kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

簡単には引き下がらぬ新自由主義勢力

福田首相の施政方針演説で一度も「構造カイカク」の言葉が出てこなかったことが波紋を呼んでいる。これは、首相の「カイカク離れ」の意思表示だと私は考えるが、新自由主義勢力は直ちに反撃に出てきた。

たとえば、今朝のテレビ朝日サンデープロジェクト」などを見ていると、福田内閣が「構造カイカク」の看板を下ろしてしまった、これでは世界から見放される、という大合唱だった。番組冒頭で、田原総一朗福田首相民主党小沢代表の両者を強く批判したが、これは明らかに両首脳が「カイカク離れ」の政策を競おうとしているからだろう。民主党に近い榊原英資まで、福田首相が「カイカク」の看板を下ろしたことを批判したのは、危うい兆候だ。しかも榊原はコイズミを称揚するような発言までしていた。神野直彦どころの騒ぎではない。民主党新自由主義の是非をめぐって分裂する可能性も出てきたのではないか。

ただ、小沢一郎は、いま新自由主義側に舵を切るのは損だと考えているはずで、起こり得るとしたら、自民・民主でともに冷や飯を食っている新自由主義勢力が同時に脱党し、新党を結成するケースではないか。コイズミがこの新自由主義新党のボスになる可能性はあるだろうか。そうなったら、新自由主義の是非をめぐる最終戦争が勃発する可能性がある。でも、自民・民主両党とも新自由主義勢力は党を飛び出そうとしながらグズグズと果たせず、ダルな政治情勢が延々と続きそうな気がする。そもそも、コイズミが自民党を離脱するとは私には思えない。