kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

毎日新聞の社説が痛快

毎日新聞の8月8日付社説がなかなか痛快だ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20060808k0000m070138000c.html

まず、「視点小泉時代考 自己中心の世界で靖国と叫び続けた」というタイトルが良い。

>>「痛みに耐えてよく頑張った。感動した」(01年5月夏場所小泉純一郎首相が貴乃花に)
座布団が舞い飛ぶ東京・両国国技館。土俵の上で仁王立ちする貴乃花−−歴史に残る名勝負は、「小泉ワンマンショー劇場」屈指の名場面でもある。
これほどインパクトのある言葉もなかった。主役を貴乃花から小泉首相にすり替え、首相の発信する感動が大衆的な共振現象を起こした。首相を中心とする一極感動の世界が生まれた。<<

ここまで辛辣な社説にはなかなかお目にかからない。このあとの部分で多少筆鋒が鈍るのが残念だが。

ちなみに、私はあの「痛みに耐えてよく頑張った。感動した」という絶叫を聞いて、小泉が大嫌いになったというへそ曲がりである。

>> 特攻隊員への感動に始まった小泉政権は、近隣国との関係悪化のなかでの靖国参拝というフィナーレを迎えようとしている。幕がおり、感動の潮が去った後、この国になにが残るのか。首相の「個人の自由」に振り回されたあげくぽっかり開いた外交空間の穴だ。(論説委員金子秀敏)<<

去年の郵政解散の時みたいに、「小泉さんが参拝したから、やっぱり靖国神社に総理大臣が参拝するのは正しかったんだ」みたいな理屈の通らない風潮ができあがったら、もう日本は本当にどうしようもないだろうね。その日に北朝鮮がまたミサイルを発射して小泉や安倍を援護したりとかね。まさかとは思うけど。