kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

本当に「右」も「左」もないのか?

毎日新聞叩き」に反対する、と宣言した昨日来、左翼が政治的立場から右翼を攻撃している、という批判を受けることが多い。
当ブログを触発してくれたnesskoさんのエントリ
毎日叩きに痛い過去を思い出す - 一人でお茶を
のコメント欄や「はてブ」コメントでは、さらにその傾向が顕著だ。

ちょっと前まで「サヨクはダサい」と言われて右翼的な思想が称揚された時期が結構長く続いたが、現在では「ウヨクもサヨクもダサい」という考えがトレンドらしい。

左派のブログの間でも、「右」も「左」もない、というフレーズが結構支持を集め、日本会議系の政治家を応援する「左派」の人たちも多い。

だが、これが健全な姿といえるだろうか?

「ポリティカル・コンパス」を持ち出すまでもなく、世の中の思想や自分の立ち位置について、さまざまな尺度で測っていく姿勢が望まれるのではないだろうか?

「右」も「左」もない、というフレーズには、全体主義への指向性が感じられる。「なんだ、今どきまだウヨサヨ言ってるのか」というのは、思考停止的言辞である。

この種の全体主義への指向性が、ネットでの言論にとどまるのか、日本社会全体に広がっているのかが気になる。せめてネット内だけの現象であってほしいと思う。