を築いた岸信介以来の自民党(ことに清和会系)と同教会のズブズブの癒着が*3山上の人生を狂わせたことは間違いない。山上の父は京大卒で、母方の祖父は建設業の会社を運営する地元の名士だった。「大物の母方の祖父」と「優秀ながら不運だった父」を持っていた点で山上は安倍晋三と共通する。しかし山上の母が宗教(最初は別の宗教、のちに統一教会)にはまってしまったことが不幸の始まりだった。山上の父と兄は自殺し、山上自身も兄が自殺するより前に自殺未遂事件を起こしている。父の自殺後、山上は母とともに母方の祖父一家に身を寄せたが、祖父の死後事業を継いだ母が統一教会に1億円以上ともされる巨額の献金をして2002年に自己破産した。その結果、山上は希望していた大学にも進学できなくなった*4統一教会は信者に巨額の献金を要求すること*5で悪名高く、同教会の資金の7割は日本の信者から巻き上げたものだとの説がある。この資金の一部が米トランプ政権や日本の岸信介福田赳夫安倍晋三ら清和会系政権にのために使われた。それは統一教会とトランプや安倍たち政治家とのwin-winの関係だった。だからこそトランプや安倍晋三は旧統一協会系の大会にビデオメッセージ(ビデオレター)を送ったのだ。何の利益供与も受けていないのに政治家が悪名高い宗教団体系の大会にビデオメッセージを送るはずがないではないか。こんな明々白々の事実から視聴者の目をそらさせようとしているのがNHK日本テレビ、フジテレビなどのほとんどの番組とテレビ朝日の「報道ステーション*6、それにTBSのワイドショーなどである。TBSでは「サンデーモーニング」もずいぶん怪しくなっており、少し前には統一教会の機関紙である世界日報の記事を「韓国メディアの論調」として紹介していたことがあった。安倍銃殺直後には関口宏と3人の女性サブキャスターたちが喪服を思わせる黒の服装をしていて、その弊害はnews23小川彩佳にも及んでいた。だがnews23の報道自体は報棄てと比較するとずっとマシだ。しかしそれは日本のテレビ番組では例外であって、大部分は山上の犯行の動機について、安倍晋三統一教会と関わっていた「と思い込んで」などとする(あるいは大越健介に至っては「あり得ない」「妄想」などと切り捨てる)フェイク・ニュースを垂れ流しているだけだ。

 安倍暗殺事件が起きた当の日本での報道がこのていたらくだが、海外の報道の方がよほど問題の核心に迫っているようだ。たとえばアメリカのワシントンポスト保守系の新聞として知られているが、日本の「リベラル」系メディアよりもよほど突っ込んだ報道をしている。以下は鈴木エイト氏のリツイート経由で知った元朝日新聞記者・高橋浩祐氏の一連のツイート。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 胸のすくような連ツイだ。同じ元朝日でも自ら陰謀論にどっぷり浸かって某元号新選組の応援団長に成り下がったどっかの鮫某とはどえらい違いだ。

 人間は弱いものだから、自然な感情に任せたままだと、どうしても面倒な思考を省略して直接的な解答をもたらしてくれる陰謀論に飛びついたり、人を殺傷する直接行動を起こしてしまったり、それを熱狂的に支持してしまったりする。しかしそれは間違いだ。私がよく連想するのは、すぐ目の前に見えているピークにたどり着くために面倒な迂回路をたどらなければ行き着けない登山道だ。両側が切れ落ちた道の右側にピークが見える時、それへの最短距離を目指したりしたら谷底に墜落して死んでしまう。ましてや1932年の5.15事件当時に今とよく似た状況があったという歴史を私たちは知っている。いくら山上徹也の境遇が同情を誘うものであっても、決して山上がとった行動を肯定してはならないのである。一方にこの極端があり、他方に故安倍晋三統一教会との癒着をうやむやにしてしまおうとする極端がある。現在は後者の脅威の方がずっと大きいが、前者の脅威も決して馬鹿にならない。

 弊ブログは徹頭徹尾、上記の両極に対する言葉での戦いを続けるつもりである。ここにその宣戦布告を行う。

*1:私は別に圧力などかけていないのであれっと思ったが、他のコメンテーターの方と悶着でもあったのだろうか。

*2:昨夜スーパーに行った時には売り切れていたので、今日は本屋に置いてないか探しに行き、久々にこの雑誌を買うつもりだ。

*3:それは今日まで十分可視化されずにはびこってきた。

*4:山上が同志社大学工学部中退だとするネットに流れた説はどうやら誤りだったようだ。

*5:かつては「壺(壷)」が有名で、ネットの一部では2006年頃、安倍晋三は「安倍壷三」「アパ壷三」などと呼ばれていた。

*6:少し前にこの番組に加入したキャスターの大越健介を「リベラル」だとして期待するリベラル・左派諸氏が少なからずいたが、私はそれを苦々しく思っていた。なぜなら大越は第2次安倍内閣時代にNHKでずいぶん安倍政権に迎合した報道を行っていたからだ。だが提灯報道ばかりに囲まれて図に乗った安倍晋三は、そんな大越の報道にすら飽き足らなくなって、もっと過激に自らを持ち上げてくれる番組をNHKに求めたために大越が干されてしまったものと推測される。しかしそれは、岩田明子のような徹底的なゴマスリ報道を求める安倍にとって物足りなかっただけの話であって、大越の本質は右翼に近い保守なのである。