kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

立花隆が「安倍は選挙に弱い」と指摘

なかなか更新されないのでつい見逃してしまう立花隆氏の「メディア ソシオ-ポリティクス」の第84回が、ようやく掲載された(9月22日付だから、気づくのがちょっと遅れたが)。
安倍晋三への「宣戦布告」の記事が月刊「現代」に掲載されたあと最初のコラムだったので注目していたが、雑誌に比べて抑えた筆致になっている。
内容は、反安倍を唱える者にとっては、当たり前の内容ばかりといえばそれまでだが、立花さんあたりになると、「立花隆が書いたことに意味がある」と言えるのだと思う。
いくつか気に入った記述を抜き書きする。

  • 安倍の圧勝は、自民党内における小泉の独裁がもたらしたものであることの指摘
    • 現在の自民党の性質が、大政翼賛会的に変質してしまったことを、的確に指摘している
    • 「非翼賛議員を貫いたのが安倍の父方の祖父という皮肉」という小見出しで、安倍寛(あべ・かん)について触れている
    • 自由民主党の中で「自由」が失われたと、厳しく批判している
  • 安倍の指導者としての資質に疑問を投げかける指摘
    • 安倍には「人間的魅力がない」と指摘している
    • 安倍が「選挙に弱い」ことを指摘している。以後は私(kojitaken)による表現になるが、実は安倍は、自民党幹事長を務めていた時代に行われた2003年総選挙、2004年参院選にいずれも敗れている。もともと総選挙に向けた人気取りのために幹事長に指名されたものであったにもかかわらず、である。そして、より惨敗に近かった2004年参院選のあと、安倍は幹事長から幹事長代理に降格されたのである。この重要な事実を、なぜかマスコミは全然指摘しないのだが、さすが立花氏は的確に指摘している。
    • 「安倍人気は上滑りした人気でしかなく、安倍の言葉もまた上滑りしていた」と痛烈に批判している。

まあ、まともに闘う分には弱っちそうな敵ではあるけど、なにしろそれを埋め合わせるために、すぐ言論封殺に走る男だから、絶対に侮ってはいけないし、何度も何度も書くように、政権初期に思いっ切り安倍の支持率を下げる言論活動が求められていると思う。
PS
立花隆さんまでもが「安倍」を「安部」と誤変換していた箇所があったのには笑えた。