kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

三分されかかっている自民党だが、保守新党乱立はあり得ない

自民党内がギクシャクしてきて、マスコミは新自由主義者の中では比較的悪くないイメージを視聴者(笑)に植えつけることに成功している渡辺喜美をかついで、渡辺を接着剤として中川秀直やコイケらのグループを民主党とくっつけようとしている。

一方、田中康夫はどういうわけか平沼赳夫グループなどの極右と民主党をくっつけようとしているように見える。新党日本の国籍法反対の動きは、田中の軽はずみと考えるべきではなく、多分に政治的思惑がある。なぜ、もともと「左寄り」だったはずの田中がこういう動きに走るのか、その動機はよくわからない。

さらに、加藤紘一が「リベラルの結集」を唱えて、やはり民主党への接近を狙っている。

今の動きは比較的主義主張できれいに分かれている形で、渡辺喜美新自由主義グループ、田中康夫平沼赳夫らの国家主義(極右)グループ、加藤紘一らの旧保守グループがそれぞれ生き残りを賭けて民主党にくっつこうとしているというワケだ。

森喜朗らは、どの組み合わせであってもそれにくっついていこうと画策している。

この森の思惑に小沢一郎が乗ってしまうと「大連立」になるが、それを世論が許さないことは昨年の「大連立」騒動で小沢も思い知ったはずだ。だから、上記3グループのうちどれかとの連携になる。

新自由主義イカクをなんとしても続けたいマスコミは、当然渡辺喜美を応援するだろう。

だが、アメリカにオバマ新政権がスタートすることを考えれば、日本が国際社会で生きていく上でいちばんマシな組み合わせは、国民には、というより「右」からも「左」からも不人気な加藤紘一らとの提携だと思う。

ただ、自民党がぐらついてきたからといって、保守新党乱立か、などと書くブロガーもいるが、その認識の浅さに呆れるほかない。小選挙区制のもとで、どうやって乱立する「保守新党」なんかが議席を獲得できるというのか。どんなに内部で緊張が高まっても、自民党は分裂することさえできないのである。

保守新党の乱立など、間違っても起こり得ない。政界再編成による保守三勢力の争いになる可能性ならあり得るだろうけれども。