kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

山本昌、よくやるなあ

突如としてプロ野球の話題。
プロ野球への興味が年々薄れていたところに、一昨年の例の球界再編成をきっかけにして、プロ野球をほとんど見なくなってしまった。80年代にはプロ野球なくして生きられないほどの中毒患者(アンチ巨人)だったのに(笑)。
ところが、昨日、用があって近所の電気屋に行ったら、見覚えのあるぎくしゃくしたピッチングフォームが目に留まった。中日の山本昌である。40歳を超えてなお衰えず200勝を目指しているが、昨日の勝利で巨人戦通算35勝となり、江夏豊星野仙一に並んだそうだ。
私は彼の巨人戦初勝利の試合を覚えている。まだドームになる前のナゴヤ球場で、桑田と投げ合って1対0で完封した試合だったはずだ。1989年、春先に勝てなかった彼の、シーズン初勝利だったと思う。この試合をきっかけに、彼は中日の「左のエース」になった。中日は優秀な左投手を輩出するチームで、今中や野口が山本昌をしのぐエースになった時代もあったが、彼らは早々と衰えてチームを去ったのに、年長の山本昌はいまだに主軸投手だ。
1989年の巨人戦初勝利の試合で、完封勝利を決めた瞬間、彼の目には涙が浮かんだのがテレビの画面ではっきりわかったが、直後のヒーローインタビューでは、なにごともなかったかのように、陽気に饒舌にしゃべっていたのに驚き呆れたものだ。NHKのアナウンサーも「あれは汗だったんでしょうかね」などと言っていたが、中日のベンチレポーターが、「あれは汗ではなかったようですね」とレポートしていた。気持ちの切り替えの早さが、彼を大成させたのかもしれない。この試合を見るまで、風采の上がらない(失礼)彼に、あまり好感を持っていなかったが、この試合を契機に、必ずしも中日は応援しないけれども、山本昌は応援する選手となった。それからもう17年になる。200勝は早くても再来年くらいになると思うが、ぜひ達成してほしい。プロ野球をほとんど見なくなった今でもそう思う。
はてなの注目のキーワードのトップに「山本昌」が挙がっていたので、刺激されて書いてみました。