kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

羽田空港事故 海保機長 “離陸許可”認識食い違い (NHK)/羽田事故の海保機は能登半島の震災救助に向かうところだったというのが気になる。(佐倉統・東京大学大学院教授)

 日航機と海保機の衝突炎上事故について。

 まずTBSのニュースより。

 

管制官は海保機に滑走路の進入許可せず 日航機には着陸許可 羽田空港事故で新事実判明

2024年1月3日(水) 10:36

 

きのう、羽田空港の滑走路で日本航空海上保安庁の航空機が衝突した事故で、事故の前、管制官が海保の航空機に対して滑走路の中に入ることを許可する指示は出していなかったことが新たに分かりました。

 

きのう午後6時前、日本航空機が羽田空港に着陸しようとした際、滑走路で海上保安庁の航空機と衝突しました。

 

この事故で日本航空機の乗客乗員379人全員が脱出しましたが、海上保安庁の航空機に乗っていた副機長の田原信幸さん(41)ら5人が死亡しました。

 

その後の関係者への取材で事故が起きた当時、管制官海上保安庁の航空機に対し滑走路の手前まで進む指示を出していましたが、滑走路の中に入る許可は出していなかったことが新たにわかりました。

 

一方、管制官日本航空機に対しては、着陸を許可していたということです。

 

運輸安全委員会管制官とのやりとりなど調査を始めていて、また、警視庁は、業務上過失致死傷の疑いで、現場の滑走路や日本航空機などの現場検証を行っています。

 

(TBS NEWS DIGより)

 

URL: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/923332?display=1

 

 続いてNHKニュースより。

 

www3.nhk.or.jp

 

【随時更新】羽田空港事故 海保機長 “離陸許可”認識食い違い

2024年1月3日 13時52分

 

2日、東京の羽田空港日本航空の旅客機が着陸した直後に海上保安庁の航空機と滑走路上で衝突して炎上し、海上保安庁の乗組員5人が死亡した事故で、国土交通省が確認したところ管制官からは海上保安庁の航空機に対し、滑走路に入る手前まで走行するよう指示が出ていたとする一方、海上保安庁の機長は管制官から離陸の許可を得ていたなどとまったく食い違う認識を示していることがわかりました。

 

この事故について、最新の情報を随時更新でお伝えします。

 

2日午後6時ごろ、新千歳空港を出発した日本航空516便が羽田空港のC滑走路に着陸した直後に、地震の救援物資を運ぶため新潟に出発しようとしていた海上保安庁の固定翼機と滑走路上で衝突し炎上しました。

この事故で、海上保安庁の航空機に乗っていた乗組員6人のうち5人が死亡、1人が大けがをしたほか、日本航空によりますと516便の乗客乗員379人は全員が脱出用スライドから避難し、これまで14人が打撲や体調不良で医療機関を受診したことが確認されたということです。

 

海保機長 “管制官から離陸許可” 認識食い違い

 

国土交通省の関係者によりますと管制官からは、

日本航空機に対して滑走路への進入許可が出ていた一方、

海上保安庁の航空機に対しては滑走路に入る手前まで走行するよう指示が出ていたとしています。

 

これに対し、海上保安庁の関係者によりますと海上保安庁の航空機の機長は事故の直後、「離陸の許可を得ていた」などと話し、まったく食い違う認識を示していることがわかりました。

 

航空機事故などの原因を調べる国の運輸安全委員会は、事故調査官6人を現地に派遣し、けさから本格的な調査を始めていて、今後、双方の機長らから話を聞くなどして当時の状況や事故の原因を調べることにしています。

 

“海保機 ブラックボックスを回収” 運輸安全委員会

 

国の運輸安全委員会は3日朝から本格的な調査をはじめました。

事故原因の調査を行っている国の運輸安全委員会の藤原琢也 航空事故調査官が取材に応じ、午前中の調査では双方の機体や散乱した部品の状況を確認したと話しました。

そのうえで、海上保安庁の航空機からブラックボックスを回収したことを明らかにし、「事務所に持ち帰って中のデータの読み出しが可能か調べたい」と話しました。

日本航空機からのブラックボックスの回収はまだだということです。

また、双方の機体の状況については、「何かにぶつかって変形しているのがわかったが、機体どうしがぶつかったときにできた痕跡かどうかは現段階ではわからない」と話しました。

3日は夕方まで現場で機体の状況について調査を行うということです。

 

警視庁 現場検証を開始

 

この事故で、警視庁は3日、捜査本部を設置し業務上過失致死傷の疑いで捜査を始めました。

3日は午前11時すぎから事故が起きた滑走路を中心に捜査員およそ30人の態勢で現場検証を行っています。

滑走路では捜査員が集まって損傷した機体の状況などを確認しています。

警視庁は国の運輸安全委員会など関係機関と連携を図りながら、今後関係者から聴取を行うなどして、事故が起きた詳しい経緯を調べることにしています。

 

エアバス 専門家を日本に派遣 “調査を技術的な観点から支援”

 

ヨーロッパの大手航空機メーカー、エアバスは、羽田空港で、日本航空の旅客機が着陸した直後に海上保安庁の航空機と衝突した事故を受けて2日、声明を発表しました。

声明によりますと、旅客機の機体は、A350型機で、2021年11月に日本航空に引き渡されたということです。

また、「ICAO=国際民間航空機関の勧告に基づき、専門家によるチームを派遣している」としていて、エアバスは、NHKの取材に対し、日本側が行う事故の調査を技術的な観点から支援することが派遣の目的だと明らかにしました。

また、フランスの航空事故調査局も2日、NHKの取材に対し、近く調査団を日本に派遣するとしています。

 

海外メディア 潜在的な危険性指摘も“全員避難は奇跡的だ”

 

今回の事故について海外メディアは、航空機事故が地上で起きる潜在的な危険性を浮き彫りにしたと伝える一方で、旅客機の乗客と乗員が全員、避難できたことを「奇跡的だ」などと大きく取り上げています。

このうちアメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルは2日付けの記事で「事故は、日本の多くの人が年末年始の休暇で移動する1年で最も忙しい時期に起きた」としたうえで「今回の衝突は、航空機事故が地上で起きる潜在的な危険性があることを浮き彫りにした」と指摘しています。

また、イギリスの公共放送BBCは2日の番組で「機体の大きさと乗客と乗員の数を考えれば、これほど多くの人が避難できたことは本当に奇跡的だ」としています。

そのうえで「日本は輸送の安全性が非常に高いことで知られている。衝突の原因は明らかになっていないが、当局は慎重に調査を進め、手順の改善に取り組むだろう」と伝えています。

イギリスの有力紙ガーディアンも専門家のコメントを引用し「客室乗務員が乗客に荷物を置いて避難するよう促したのだと考えられる。すばらしい仕事をした」などと伝え乗客と乗員が全員、避難できた背景にも関心を寄せ、大きく取り上げています。(後略)

 

NHKニュースより)

 

URL: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240103/k10014307511000.html

 

 朝日新聞デジタルの下記2本の記事は有料記事。

 1件目の記事は昨日夜遅くの記事なので少し古い。リンクは後回しにしてまず記事の無料部分を引用する。

 

JAL「着陸の許可出ていたと認識」  航空機衝突事故、会見で説明

2024年1月2日 23時45分

 

 日本航空JAL)機と海上保安庁の航空機が羽田空港で2日に衝突した事故をめぐり、JALは同日夜、役員らが国土交通省内で会見した。

 

 青木紀将常務は冒頭、「お客様、関係の皆様に多大なご心配をおかけしたことをおわび申し上げます。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともにご遺族、関係の皆様にお悔やみを申し上げます」と謝罪し、頭を下げた。

 

 当該のJAL516便は、新千歳空港を2日午後4時15分に出発し、羽田空港に午後5時46分に着陸し、「その直後に海保の機体と衝突した模様」と説明。乗客367人と乗員12人の計379人は全員が脱出し、午後6時5分には安全な場所に避難したという。

 

 事故が起きたのは「滑走路上と認識」しているとし、JAL機に対して管制官から着陸の許可が出ていたかは「事故原因の根幹にかかわるので今は申し上げられない。確認中」と説明した。

 

 一方で、許可がないのに着陸することは「通常はない」とし、JALとしては、断定はできないとしながら「許可が出ていたと認識している」と述べた。

 

 さらにJAL側は「いま鋭意…

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS127V35S12UTIL037.html

 

 この記事には佐倉統東京大学大学院教授の「コメントプラス」がついているが、無料では最初しか読めない。

 

佐倉統

東京大学大学院教授=科学技術社会論

2024年1月3日0時22分 投稿

 

【視点】能登地震と羽田事故をひとつながりの事故群だと考えると、今回の震災関連事故群に対す…

 

 私は佐倉教授のコメントを全文読んで共感したので、有料記事プレゼントのリンクを張ることにした。明日(4日)14時50分頃までの時間制限があるが、それまでの時間帯であれば、下記リンクをクリックすれば上記記事の全文に加えて、おそらく佐倉教授のコメントプラスも読めるのではないかと思う。

 

digital.asahi.com

 

 

 朝日新聞デジタルには海保機の言い分を報じた記事もある。こちらも有料なので以下に無料部分を引用する。

 

www.asahi.com

 

海保機側「離陸許可下りていたという認識」 JAL機との衝突事故

角詠之 2024年1月3日 13時41分

 

 東京・羽田空港の滑走路で日本航空JAL)の旅客機と海上保安庁の航空機が2日に衝突し、海保機に乗っていた5人が亡くなった事故で、海保機の機長が事故直後、「管制官から離陸許可が下りていたという認識だった」という趣旨のことを話していたことが関係者への取材でわかった。

 

 事故をめぐっては管制官の指示が焦点となっている。JALは2日夜の会見で「着陸許可が出ていたと認識している」とし、滑走路に通常通りの進入をして、通常通りの着陸をしたとの認識を示していた。

 

 両者の認識が食い違う状況に…

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://www.asahi.com/articles/ASS134GN5S13UTIL00S.html

 

 上記記事の有料部分は、既に引用したNHKのニュースと被る内容なので、有料記事のプレゼント機能を使う必要はないと判断した。