kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新自由主義球団・巨人と阪神の蛮行

今日12月22日は、29年前にプロ野球コミッショナーの金子鋭が、「江川事件」に関して前日に出した読売ジャイアンツ江川卓投手の契約を無効とするといういわゆる「金子裁定」に関して、ドラフト会議で江川との交渉権を得た阪神タイガース読売ジャイアンツのトレードを「提言」した日だ。

まっとうな判断を下したとして世論から受け入れられた「裁定」を、翌日になって事実上ひっくり返し、巨人のドラフト破りに協力した金子コミッショナーに対し、世間の怒りが沸騰した。しかし阪神は、トレードを前提とした江川との入団交渉を行わないと表明した。

その阪神は交渉期限末日の翌年1月31日、前言を翻して江川と契約し、翌日江川と巨人の小林繁のトレードが発表され、阪神もまた巨人のゴリ押しに協力したのだった。このように、宿敵とされる阪神と巨人が裏でつながってきたのがプロ野球の歴史である。

その後、ナベツネが巨人のオーナーになって新自由主義的球団経営を始めると、阪神もそれに追随した。いまやドラフト、トレードやFA戦線は巨人と阪神、それにメジャーの草刈場になっている。

セ・リーグではヤクルトは巨人から、広島は阪神からそれぞれ選手をむしり取られるのが通り相場になっている。今オフは特にひどくて、ヤクルトは最多勝投手グライシンガーと打点王ラミレスを巨人に獲られ、石井一も西武に移籍した。広島は主砲の新井が金本のあとを追うように阪神に移籍、エースの黒田はドジャースに移籍した。横浜もリリーフエースのクルーンを巨人に獲られた。

これでは、セ・リーグの下位三球団、特にヤクルトと広島は上位三球団ととてもではないがまともに戦えない。この状態を嘆いたヤクルトファンのブログを見つけたのでご紹介する。
http://sns.yakult-swallows.co.jp/lega2/archive/62/0

以下引用する。

●格差プロ野球

ラミレス・グライシンガー両選手の流出?
という記事を読んで 感じたこと

特に阪神と巨人の後先を考えない行動にあきれている

奇しくも今期セリーグ上位3チームが無謀なマネーゲームによる選手確保
下位3チームがマネーゲームに参加しないのかできないのか
流出阻止できないでいる現状を現在の日本の社会の反映と捉えています

戦力だけで見てみるとセリーグ上位3チームと
下位3チームでは チーム力格差は開くばかり
それが 現場チームの努力の限界を超えた所での
マネーゲームにより生じていることの歪み

我々ヤクルトファンとすればどうすればこのような事態を
受け入れていけるかを模索していく必要があると感じています

マネーに勝つにはどうするか?
ヤクルト伝統の 頭で勝つ野球 組織野球で
上位3チームの 金持ち球団を 引きずり下ろすことしかない!

coolに行きましょう!

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格差社会 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%BC%E5%B7%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A

↓の記事中言葉を置き換えて読むと非常におもしろい

肯定的評価をする球団or ファン 巨人・中日・阪神
批判する球団orファン       横浜・広島・ヤクルト と仮定

以下加筆してます

肯定的評価

>
プロ野球チーム格差については、「チーム格差は、頑張った球団が報われた結果生じるもので、チーム格差があるプロ野球自体は否定されるべきではない」というように肯定的に捉える論者も多い。小泉純一郎安倍晋三中西輝政竹中平蔵奥田碩宮内義彦三浦朱門八代尚宏(つまり新自由主義を奉じる人々)などが肯定的な発言をしている。また、「プロ野球チーム格差論は甘えです」(奥谷禮子)、「プロ野球チーム格差は能力の差」(篠原欣子)などの発言もある。

>
あるいは、「そもそも格差社会を率先して批判しているメディア業界自体が一部の企業の会長、社長、取締役など経営陣とその他の社員との格差が大きいとされているので恵まれた境遇の「勝ち組」が格差社会を批判していても形式的に過ぎず、このように報道することで逆に負け組の不満から来る社会的不満を抑制しているというのではないか?」という意見がある。

現在新聞等でヤクルトが巻き込まれたマネーゲームを憂慮している
記事を見かけない。 現在のセリーグ 特に巨人と阪神の蛮行を批判する
メディアが出てこないのが不思議(笑

(書けるとしたら サンケイ新聞だが)

こういう時こそコミッショナーが意見具申 って 無理か


巨人も阪神も 大リーグ方式でマネーゲーム
パンドラの箱 を開けてしまったって気がする

両チームとも 移籍してきた選手の方が
生え抜きより高い年棒になっている!

これの影響がきっと マイナスに働く
生え抜きの選手達 蜂起しろ!

このブログが書くように、確かに巨人・阪神・中日の三球団は新自由主義的な球団経営をしている。もっともひどいのが巨人で、次いで阪神だ。ヤクルトファンが、「小泉純一郎安倍晋三中西輝政竹中平蔵奥田碩宮内義彦三浦朱門八代尚宏(つまり新自由主義を奉じる人々)」の名前を巨人や阪神新自由主義的球団経営(ブログ主に言わせれば「蛮行」)と結びつけたくなる気持ちもよくわかる。

政治経済のシーンではようやく新自由主義への批判が強まってきたが、世間に先駆けて新自由主義的世界を形成してきたプロ野球界では、新自由主義的球団経営が批判されるのは政治・経済シーン一般と比べて遅い段階になってからなのだろうか。両球団や中日以外を応援するプロ野球ファンは、もっと巨人や阪神の蛮行に対して怒りの声を上げるべきだと思うのだが、どうだろうか。